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第02稿09話~そうだ、カメラを作ろう1~


__忍者|自室


『おーい朝だよ起きて起きて』


「む?ここは、部屋でござるな」


 ティキ殿の声が聞こえて起きると部屋だった。起きて一番最初にする事は、邪神書を手に取る事だ。

 邪神書を手に取ると知識が流れ込んでくる。


『中身読む為にあんな命がけの戦いしてたの……?』


「はて、どういう事でござるか?」


『あそこで行動するのに必要な物は精神力だからね。精神力が無くなったら死んじゃうんだよ』


『大丈夫、僕がキャラデザに関わった事で忍耐力がデフォルトでついているから』


『あぁ、君、ハングドマンの担当だったのか……』


「そうでござるよ」


「あー、お二人さん?僕の事忘れてない?」


『やぁ、チキンボーイ。どうしたんだい』


「酷い」


『事実じゃなかったかな』


「僕は安全装置だからね。危険にリソースを割くわけにはいかないんだよ」


「拙者が死にかけたら回復してくれるでござるよ」


『そう言うコトか。じゃぁチキンボーイは撤回するよ』


「さてと今回の書物の内容は生贄を用意してこの地に何かを呼び出す魔術だったようでござる」


「と言う事は今回の拉致被害者は生贄に使われる所だったって事かな?」


「既に生贄を使って呼び出してる可能性もあるでござるよ」


「最近増えたもの……トキトーのお父さんに聞いてみようか」


「トキトー殿に聞いてみてもいいかも知れないでござるな」



__遊び人|忍者自室


「と言う訳で血の玉と入れ替わってトキトー殿を呼ん……連れて来たのがこちらでござる」


「なんか、拉致られたんだが、どうしたんだ?」


「FF商会がどうやら生贄を使って何かを呼び出す魔術を使ったかもしれないでござる。最近増えた新しいものに心当たりは無いでござるか?」


「あるも無いもなくないか?これから行く海上ダンジョンが俺が王都に向かう時は無かったダンジョンだぞ。つまりここ2か月ほどの間に海上ダンジョンが発見されたわけだ。新しく増えたものに該当しないか?」


「あっ、察し。これは勇者にも助力を頼んだ方が良さそうでござるな」


「勇者も連れてくのか?」


「神話クラスが出てくるのなら勇者も居た方が良いかも知れないね」


 神話クラスって何ぞや。


『イレギュラーと同じようなカテゴライズだな。超強いぞ。多分、人型でも指一本でお前死ぬ』


 そんなに強いのか?


『じゃんけんみたいに相性の問題もあるからどうだろうな』


 じゃんけんで負けない方法を使えば行けるか?


『なんだそれは』


 後出しだよ。まぁ、対応力が物をいうだろうけど。


『後出しで勝てる相手では無いと思うが。まぁ試してみ』


 まずは会わない様に注意しよう。


『あれ、後出し何処行った』


 そして忍者を生贄に使って威力偵察。


『いや、生贄って』


 ロックオンに忍者諸共撃ちぬいて貰えば何が相手でも勝てるような気がしてきた。


『ある意味、信頼か……』


「何か嫌な予感がしたでござるが変な事考えてないでござるね?」


「考えてるな。その神話クラスってのが出た時は生贄にしようとか思ってる」


「殿を務めるのは拙者の役割でござるからな。最悪、血の玉を使えば安全な場所まで行ったトキトー殿の元に行けるでござるし」


「アレはチートだしね。装備とかも失わないとかずる過ぎる」


「いや、普通に装備してるモノは置いてきぼり食らうでござるよ。身体の中に保存してるモノなら置いていく事は無いでござるが」


「え?良く分からなかったけど、そんな仕様なの?エグい」


「それで2人とも海上ダンジョンは何時行くんだ?取り敢えずFF商会の件が終わったから後は暇だろ?」


「あ、トキトーのお父さんが船とか用意してくれてるみたいだよ」


「おぉ、それは助かるな。ん?ティキじゃないか。どうして、この部屋に居るんだ?」


「ワンワン」


「いや、それじゃ分からないでござるよ」


「おー、そうかそうか。遊びに来てたのかよしよし」


 何故かカタナの部屋に居たティキを撫ぜまくる。


「何故、分かるでござるか」


「俺とティキはツーカーの仲だからな」


「ツーカー……?」


「キャンキャン」


「ロックオンはチキン?どういう事だ?」


「気にしなくて良いから。酷い風評被害だ」


「トキトー殿はエスパーでござるな」


「顔を見れば分からないか?」


「残念ながら拙者は犬の表情から読み取る事は出来ないでござる」


『ワンワン』


 ティキが忍者に対してドヤ顔している。分かると思うんだが。


「分からなくても問題ないでござるね」


「で、そろそろ朝ご飯食いに行かないか?」


「あぁ、そうだね。お腹減ったし行こう」


「拙者そう言えば昨日の夕餉も食べてないでござるよ」


「ティキもお腹減ったかー」


「わん!」


「ティキも減ったらしいから魚の切り身でも厨房で貰ってから行こう」


「魚を食べるでござるか?……痛いでござる」


「悪いかって言ってるよ」


 忍者の足首に噛みついているティキ。忍者が引きずりながら部屋を出て行ったので自分もついて行く。



あの異空間ではスキルを使うのにもMPと精神力(正気度)を摩耗します。

そして精神力が0になってしまうと頭がパーになって狂人や廃人となります。

復帰には長い年月が必要になるので正気度0にならない様にしましょう。


09話は多分短め日常回。本番は海上ダンジョン。

次回は勇者が商会に紹介されるシーンです。カメラは本当にゴートと勇者の覗きによってポッと出て来たイベント。

それでは皆様また次回。

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