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異世界美容室  作者: きゆたく
四年目、異世界砂漠開拓編
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オースリー王国タハラシ、再会と現状


「元気そうで良かったよ。それで何だ、この状況は…」


「タハラシ様もお元気そうで…これはリトールのお祭りの結果ですよ」


「徹夜で飲んでたのさ。皆でな!」



 そこにナナセさんと、マイさんもやって来る。



「あれっ?タハラシ様じゃない…?」


「本当だ!久し振り~!やっと会えたね!」


「お二人もお元気そうで…またお会い出来て嬉しいですよ」



 そして再会の感動もそこそこに、僕達はパラレルに戻りタハラシ様も一緒に飲みなおす事に。話も色々としたいしね。



※※※



「本当にお店がそのまま、ここに来たんですね」


「そうです。僕達もいきなり砂漠にいたんで、かなりビックリしましたけど…」


「リリーシュ様は、何するか全くわかりませんね…」


「本当ですよ…」



 タハラシ様は僕達を、確認しに来ただけなのかな?それとも他に何か…。



「でも良く気が付いたな、タハラシ…」


「いやアントレン…あれで私達に気付かれない方がおかしいだろ…目立ちたくない割には、目立ち過ぎだぞ…異世界から来た事も、隠して無い様だしな…」


「他国の王都で暴れるのも、アントレンくらいしかいませんよね」


「そうそう、アントレンが目立たない方が無理があるわよ」


「私もアントレンに負けない様に、目立ってやります!」


「おいおい…俺が馬鹿みたいじゃないか…お前達だって色々と目立ってたし…」



 それでもアントレンは馬鹿でしょ。確かに僕達も目立ってたけどね。そして何故かタハラシ様は、怪訝そうな顔をしている。



「ちょっと待って下さい…いつの間に、アントレンを呼び捨てに…そんなに仲良さそうにして…」


「良いじゃねぇか。とっくに身分も関係無いし、ここは民主主義で対等だ。俺達はただの友達なのさ」


「ここにいる、元王族達もそんな感じですしね。でもアントレンは昔からこんな感じだし、呼び捨てはしやすいですけど」


「そんな…何かズルい…なら私も呼び捨てに…」


「いやいや…タハラシ様は無理でしょ…」


「そうね。タハラシ様は似合わないわね」


「私も無理です!タハラシ様はタハラシ様です!」


「タハちゃんなら、呼べるけどな!」



 皆が笑う。タハラシ様は残念そうだけど、ジーク様の従弟で王族だからね。仲は良いし砕けた関係ではあるけど、国の重鎮を呼び捨てにはし辛いよ。



「はぁ…そうですか…」


「それで、そっちはどうなんですか?皆は元気にしてますか?」


「ええ、皆元気にしてますよ。パラレルの跡地も、オーパイ殿達が『シザーズ』という店を始めました。大変そうですけど、順調です」


「そうですか…良かった…それと学校は?」


「美容学校もカズヤ殿が、しっかりとまとめてます。商品開発もかなり協力して貰ってますよ」


「そう…カズヤに任せて良かったわ…ちゃんとやってくれているのね…」


「後はギルドや商会も大忙しですよ。サイトウ殿も鍛冶ギルドでかなり活躍されてますし、服飾ギルドの方も頑張ってます。美化ギルドも、各地の孤児院と協力して進めてます。シリアール商会や母親商会も、他国に勢力を伸ばす勢いです」


「凄いですね!皆頑張ってます!…で漫画ギルドは?」


「…ナナセ殿…残念ながら、順調です…新しい漫画もどんどん各国で生まれてますしね…」


「相変わらず『銀の翼』シリーズは大人気か!」


「『頑張れ!タハちゃん!』も大人気ですよね?私は続きが読みたいです!」


「両方大ヒットしてます…私の漫画も三巻も出て…もうすぐ四巻が出るそうです…」



 それは良かった。皆も頑張っているんだな…。タハラシ様は、取り合えず我慢するしかないね。そして僕達は、久々の会話を楽しんだ。



※※※



「それで、僕達を確認しましたけど、これからどうするんですか?」


「出来れば…近くに転移陣を設置したいですね。ザドー王国には、最近設置させて貰いましたしね。私もそこからここまで来ましたから」


「それは有り難いですけど、まだ街も発展途中だし、皆が来て受け入れられる程大きく無いですからね…」


「いきなり皆で来られても困りそうね…ストムさんも大変よ…まだやる事も一杯あるだろうし…」



 まだ色々な国と、国交するには気が早いかもな…。様々な人事も必要だろうしね。



「それは私達も良くわかってます。だから前宰相と前右大臣がいるのでしょう。元王族もいますしね。後で話しに行ってみますよ。出来れば案内をお願いします」


「クジランさんとタクラさんか…そこら辺も考えて、きっと皆は来てくれたんだな…」


「ええ…そうね…皆優しいじゃない」


「じゃあ私が案内をします!早速行きましょう!」


「ナナセさん…きっと酔い潰れてるから…もう少し後の方が…大事な話だろうし…」


「そうだな!それまで俺達の再会に祝福して飲もうぜ!」



 いやいや、それだとこっちが酔い潰れるから…。まぁとにかく時間を見て、挨拶に向かわせよう。でも取り合えず、タハラシ様との再会は嬉しいから気持ちはわかる。他の皆とも近々会えるかな?サロンの街にも行きたいしね。



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