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第02稿10話~王子と王女のダンジョン飯5~


__遊び人|船着場


「おぉ、海賊船みたいでござるな」


「木組みが主だしな。さてと、随分と大きい船を用意してくれたが何人で行く気だよ」


「大丈夫です。今回はギルドからの依頼ですかし領主様からも資金の提供もありましたし、それにゴートさんが動いてますから」


 どうやら船員はうちの商会からも人が来ている模様。


「お坊ちゃま!」


「はいはい、どうしたゴート」


「遠征の食料や物資その他の目録です」


 うちの執事は仕事が速い。


「ふーん、これならすぐ出発出来そうだね」


「すぐ行くでござるか?」


「はい、忘れてたけど、ここで問題です。僕達、何でここに来たんだっけ?」


「ギルドで頼まれたからだろ」


「そう言えば一応、王族の案内とか言う話だったような気がするでござるな」


「そういやそうだ。あと一応、引率の先生も居たな。話通しとくべきか?」


「そうだね。一旦出直しかな」


「私はギルドの同行員としてダンジョン内の探索に同行するわ」


「ふむ、了解したでござるよ」


「私は船で待機することになってるから準備出来たら船の操舵室に来て下さいね」


「分かった。一旦、家に戻ろう」



__遊び人|トキトー邸


「そういえば何処に先生が居るのか分かってるの?」


「あぁ、それなら使用人呼べば何処に居るか分かる」


「使用に—」


「はい、お呼びでしょうか。ロックオン様カタナ様」


「なにこれレスポンス速い。気付かなかったんだけど」


「執事とは存在を消し主の必要な時だけ現れる術を標準で持っていますから」


 執事だけじゃなく使用人全員備えてるんだよな。ロックオンと使用人が話しているのを大人しく聞いておく。多分、俺気付かれてないしな。


「……職業スキル?」


「みたいなものですね」


「まぁいいや。先生の居場所教えて」


「案内いたします」


「お願いするよ」



__遊び人|トキトー邸、何処か。


 先生の名前何だっけ。そうだ、グラス・ポーターだ。

 それよりもまず、ここは何処だ?うちにこんな所あったか?

 そろそろうちのマップ作製でもしないと駄目かな?これは。


「こちらの中です」


 案内された部屋に入る。そこには作業をしている先生が居た。


「ん?3人ともどうした?何かあったのか?」


「ちょっと所用で沖に出るんですけど良いですか?」


「あぁ、王子達が魚食いたいとか言ったのか。まぁ、別に良いぞ。こっちも暫くかかりそうだから」


「えっと、何してるでござるか?」


「見ての通り魔法陣を書いているんだよ。まぁ、帰りはこれ使って帰るから一瞬だよ」


 一瞬で帰る……転移魔法陣?


『んー……あぁそう言うコトか』


 どうしたフール?


『いや、コイツも前回の転生者だ』


 ……それ教えちゃって良いのか?


『あー、まぁ良いんじゃね?学園長も転生者だって情報は開示して良い感じだったし問題はねぇよ。え?何?は?おk、駄目だってさ忘れろ。まぁどちらにしろ他の奴に言えない情報だし共有化もされてないから問題ないな。うん』


 何て適当な。


『大丈夫、ちょっとお伺いたてるの忘れて言っちゃっただけだ。気にするな』


 つまり上司通さないといけない案件って事か。


『おー、その例え良いな使わせてもらおう』


 パクんな。


『引用するだけだ』


「戻ってきたらトキトー殿の父上の元に顔を出すでござる」


「分かった。作業が終わったらどちらにしろ領主さんに報告するからその時に確認する」


 話が終わったので転移部屋(仮から出る。


「ふむ、王子達はどうも自分で獲って作る方に興味を覚えてるようでござるからどうせなら船に乗せていくでござるか?」


「んじゃ、今日の出発は無しって事かな?でも何でまた王子達?」


「ノーライルに船の護衛をさせるでござるよ。拙者らはダンジョンに潜るでござるからいざとなって帰りの船が無いというのは困るでござるからな」


「あぁ、そういう。まぁ確かに安全を求めるならそうだな」


「そう言うコトか。了解、僕から伝えてみるよ」


「お願いするでござる」



王子を連れてけば乗ってる船を守る為にノーライルが動く。さす忍。


次回は王子の視点に戻られます。それでは皆様また次回。


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