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異世界美容室  作者: きゆたく
四年目、異世界砂漠開拓編
134/136

リトールのマリー、快進撃


 ジーク様はマリーを頼むと言い残し、一人で帰っていった。マリーちゃんは、これから何をするのだろう…。



「マリーちゃん何していくの?青空教室とか来る?」


「いや、大丈夫です!たまに参加するかもだけど、他にやる事があるから!」


「そうなの?」


「はい!沢山あるよ!恋愛成就もあるしね!限られた時間だから暇が無いよ!」



 おいおい…何をするつもりだよ…。恋愛成就もちょっと迷惑なのに、厄介事増やさないでよね…。でもここから、マリーちゃんの快進撃は始まった。



※※※



「おいおい、マリーはいつの間にあそこまで強くなったんだ?若い連中より遥かに強いぞ…エレーカシやワーンズも驚いてたぞ」



 騎士訓練に参加すれば、若い騎士を圧倒して、アントレン達騎士を驚かし…。



「マリーさんの発想は、素晴らしいですね。これで西地区の方針が決まりましたよ。これで家畜を増やせるし、開墾も進みます。私達では思い付かない方法で、皆も感心しました」



 いきなり街作りの提案をしにいき、クジランさん達上層部を唸らせ…。



「これでザドー王国と商売が出来るよ!アタシらには無い考え方さ!服も売れるし、鍛冶も発展する!皆大喜びさ!」



 新しい商売や技術を考えて、ギルドに報告すれば、タクラさん達ギルドメンバーに感謝され…。



「天才だな…サバシオと本当に結婚してくれんかな…サバシオも益々惚れてるぞ…モーンスンも娘にしたいとさ…」



 あまりの活躍振りに、タイーフン夫妻が本気でサバシオ君の嫁候補として考え始め…。



「私は才能無いのかな…あんなに小さいのに…私より代表に相応しいよ…」



 様々な活躍をするマリーちゃんを見て、ストムさんが落ち込んだ。フォローはちゃんとしたけど…。とにかくあっという間に、リトールの中核を担う存在になってしまったのだ。きっと本物の天才なんだろうな…。



「凄いですね…店長…」


「うん…来てくれて、ありがとうって感じだよ…」


「でもこれで、一気に発展するかもよ…そうすればキクチくん、私達も出番が増えるかもね」


「マイさんの言う通りかも…オシャレを発信しやすくなるかも…」



 そしてリトール話題のマリーちゃんは、他にも色々とやっていた…。



※※※



「マリーちゃん!そんな薄着で…もうちょっと隠して!」


「ナナセさんどうしたの?別に平気でしょ?私はまだ子供だし、キクチさんは大人なんだから…」


「そんな格好して、ていうか店長にくっついちゃダメ!」



 マリーちゃんはちょこちょこと、僕達にセクシーアピールをしてくる様になった。ナナセさんはいつも注意をしている。まだ子供とはいえ、大分成長してきてるし、胸もそこそこあるように見える。しかも今は、僕の腕に手を回してくっつかれてる…。ちょっと恥ずかしいよ…。何か柔らかいし…。



「店長も嬉しそうにしないの!」


「いっいや、別にそんなつもりは…!」


「完全に子供相手に興奮してますよ!」


「そっそんな事は無いよ!そっそりゃ胸もあるし、大人っぽいけど…」


「何を慌てて、変な事を言ってるんですか!」


「ナナセさん…私の方が胸が大きいからって、焼きもちは止めて!」


「まっマリーちゃん!わっ私は!」



 そこは言っちゃ駄目だよマリーちゃん!マイさんは爆笑してるけどさ…。



「わっわかりました!私もここに住みます!マリーちゃんが、店長に変な事されない様に!」


「えっ?どういう事?何でそんな話に…?」


「どうもこうもありません!私が秩序を守ります!部屋はマリーちゃんと一緒に!良いよね、マリーちゃん!」



 いきなりナナセさんが、ここに住む事になってるけど…。僕の拒否権は無いのかな…。



「はぁ~い!了解です!」


「えっ?マリーちゃんも良いの?」


「問題無し!」



 その瞬間マリーちゃんは、ニヤリと厭らしい笑みを浮かべる…。まさかっ!これも計画なのか?僕とナナセさんをくっつける為の…?



「キクチくん…やられたわね…ナナセは気付いて無いみたいだけど…策士よ…私も気を付けよ…」


「本当ですね…いつの間にか巻き込まれてたなんて…」



 そして、また新たな同居人が増えてしまった。頭が痛いのは、僕だけなんでしょうか…。



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