表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/183

第02稿08話~垂らした餌に魚は食い付くか14~

__遊び人|冒険者ギルド―応接室


「と、言う訳でそちらの子達は近くのダンジョンだったわね?」


「あぁ、よろしく頼む。出来るだけ美味しい物がある場所を教えてくれ」


「あらん、ダンジョン飯ね。良いわよぉ。とっときの品を教えてあげるわ。平原が一番安全かしらね。ちょっと待ってて貰えるかしら」


 そう言ってギルドマスターのニックは応接室から出て行った。


「なぁ、トキトー。ここのギルドマスターはとても濃いな……」


「濃いけどちゃんと実力も高いぞ。あと結婚しててお子さんも居る」


「それなら良いが、ストライクゾーンは普通なのか少し安心した」


「お・ま・た・せ!」


 ニックが書類を携えて戻って来た。


「それじゃ、説明するわね。平原のダンジョンは幾つかあるのだけれど、食材と言っていいなら兎系のダンジョンと野菜系のダンジョンが良いかしらね。兎の方は狩りで生計立ててる人と鉢合わせする可能性があるのだけれど野菜系のダンジョンは畑である程度、収穫出来るから人は少ないわね。あとは猪系のダンジョンは猪が強いから初心者にはおススメ出来ないわ。後は鳥系のダンジョンなら卵とかも手に入るわね。ダンジョン飯を作る場合はキュアを持ってる人を連れて行った方が良いわね。居ないのなら私の息子を案内人にしても良いのだけれど」


「どんな人なんだ?」


「あれはツンデレだな」


「男がツンデレしても何も面白くはないな」


「まぁ、案内人としては1流ではあるぞ」


「ブレイク様のお墨付きを貰えるなんて光栄だわ」


「俺のお墨付きなんか1文にもならないけどな」


「……まぁ、良い。では、その人に案内を頼もう」


「分かったわ。それじゃ何時行く予定なのかしら?」


「なるべく近い日にちで頼む」


「それなら……明後日からなら空いてるわね」


「では明後日でお願いする」


「明日は何するんすか?」


「トキトー邸で適当に過ごす」


「そうっすか。分かったっす」


「ねーねーユウ君!私もユウ君と一緒に海上ダンジョン行きたい!」


 なんだって?


「ロックオンとカタナに許可取れば良いよ」


「ユウ、今回は駄目よ」


 魔女がチェーンしてきた。勇者PTにも何か任務が出されてるのかね。


「今回はトキトー君の家族との好感度を上げなきゃ」


 おい。そうだったわ。それもある意味、勇者の任務だったわ。


「そうだった!ちゃんと挨拶してない!早く挨拶した方が良さそう!夜、時間あるかなぁ」


 まぁ勇者にはそっち頑張ってもらってロックオンとカタナと一緒に海上ダンジョン攻略するか。

 しかし壁も床も見えないダンジョンってどんなダンジョンだろうか。



__忍者|SYSTEMERROR


「という訳で呼ばれて飛び出て武者モードでござる」


『おぉ、強そうだね』


 異空間に来た瞬間に武者状態になっておく、先程の如月天人殿と來田美優殿が襲われていないとも限らんでござるからな。

 ティキ殿は


『クンクン、こっちに水の匂いがする』


「どっちでござるか?」


『案内するから着いてきて』


『あぁ、放浪者と組んでる転生者……どうなっているんだ』


『まぁまぁ、気にしてもしょうがないよ。無貌の神であるご主人様じゃないだけマシだと思うよ?』


「無貌の神でござるか?」


『悪戯好きだけど人が好きなんだよ。無貌の神と言う種族の中では一番、人への親和性。コミュニケーション能力が高い方だからね』


「何処かで聞いた覚えがあるでござる」


『君の元居た地球って世界では何故か僕らの事が書籍化されてたりとかするからね』


「お主の種族は何でござるか?」


『異角に住み追跡する者。君の元の世界だとティンダロスの猟犬とか言われてたね。だから、この姿とってるんだけど。一目ぼれしちゃってさ。あのモコモコふわふわのポメラニアンとか言う犬種と出会ってね』


「やはりポメでござるか……」


『いやー、本来の力は不浄の力が強いんだけどこのフォルムだと丸っこいから白くなったんだよね。そう思うと曲面に引かれるのは当たり前かな』


「そう言えば地球と言ってたでござるが拙者らの元の世界にも行ったのでござるか?」


『いやー、君たちの転生する原因を間接的に作ったのが僕らなんだよ。詳しくはまだ言えないんだけどね』


「そうなのでござるか。なら聞かないでおくでござる」


『ん?良いの?』


「別に聞く必要が無いでござるよ。拙者の意識は現在もあるでござるから、つまり死んではいないという事でござる。死んでも居ないのに原因を作ったと言われても困るでござるよ」


『独特な考えを持っているみたいだね』


「む、誰かが戦ってる音が聞こえるでござるな」


『早く行ってみよう』


 ティキが駆けだしたので一緒について行く。湖の畔、霧がかった湖は向こう岸が見えず。畔の方も視界が悪い。しかし、戦闘音は聞こえてくるので向かうのに支障は無かった。



ニューカマーの長い説明。あと、忍者とティキの談話。

ティキによると転生する原因を作ったそうだが……?それを困ると一蹴する忍者。


次回はとうとう忍者の戦闘画面です。長くなりそうなら1部丸々。挟めそうなら遊び人の方を映すかもしれません。お楽しみに

それでは皆様また次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ