美容コンテスト、宴と制裁
コンテストの後、僕達は打ち上げに向かった。参加者は僕達、美容学校の学生と教師全員、モデルさん達、学生の家族、協力してくれたギルドの方々、ハマナンさん達の協力者、そして何故か各国首脳陣まで…。僕達は美容学校の校庭に、バーベキューを用意した。かなり奮発してね。それを聞いたジーク様が、孤児院のバーベキューを思い出し、参加を勝手に決める。そしてその噂を聞き付けた各国の方々が、いつの間にか勝手に参加をする事に…。
「仕方無い…追加で食材とお酒を買ってくるよ…絶対後で請求してやる…」
「私も手伝うよ。スーパーだろ?」
「ありがとうマイさん。お願いします」
「仕方ねぇなあ。俺も行くぜ、荷物持ちが必要だろ!」
「アントレン様は…まぁ良いか…お願いします…」
アントレン様は、マイさんと行きたいだけでしょ…。そして向かう時に、ハマナンさんの魔法花火が上がる。張り切ってるなぁ…。早く買ってこよう…。
※※※
そしてスーパーから帰ってきたら…。もう結構出来上がっていた。皆が酔っぱらっい始めている。
「早くない?」
「肉とかもガンガン焼かれてるね…」
「くそっ!乗り遅れた!」
主催者二人が買い出しに行ってるのに、この有り様…。マイさんの鬼神が出なければ良いけど…。
「まぁ良いでしょ、今日位は…」
「おっ、マイさん優しい…珍しいですね」
「私も、いつまでも怒ってられないわ。てかそんなイメージなの?」
そして僕達も宴会に加わる。皆、無礼講だ。身分も国も関係無い。
※※※
「ナナセ!あのモデル達にしていた爪は何なの?」
「ジェルネイルですか?」
「あんなに立体的に、素敵な柄が出来るなんて…」
「私もプロじゃないので、お遊びです。今度ディーテ様にもして上げますよ!」
「本当に?絶対だからね!」
ある所ではネイルの話が…。
「さっき空に、打ち上げた魔法はなんだ!?」
「あれはキクチに教えて貰って、僕が生み出した花火という芸術魔法です!」
「よしっ僕達も作るぞ!アイドーラもわかってるな!」
「オターク…当たり前でしょ!それと音楽よ!あのメロディーは…」
ある所では花火や音楽の話が…。
「この肉は美味い!このライオトーラに相応しい!」
「何を言うか!このキニユにこそ相応しい!」
「お互い旦那には苦労するわね…」
「本当にね…」
ある所では食事で盛り上がり…。
「あの服は何なの…絶対ギルドの誇りでもっと凄いものを…」
「俺もだ…あの音楽を出す魔道具…面白い…」
「ヌーヌーラ共和国でも、商売になりそうですね…」
「マダマダ様…ここでそんな話は…」
ある所では魔道具と商売の話で盛り上がり…。
「止めてください!折角可愛くセットされてるんですから!」
「少し触らせて!」
「それ、凄くおっぱいが強調されてて…エロいな…」
「いやっ!変態!」
ある所ではモデル達が揉みくちゃにされ…。
「くそっ!影で鍛えた度胸はどこに…!手が震えるとはっ!」
「ミナ…私なんて、思ったより短く切りすぎたよ…」
「俺だって…もっと出来たはずだよ…」
ある所ではコンテストの反省をし…。
「オサカーナ、大分頑張ってたな。久しぶりに見て、見違えたぞ!」
「私も感動しましたよ。入賞出来なかったのは残念でしたけど、皆と上手くやっていて安心したわ」
「お父様、お母様…ありがとうございます!」
「ここに来て、大正解だったな!」
「はい!」
ある所では家族との再会を楽しみ…。
「マイ!頼む俺と付き合ってくれ!」
「私はまだそんな気分じゃないの!」
「マイだってもうすぐ30歳なんだろ?…って、えっ!?」
そしてある所で逆鱗に触れた…。今日は怒らないと言っていた、あの伝説の鬼神の…。
「テメェ言ったな…女の年齢を…」
「グフォッ!」
まずマイさんの、稲妻ボディブローが炸裂した。一撃で、アントレン様は膝が折れる。
「許さねぇ…テメエは今から処分する」
「グガッ!」
顎か下がった所で、強烈な昇龍アッパー。アントレン様は高く舞い上がる。この時既にカナヤ様は魔神化、ライオトーラ様は獣神化している。二人共、本能で変身した。皆も臨戦態勢だ。
「殺す…潰す…ゴミクズのようにな…」
「ギャッ!」
「そんなもんか…私の傷はもっと深いぞ…」
「グエッ!」
「もっと粘れ…」
「カハッ!」
マイさんは冷静に殴り蹴る。アントレン様は完全にグロッキーだ。意識も飛んで、言葉も喋れない。そして皆は動けない…。
「くっ、くそっ!皆、アントレンを助けるぞ!」
「きょっ協力はする!でも期待はするなっ!」
「ちっ震えが止まらねぇぜ…ここが正念場か」
各国の最強の猛者が、中々行動を起こせない。それだけの強さなんだろう…。
※※※
「あースッキリした!」
猛者達が総出で、マイさんを止めた。最後は僕とナナセさんで説得だ。またこのパターン…。闘神戦の覇者カナヤ様は、動きが全く見えなかったと言っていた…。猛者達もかなりのダメージを受けた。肝心のアントレン様は、皆が総出で治療した。変な呪いにも掛かっていたらしく、かなり苦労したそうだ…。
「女は怖えな…」
「特に年齢はな…」
「「「「「何ですか!?」」」」」
「「「「「何でもないです!」」」」」
会場中の女性が年齢に反応する。やっぱり気にしてるんだよ…。女性のリミッターが外れたらヤバいよね…。そして今日この瞬間、大陸最強の武人はマイさんになった…。
「それにしても…あのパワー…身体強化無しだぞ…抑えるだけなのに、骨が折れるところだった…」
「それよりスピードだ…誰も着いていけなかった…本当に魔法が使えないのか?」
「あの冷静に…静かに繰り出される、ノーモーションからのあの威力…信じられないよ…」
「半端ねぇな…」
また好き勝手な事言って…。マイさんは気付いてるよ!気を付けて!そしてその後は少し緊張感もあったが、楽しく宴会は続いた。但し、アントレン様は朝まで目を覚まさなかった…。




