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ブライト博士は問題児




「なぁなぁ!」


大学生らしき年齢の人が好い青年が、少し荒々しい雰囲気を持つ人物に声をかけた。彼らは幼なじみであるため、見た目や雰囲気的に合わなさそうだが小さい頃から遊び続けているのか特に悪い関係ではなさそうだ。


「んだよ?」


「SCPって知ってるか?」


「scp?なんだそりゃ」


「うーん…超自然的な現象や物理を無視した危険な物や生き物?」


「この世界にそんなもんがあんのか?」


「いや?アメリカとかそこら辺から始まったジョークだよ?」


「ふーん…それで?それがどうした」


「お前にも楽しんでもらおうかと思って」


「面白いのか?」


「めっちゃくちゃ面白い!」


「お前がそんなに言うのか…ちなみにジャンルとかはなんだ?」


「ホラー…SF…ファンタジー…ジョーク…ごっちゃ混ぜになってるよ」


「そうか…なら今夜見てみるか」


「いくつか教えとく?SCPの有名どころを」


「一応頼む」


「そうだね…SCP-999、SCP-173、SCP-682かな?」


「なんだそりゃ、一つ一つに番号が振られてんのか?」


「そうだよ?数とかどれくらいあるか把握してないけど多分数千は余裕であるよ」


「マジかよ…」


「それにtaleやジョークシリーズも混ぜるとさらに増えるから」


「それは…沼だな」


「沼だよ?しかも自分で作れる沼」


「ん?その言い草だと自分でSCPの記事を作れるのか?」


「そうそう、これって管理者はいるけど記事…まぁSCPについて書いてあるやつの事ね?その記事を作って投稿できるんだ…承認制みたいなものだから何でもかんでもってわけじゃないけど」


「これは…読みがいがありそうだ」



荒々しい雰囲気を持つ人物は見た目にそぐわずこういうのが好きそうな反応を見せている。大学の授業中は少しだけソワソワしていたようだ。



─────────────────────────────



場面は変わって夜。荒々しい雰囲気を持つ人物…大御(おおみ)楓雅(ふうが)がアパートの一室でパソコンの前に居た。


「なるほど…危険度でクラス分けされてるんだな?…これは完全な沼だ。ヒューム値とかも詳しく読まないと理解できなさそうだな…」


今はSCP財団の本部の解説部分を読んでいるようだ。SCP財団の特異な部分を少しは分かったらしい。そして次に調べたのは友人に教えられた有名なSCPだ。


「SCP-999…くすぐりオバケ…ふーん?友好的なスライムみたいなやつってことか…?」


SCP-999:くすぐりオバケ

objectclass:safe


要約

人に友好的なピーナッツバターに近しい粘度の、大きく、まとまりがない、ゲル状で半透明のオレンジ色をしたスライム。

性格は遊びたがりの犬


「随分と可愛らしいな…次はSCP-173だったか?」


マウスを操作し、次の記事…SCP-173の記事に移る。


「なんか不気味な写真が出てきたな…名前はSCP-173、彫刻 - オリジナル…ね」


SCP-173:彫刻 - オリジナル

objectclass:Euclid


要約

人に敵対的なコンクリート製彫刻、未知の生命体。

人や動物に見られている間は動けないが、一瞬でも視線を外すと首を折りに来る。


「危ねぇやつだな、しかも定期的に収容室を掃除しないといけないから完全な収容が難しいのか…最後に教えられたのはSCP-682だったな」


最後にSCP-682の記事を調べていく。


「おおう…これはやばい…」


SCP-682:不死身の爬虫類

objectclass:keter


要約

最強の生物、体の八割を消失しても普通に生きている。太陽に送り込んでも火の玉になって戻ってきた。

ク ソ ト カ ゲ

他SCP強さ測定器、ブライト博士のおもちゃ


「…こんなやべぇやつが居るのかよ…しかもketerclassはまだまだ居るわけだろ?ヤバすぎだろ」


かなり楽しんでいる様子。そのまま他のSCPを見たり、taleを読んでみたりと沢山見ていた。時間があっという間に過ぎていき、既に時間は夜中の2時になっていた。


「おおう…ここまで面白いとは思わなかった…優希め、寝不足になってしまったぞ」


橋本優希、彼にSCPのことを教えた人が好い青年である。かなりネットにハマっており、重度のゲーマーでもある。だがイケメンだ、ちっ…


閑話休題(それはさておき)このままでは大学の授業に響くと、ここで寝る事にした楓雅は机の隣になるベッドに横になった。


ここで別世界…SCPが存在する世界で、とある博士がとんでもないことをやらかす。


SCPの世界でやらかす博士と言ったら…ジャック・ブライト(財団の問題児)博士だろう。



─────────────────────────────



「…ブライト博士…何やってるんです?なんか変な金属ばっかありますけど」


「ん?あぁ、SCP-003-JPを作ってるんだ」


「なんでそんなことを…」


「SCP-914で改造した金属を使って作ったらどうなるんだって思ってな、もうすぐで完成する」


「ってまさか昨日無断でSCP-914を利用した人って」


「あれ?確か担当のやつの机の上に使うぞって手紙置いといたんだが」


「それは報告したとは言いませんよ!」


「まぁまぁ…よし完成っと」


ブライト博士の手にはなんかきらびやかなSCP-003-JPがあった。(SCP-003-JP-4と呼称する)


「さて、起動するか!」


「勝手に実験しないでください!せめて実験室に行ってくださいよ!」


「そんな怒ることないじゃないか…起動」


そしてSCP-003-JP-4が起動される。さて今から出す記事はこの後に実験され分かったことである。


SCP-003-JP-4

objectclass:safe


収容プロトコル


ジャック・ブライト博士の手が届かないロッカーに収容してください。とてつもなく頑丈なため多少は乱暴に扱っても問題ないです。


説明


SCP-003-JP-4はSCP-914にて改造された金属が使われており、それをジャック・ブライト博士が使用しSCP-003-JP-2を参考に制作した物です。

基本的な部分はSCP-003-JPと同じで、制御できるという点では違います。

根本的に違うのは、()()()()()()()()()()()()()無秩序に取り寄せます。



とこんな感じであり…様々な世界から取り寄せるSCPになっていた。そして事件は起こる…数ヵ月後に…



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