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不思議な記憶



『ん…?…あー……知らない天井だ…だったか?天井じゃなくて壁だが…』


さて、ついに目を覚ました彼、大御(おおみ)楓雅(ふうが)はとあることに気づく…全身が痛い事に。焼けるように痛いのだ。しかも体の至る所が治る感触とともに。だからかは知らないが痛いけど痛くないという不思議な感覚に陥っている彼は戸惑う。


「…おい」


「どうした?」


「今…動かなかったか?」


「…戦闘用意」


「了解」


更には上の方から何かを構える音が聞こえ、少し身構える。


『あ?声が妙だな…かなり低い』


声もかなり低く、何かしら酸性の液体に使っているのだと思い、少し泳ぎその液体から出ようとしたところに…


「ってぇーー!!」


発砲音がした。そして体中に針を刺されたような感覚がし、身じろぐ。


『なんだ!?いってぇなおい!』


「っ!撃つのを続けろ!他部隊が来るまで持ち堪えろ!」


「うぉぉぉ!!」


『何を言ってんだてめぇら!俺は何もしねぇっつの!』


酸性の液体から体を出すと、決死の覚悟をした人物らが自分に向かって銃を撃っていることに少なからず驚くが、そこまで驚異的だとは思わなかったようで案外冷静であった。


『…なんだ?この…この感…感情か?』


そして自分の体の中でとある感情が渦巻いていることに気づく。目の前の相手を殺したくなるほどの憎悪だ。


(貴様!私の体に何をした!引き裂くぞ!)


オマケに幻聴が聞こえる。


『な、なんだ!一体今はどんな状況なんだ!』


(いいから体を返せクソ野郎が!あぁ…!忌々しい!こうも忌々しい行動はあったか!?私の体を奪うなどという!舐められたものだ!)


『ぐっ!押し出される!何から!?』


そして彼はまた気を失う…


サイト-[編集済み]にてSCP-682が収容違反を起こす。収容違反を起こす前、不可解な行動をしていたとの報告が上がる。

…レベル3職員を2名、機動部隊を4名失い、SCP-682の収容に成功する。



──────────────────────



「…!?……!!!!」


次に目を覚ました時、自分の体から五感が失われていることに気づく…だが、それは数分で治ったようだ。


「ふぅ…五感がないなんてもう一生味わいたくねぇ…」


「起きたな」


「!?」


声を掛けられ驚く。よくよく周りを見るとまた知らない場所にいた、見る限りほけんしつみたいなふんいきがある。そして彼はそんな部屋のベッドの上で横になっていた。


「誰だ…お前…」


「ふむ…見たところ日本人だが、英語はできるのか」


「ん?英語…?」


何故か彼は意識せずに英語で話していることに気づく。その原因が自分の記憶の中に、見たことも聞いたことも無い記憶があるせいだと気づく。


「…何だこの記憶…人を、虐殺している記憶…?」


「知らない記憶があるのか…こちらの世界に来る時に何かしら特異性を得たということなのかな?」


「それより…お前誰?」


「自己紹介がまだだったね、私はジャック・ブライトだ!ここの博士でね…気軽にブライト博士と呼んでくれて構わないよ」


「そうか…俺は大御楓雅、大学生だ」


「オオミフウガと…そこの君、日本支部にこの名前を調べて貰ってくれ」


「分かりました」


この部屋には複数人居たようで、ブライト博士が聞いた名前をメモしており、それを元に調べるようだ。なんかまともな仕事をしているブライト博士。


「なんか酷いことを言われたような気がするが…とりあえず無事かね?」


鋭い。


「…まぁ無事ですが…ここ何処?」


「ここはSCP財団というところだ!」





次回へ続く!(雑ゥ)

わかる人には分かったSCP-682の収容方法


彼の特異性は次回へ

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