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特異性は三分の二解明!




衝撃の言葉を頂いた楓雅(ふうが)。それはどういうことを意味するかをまだ理解していない。


「はぁ…?」


「そしたら君の五感が消えるのはデメリットかなと思うよ」


「…それで?」


「次は…特異性の実験と行こうか!」


「ちなみにどんな?」


「うーん…私に乗り移ってみるかい?」


「つまり俺にSCP-963の力を得ろと」


「そう、そしたらどうなるのかな?って思って」


「いやだね…死ぬ事が出来ないなんて無理だ」


「そうか…」


「てかそれよりもどうやって乗り移るんだ?」


「知らない、君の力なんだから」


現状はどんな特異性なのか、どうやって発動するのか分かっていない。なので実験しようにもまずは力の使い方を覚えなければいけない。


「…うーん…うーん…」


ひたすら考える。そう考え続ける。どう力を発動するかを…


「まぁ、わかった所で何に乗り移るか決めないとね」


「あ、そうか…Dクラス職員使うのか?」


「ま、そうだね。要請するとしよう」


そして先程と同じようにどこかに連絡をし、こちらに振り向き。


「よし、移動しようか」




──────────────────────




「ここか?」


「うん、完全な個室だよ」


「この中にDクラス職員がいるということで?」


「うん、手や足を拘束して椅子に座らせてるはず」


「…俺に危害を加えないように?」


「そう、君はSCPという存在だからね。しかもこれまでに類を見ないほど貴重なコピー能力だから」


「…まぁいい、検証しよう…何となくわかり始めたが」


「お、本当かい?なら別のことも出来るように準備しておこうかな」


そういい楓雅は実験室へ、ブライト博士はその隣にある実験室へ入っていく。


実験室に入った楓雅は目の前に目隠し、手と足を椅子に固定したオレンジ色の服をした男が座っていた。


「あー…早速始めるがいいか?」


『いいよ〜、録画は開始されてるから』


そう返事を頂いたので能力の行使を始める。その方法は至って単純。


「30秒間凝視する、それが発動条件…らしい」


瞬きもせず30秒間Dクラス職員を凝視すると…楓雅は倒れDクラス職員の方は少し痙攣を始めた。


暫し痙攣が起こり…終わってから。


「実験成功だ、ブライト博士…乗り移れた」


そうハッキリ言葉に出した。今回Dクラス職員にはどんな実験するかを教えていないし、誰が実験担当なのか知らされていないはずなのにDクラス職員はそれらの言葉を発した。故に。


『分かった…乗り移ってからの時間も計測中だ。時間制限あるか確認して行こうか』


「あぁ」


『まぁ、暇だと思うからしばらくなんか話そうか…何がいい?』


「あー…俺の世界の話でもするか?それも実験成功の証になるだろうし」


『いいね、じゃあ君がいた世界はどんな感じだったんだい?』


「そうだな…」


そして会話し続け数時間経つが未だに能力が解除されない。本体が危険かもしれないためここで実験は終わりとなった。




──────────────────────




「あー…やっぱり何も見えねぇし、感じねぇ」


「…五感が消えるのがデメリットかな?また数分で戻るかなぁ」


予想した通り五感が消えたことが力の使用のデメリットだと分かり。次は五感が戻る時までの時間を計測し始めた。


「このまま起きてないとダメなんだよなぁ…無理。気が狂いそうだ」


「こちらから声をかけても無駄だからねぇ…これに関しては彼の頑張りにかけるしかない」



数時間後…




「はぁ!!!」


「お?五感が戻ったかい?」


「……もう二度とやりたくねぇ…」


「うーん…ま、それよりも」


「鬼畜」


「そうでもなきゃこの仕事できないよ」


「くそう…」


実際その通りのためなにも反論ができていない。


「…銃の扱い方がわかるようになったな」


「具体的にいえば?」


「ベレッタ92だな」


「うんうん…D-961…さっきのやつね?彼がベレッタ92を使って女性を強姦した後に殺害してたね…確か50人以上だっけな…そのあと自暴自棄になり、逮捕しに来た警察を3人殺害と…と、こんな経歴だね」


「それで死刑判決と…」


「ヤクの販売、使用もやってたね 」


「犯罪のオンパレードだな…」


「てか…記憶とかも読み取ってるの?」


「あぁ、そうだな…SCP-682の記憶もあるぞ…記憶と言うより知識に近いが」


「ほんと?なんの記憶かな?」


「人を虐殺する記憶しかないな」


「まぁ…そうだろうね」



そして次の日へと移っていく…

次回へ続く!

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