第00稿00話~転生1~
__勇者?|Scene転生の間
「貴女は勇者に選ばれました!」
「え?勇者?」
私、如月悠は気付いたらここに居ていきなり勇者に選ばれたと言われた。
「はい!私は女神の1人、えっと、そうコインと呼んでください!」
女神を名乗るコインと言う女性は手元の手帳を見ながら話を続ける。
「えっと、貴方には勇者として転生してもらいます。人を守りそして魔物を討ち平和を守る象徴を目指してもらいます?」
「あ、これカンペだ」
「バレてしまってはしょうがありません。取り敢えず、そう言う目的の為に初期ステータスやスキルを作っていきましょう」
「女で勇者なの?せめて戦乙女とか」
「あ、それは騎士のジョブのひとつですね」
「ジョブ?」
「はい、転生する世界は元々貴女の居た世界のRPGの様なモノでステータス制の魔物がうじゃうじゃ居る世界なんです」
「ジョブは強さに関わる重要なファクター?」
「はい、ジョブと言うのは使う武器や魔法の種類の適正がそれぞれ違います。高ランクのものほど適正度や使える種類が増えますね。あとはステータス補正がジョブによっては-補正があるものもあります」
「勇者のジョブはどんな感じなの?」
「適正の武器や魔法は全て高水準、補正ステータスも高水準ですね。勇者の上のジョブはもっと高くなります!」
「成程!」
「転生時に選択できる固有スキルも比較的多めに取る事が出来ます!以上が初期職業、勇者の力です!」
「凄い約束された未来だ!転生とかラッキーだね」
「そうです!仲間と共にサクセスロードです!ステータスの暴力です!」
「仲間?」
「はい!そうです!転生者は基本的に強キャラばっかなので勇者と同じPTに入る方は大体、転生者ですよ。基本、あくどい事してると人型の魔物のリーダーとかにロールぶち込まれちゃいますけど」
「え?敵も中身入り?」
「えっと、そうみたいですね。向こうはマジかよ。俺オークキング担当なの?とか外れ引いた人も言ってましたし」
「えっと担当制?」
「はい、魔物のリーダーとかは1人で複数人やりますけど。人間勢力側は基本1人につき1人です」
「何人くらい居るの?」
「勇者とそのPTは別口で4人、あとは22人の転生者が居ますね。まぁ、基本はコインである私が勇者担当でカップが医者、ワンドが魔術師、ソードが騎士です」
「じゃぁ、その3人が居る前提でスキル取ってこう!」
「騎士は防御よりの性能なので物理アタッカーが勇者の役割になりそうですね。ではまずは名前から設定しましょうか」
「んー前の名前でも良い?」
「ファミリーネームは生まれ落ちた所で決まるのでどうぞ」
「じゃあ、悠で」
「漢字は無いので読みだけですね。ユウですね分かりました」
___??|日本-とある電車内
「でさぁ、心乃はどう思う?」
「んー、あの人?どの人?指で示すだけじゃ分からないよ」
「悠と同じ読みの人だよね。遊だっけ」
自分の名前が呼ばれた様な気がしてそっちの方を見る。
「ん?何か呼んだか?」
見ると同級生の4人組の女子が居た。
「え?あ、いや、一緒の電車、何だなーって」
「あれ、間違って女性専用車両に乗ったか?」
周りを見渡すが男も乗っている普通の車両の様だ。
「えっと、そうじゃなくて初めて見かけたから」
「あぁ、自転車通学だったんだが自転車が壊れてな。それで電車」
「そうなんだ」
と言った所で大きな衝撃があり記憶は途切れる。
2023/04/30 書式等を調整。
見切り発車で始めた付けが出ている。
カンペが無いとノリで話す神とノリで出来ている(深く考えない)勇者。
それでは皆様また次回。