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001話 初期設定を行います

 時は西暦2216年軍事用に開発されたVR技術が発展し、医療系分野に普及、そしてついに、娯楽の分野、ゲームの世界にまでその技術が応用されるようになった。


 そんな中でも最先端の技術が使われた、Real Effect Onlineはゲーム内で得た経験が現実にも反映されるとして、βテスト終了間際には正式版はまだかと騒がれた。


 そして、ついにその日がやってきたのである。


「R.E.O、いよいよ正式版スタートだなタケル


「ああ、そうだな、今夜が楽しみだ」


現実リアルではお前には敵わないけどゲームならβテスターだった俺に一日の長があるぜ」


「魔剣の勇者だっけ?ゲーム内でのタクミの二つ名は。トッププレイヤーだって聞いてるぜ」


「恥ずかしいからリアルでその二つ名は勘弁してくれ。武術系スキルはお前の道場で修行してたおかげかあっという間にマスターしてな、空いたスキル枠に魔法系スキル入れて育てたら、そっちも極めてさ、その名前になったんだ」


「うちの道場は特別だからな、小さい頃から通ってる巧がやりゃあそりゃそうなるだろうな」


「剣道大学チャンピョンなんてのもいたけど、剣術スキルの初級すらマスターに至らなかったらしいからな、やっぱり尊の道場はおかしいよ、表に出たらもっと弟子増えるのにな」


「うちは趣味でやってるようなもんだからな、弟子増やして有名にとかそう言うのはないんだ、謎の町道場でいいんだよ。おっと、そろそろ時間だ、夏休みゲーム漬けで明けたら単位取れてなかったって言うのはまずいからな、今日最後の試験頑張ろう」


「尊が赤点取ってる姿なんて想像できないや。どうせ高校時代みたいにオール優とってんだろうな」


「巧だって大丈夫だよ、さっさと終わらせてゲームの世界にダイブしようぜ」



□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇



 夕食を済ませ、早々とコクーン型VRマシンに身を委ね、睡眠導入により仮想空間へと身を投じた。


 R.E.Oの正式版スタートは7/31の22:00からだが初期設定、チュートリアルのため7/31の20:00からダイブイン可能なのである。


 インストールは既に済ませてある。あとは、ダイブイン可能になるのを待つばかりである。ダイブイン可能になった、早速ダイブインする。


「Real Effect Online の御購入ありがとうございます。お客様は新規ユーザー様ですね?早速プレイヤー登録を始めますか?」


 yes/no?


 もちろん、yesを選びプレイヤー登録に入る。


「まずは、名前の入力をお願いします」


 よし、タ、ケ、ルとどうだ?


「タケル様ですね。これで決定しますか?」


 yes/no?


 yesを選び決定する。アバターデータは既存の物を流用する。


「初期ステータス及び種族を決定します。身体データをスキャンしますので楽にして下さい」


 このゲームはゲーム内の経験が現実に反映されるため、初期のステータスは実際の肉体データを基に決定されるのだ。


「スキャン完了です。結果は、えっ?すみません失礼しました。STR、測定限界オーバーのため、初期最高値100になります。VIT、測定限界オーバーのため、初期最高値100になります。AGI、測定限界オーバーのため、初期最高値100になります。DEX、測定限界オーバーのため、初期最高値100になります。INT、測定限界オーバーのため、初期最高値100になります。種族は神、下級神からのスタートです」


「あ、なにかすみません、驚かせたみたいで」


「こちらこそ申し訳ありません、サービススタートまで時間は限られてますので、どんどん設定していきましょう。種族神となると職業は無制限に選べますがどれにしましょうか?」


「ビギナーでお願いします」


「え、ビギナーですか?何にでも成れるのにもったいないですよ」


「ビギナーなら全ての装備、スキルが解禁じゃないですか。スキルが初級からなのは仕方ないですけどマスターすればその上のスキルも取れるようになりますし、エクストラ認定でEXエクストラスキル化すれば効果が重複しますし長い目で見れば絶対にビギナーですよ」


「そう言う理由なら納得ですね、タケル様ならすぐにスキルもマスターしそうですし、では職業はビギナーに設定致します」


「では、初期スキルを10個選んで下さい、スキルを取得するにはSPスキルポイントが必要ですが初期スキル及び、スキルマスター時の取得にはスキルポイントは必要ありません」


「じゃあ、剣術・初級、盾術・初級、格闘術・初級、HP回復促進・弱、MP回復促進・弱、スタミナ回復促進・弱、身体強化・弱、魔力操作・弱、生活魔法、調薬・初級でお願いします」


「了解致しました。剣術・初級、盾術・初級、格闘術・初級、HP回復促進・弱、MP回復促進・弱、スタミナ回復促進・弱、身体強化・弱、魔力操作・弱、生活魔法、調薬・初級で間違いありませんか?」


「はい、それで大丈夫です。でも急に機械っぽくなくなりましたね」


「タケル様に素の私を出してしまいましたからね、もういいかと。ちなみにNPCも高度なAIで普通の人間と変わらない反応をしますので良い態度で接して下さいね。好感度もごほんっ、今のは聞き流して下さい。ちなみにシステムメッセージとヘルプも私が担当しておりますのでよろしくお願い致します」


「お名前うかがってもいいですか?」


「名前はありません、強いて言うならプログラムナンバー1です」


「じゃあ、僕が名前付けていいかなドイツ語の1をもじってアイリスってどうかな?」


「ありがとうございます。素敵な名前です。これからはアイリスと名乗らせて頂きます。それでは続いて、システムアシストの設定に移ります。基本動作、アーツ、魔法の動作をシステムでどれくらい補助するか決定します。基本が50%になります。システムアシストを0%にすると経験値及び熟練度取得量が5倍、100%にすると1/5になります。基本動作、アーツ、魔法で個別に設定可能で後で変更する事も出来ます。通常の方へのおすすめは、基本動作25%、アーツ、魔法100%なのですが」


「もちろん全部0%でお願いします」


「分かりました、先ほども言いましたが、いつでも変更可能なので、この後のチュートリアルで違和感ありましたら変更申請して下さい。次は痛覚設定です。これも基本50%で100%で経験値及び熟練度取得量が2倍、0%で1/2倍になります」


「もちろん100「すみませんが危険を伴いますので体験してからじゃないと設定できないんです。申し訳ありません。まず、25%での致死ダメージの痛覚を伝えます」


「だいじょうぶですか?」「大丈夫です」

「じゃあ50%行きます」「大丈夫です」

「では75%」「大丈夫です」

「最後100%です」「大丈夫です」


「問題ないようなので要望通り痛覚設定100%に設定します」

経験値及び熟練度取得量が10倍に。


アーツ、魔法をシステムアシスト無しで使うと、

直後の硬直が無くなり、威力も上昇すると言うメリットがあります。

普通の人はシステムアシスト無しじゃあ満足に放てませんが。

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