雇い入れよう!
「…それで?この後はどうするんだ?」
「うんまぁ…次は色々と手続きをしなければならないね」
「具体的に言えば?」
「私の助手として財団に雇い入れる」
「あー…まぁ、そうだな」
朝を迎え、ブライト博士が楓雅に与えられた部屋に突撃してきた。世間話を少しし、本題に入ることにした。本題はこれから楓雅を財団職員として雇うことであった。
「でもいいのか?SCPとして登録しなくて」
「それでもいいんだけど…恐らくだけど君が元の世界に戻れるような事があっても、収容され続けるけどいいの?」
「その可能性もあんのか…」
「というかそっちの方が可能性高いよ」
うへぇと嫌な顔をし、思案するがやはり答えは決まっている…ブライト博士の助手というのが少し不安だが。
「分かった、雇ってもらいたい…給料は出るんだよな?」
「もちろん給料は支払われる…個人口座が必要になるね。こっちで勝手に用意しとくけどいい?」
「頼む…ちなみに勤務体制はどんな感じなんだ?」
「私の行動の補助だね、だから決まった時間はないかな?」
「あ、そう…」
何故か嫌な感じがしたが気の所為だろうと頭を少し振り、話の続きに戻る。
「さて…と…簡単な話はここまでだ」
「重要な話があるのか?」
「君にとってはね」
「…」
「まず、君のことをこの世界で調査させてもらったのだけれど…日本に同姓同名の男が居た。さらに詳しく調査したら君の言った出身地、生年月日だったんだ」
「あー…やっぱりこの世界に俺はいるかぁ」
「だから君自身がこの世界の日本に行くことはあんまりないと思ってくれていい」
「それはいい事なのか?」
「知らない…んで、ここから先が本当に重要な部分だ…正直ここの施設全体に関わることなんだけど」
「はぁ…」
「カオスが君を奪いに来る可能性がでてきた」
「なにそれ?」
「知らないのか?」
カオス・インサージェンシーとは財団から分離した要注意団体だ。SCPオブジェクトを私利私欲で使うかなり危険な団体である。
「え…どっから俺の情報漏れたの?」
「それがさっぱりでね…まぁ大方スパイでもいたんでしょ」
「えぇ…財団って杜撰だなぁ」
「…あまり否定できないね、記憶処理が効かないSCPオブジェクトを使ったのかもしれないし…」
なのでブライト博士はカオスが襲撃してきた時のために紙束を渡してきた。
「これ読んどいて」
「…この施設のシェルターとか乗ってる地図…」
「バレたら私は怒られるからあまり見せびらかさないようにね、ハッハッハ」
「おま…お前!無断で持ってきたのか!おい!」
「ハッハッハ」
そんなこんなで時間は過ぎていく…
なんとなく投稿で500PV越えるあたりみんなSCP好きなんやなって