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異世界美容室  作者: きゆたく
三年目、異世界大陸革命編
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異世界と日本、変化と成長


「私はパラレルと共に帰ります!」


「そう…それで良いんだね」


「何言ってるんですか!店長は私がいなきゃダメですしね!確かに寂しいですけど…それは仕方無いです…」



 それは有り難いよ。日本に戻っても、パラレルを一緒に盛り上げて欲しい。



「私も帰るわよ。まだ癌の治療が、完全に終わった訳じゃないしね。転移してる可能性もあるから」


「マイさん…」


「お姉ちゃん…」


「別にそれが無くても帰るわよ。学校には申し訳無いけど…」


「そうですか…」



 アントレン様も寂しいだろうな。きっとその辺も悩んだんだろうな…。



※※※



「俺は帰らないよ。親には適当に説明してくるよ。海外行くとかね!」


「カズヤさん…そんな軽い…」


「こっちの世界と、学校が気に入ったんだよ。キクチとゲーム出来ないのは、残念だけどね」


「ふふっ、そうですね」


「まぁ、それなりに日本で、色々と買ってくるよ。こっちに残る準備とか、ゲームとかも買っておこうかな」



 カズヤさんは、日本に未練は無いのかな…。かなり軽いよ。



「それに、また会える様な気もするんだ。いつかこっちの世界の人が、魔法で繋いだりしてね」


「だと良いですね…」



 その可能性は無い。無理とリリーシュ様は言っていた。だけどカズヤさんがそう言うと、そんな気もしてくる…。



※※※



「俺も残るよ、勿論ね。アスカと共に生きる」


「ユウリさんには…」


「説明してくるよ。でも最初にこっちの世界に来た段階で、日本に戻れない事も覚悟してたからね。ユウリもわかってくれると思う」


「そうですか…」


「まぁアスカ連れて、一回くらいは日本でユウリと過ごしておくよ。それに気に入ってるんだ…この世界で新しい物を作る事を…気が付いたらのめり込んでたよ」


「楽しそうですもんね…」


「アスカを連れて、日本に帰る事も出来たかもしれない…ダウタウーン公国の皆は優しいからな。でも俺の気持ちが、この世界にあるんだ」



 確かにポンデリーン様と、日本に帰る選択もある。でもサイトウさんも、今や異世界の大発明家だし、楽しいなら帰る理由もないか…。



「俺が日本への転移陣作るかもな」


「そうですね…気長に待ってますよ…」



 カズヤさんも簡単に言ってたけど、無理なんだよ…。だけど期待はしたい…。僕達もこの世界が、大好きだから…。



※※※



「アタシは故郷に戻らず、跡地に店を構えたいと思います」


「そうか…手伝ってくれてありがとう…」


「良いんです。隣街ですし、いつかはあっちにも店を出したいですけどね」


「そうだね。僕もオーパイさんの、お店に行きたいなぁ」



 オーパイさんは、この街の発展に尽力してくれる。本当に助かるよ。



「ミナラーとフリンカザーも、アタシと店をやりたいそうです。もしかしたら、他にもいるかもしれませんが…」


「そう…ミナラーさんは元々は国に仕えてたからね。手伝ってくれるかもとは思ってたよ…でもエルフだから、エルフィにお店を出したいとか無いのかな…」


「ミナラーは元々孤児だから、そこまでエルフィに思い入れは無いみたいです」


「そう…でもフリンカザーさんまで…彼は故郷の為に頑張ってたからね…」


「アイツも色々考えた結果、まずは足場のあるサロンの街を発展させて、それを活かして自分の領地をどうのこうのと言ってました。難しくて…アタシにはわかりませんけど…」


「そう…」



 きっと恩返しをしたいんだよ。僕達にね。少し領地の発展が遅れても良いくらいの、恩を感じてるのかもね。本当に嬉しいよ。



※※※



「これだけ注文をお願いします!」


「マリベルさん、お手数掛けてすいません…」


「しょうがないですよ。私達も新しい商品を発明する良い機会です!お母さんも張り切ってますよ!」


「サリエラさんも…」



 大量の商品も発注した。材料屋のサトウも驚いてたよ。何度かに分けて、届けてくれるそうだ。もうこの世界に材料を卸せないから、美容雑貨屋のマリサリやシリアールさんも大慌てだ。ディーテ様直轄の美容商会も、大量仕入れと新商品の研究で大変そう。この世界でも、新しい商品を作って欲しい。



「私達もいつまでもキクチさん達に、甘えてられないって事ですね!」


「ははっ、頑張って下さい!」



 その通りだ。もしかしたら僕達の役目も、終わったのかもしれない。後は皆が頑張っていく…そういう時期なのかもね…。



※※※



 美容学校の引き継ぎも、上手くいきそうだ。取り合えず、今年と同じ規模でやっていくそうだ。校長をカズヤさんにしてね。マイさんの抜ける部分は、今の学生達が皆でカバーするそうだ。



「これなら…何とかなりそうだな…」



 それが頼もしくもあり、寂しくもある。自分がいなくても、世界は大丈夫なんだ。



「それだけ頑張ったのよ、キクチくんがね」


「マイさん…」


「私も思うわ…私がいなくても、学生はもう大丈夫なんだってね…ちょっと寂しいわ…」


「そうですね…」



 一気に動き始めた。周りの変化に戸惑いながらも、僕達は準備を進める。この世界を去る準備を…。



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