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普通の終わり

「僕今ファンタジーを書いています。」

そんなことを言った気がします。

けどなんかこんなの出来ちゃった!

もともと4コマ漫画作ろうぜってことから生まれたこの作品、楽しんでもらえるとサイコーです!



 海幸高校、そこはどこにでもあるような公立の普通科高校だった。

 名前に海とあるものの周りは住宅街、

 ここから車で1時間程度の近いような遠いような微妙な場所に地元の人しか知らない程度のこじんまりした海水浴場があるぐらいだ。

 当然都会といった訳ではなく、かといって田舎とは呼べない程度の交通機関の整備は整っており、

 いわゆる普通の街だった。

 今、徒歩にて通学している女子高生『辛島塔子』はこの普通の街の普通の高校で1年を普通に過ごしていた。

 しかし、辛島塔子16歳、2年生の春、始業式

 彼女の普通の学園生活は終わりを告げるのだった。


「あー暇だ」

 海幸高校怪奇現象研究部の部室

 その中で彼女辛島塔子は気怠げな声とともに机に突っ伏していた。

 サラサラとうっすらと茶色く光る髪が机中に広がる。

「あはは、部長さん帰ってこないねー」

 向かいあって座っているショートボブの女の子笹山ほのかはそう言いながら塔子の長い髪をサラサラだねーといじっている。

 むくりと塔子は顔だけあげ、上目遣いのようにほのかの方を見る。

「どーせ、b組の先輩を追い掛け回してるんでしょ」

「先輩?」

「ほら、あの血を見ると倒れちゃう先輩」

「あー戸間野先輩か」

 それで通じちゃうのもどうなんだろと少し思いながらも、そうそうと塔子はうなづく。

 二人は怪奇現象研究部に所属しているが、別にそういうのに興味がある訳ではない。

 去年廃部寸前だったところ現在の部長に半ば強引に入部させられたという体で、活動に熱心なのは部長と後もう一人の先輩だけだ。

 この二人がいない時はこの部屋はいわゆる娯楽部となり活動もなく、このようにゆるゆると過ごす時間が続いてしまう。

「いたらいたでうるさいけど、いなかったらいなかったでつまらないよね」

 髪をいじるのに飽きてきたほのかは次に塔子の頭を撫でようと手を伸ばす。

 塔子はその手をやめい!と弾くと、あぁぁぁもう!と奇声をあげながら勢い良く起き上がる。

「ダメだ、ほのかあれしよ、昨日部長に教えてもらったやつ!」

「えっと、こっくりさんだっけ?」

「そうそう、それよそれ。」

 塔子はよいしょと立ち上がると後ろのロッカーから部長お手製のこっくりさんセットを取り出すと

 机に広げてく。

「んーこっくりさんか〜

 あ、でも呪われたりしないかな?」

「塩でも用意しとけばいんじゃない?」

「そうだね!」

 しおしお〜とほのかは鼻歌を歌いながらバックの中を探る。

 なんで持ってんの?と適当に返した塔子はほのかの天然さに若干呆れる。

 もう付き合って1年になるがいまだ何を考えているのか分からない時がある。

「あった!」

 とほのかはバックの中から白い粉の入った袋を取り出した。

 そこにはデカデカと砂糖と書いていたが塔子は見なかったことにした。

 諸々の準備を終え(といっても紙を机の上に広げるだけだが)各々席に着く。

「さて、ここからどうするんだっけ?」

「えっと10円玉をセットをするんじゃなかったかな?」

 今更だが二人はこっくりさんをしたことがなく、

 昨日部長ともう一人の先輩がしているのを見たことしかない、なのでこっくりさんの本質さえも二人は知らない、知っているのは失敗したら呪われちゃうってことぐらいだ。

 硬貨を置いたあとってどうするのかなぁとぼんやりと考えていると財布を漁っていたほのかが深刻な顔でこっちを見てた。

「なに?」

「ご、五百円しか無いけど良いかな?」

 思わず知るか!と突っ込む。

「別に硬貨だったらなんでもいんじゃない?」

「そうだね〜」

(軽!)

 さっきの深刻な顔が嘘のようにほのかはシンプルに答えると涼しい顔で五百円玉を所定の位置にセットする。

 そして二人は昨日の見よう見まねで硬貨に人差し指を乗せる。

 深呼吸する。

(あれ?このあとなんていうんだったっけ?

 まぁ適当でいっか)

 前を見るとほのかが目をつぶっていた。

 塔子もそれにならい目を瞑り、そして緊張感のかけらもない友達に言うような気軽さで唱えた。

「こっくりさん、こっくりさん、出ておいで〜」

 次の瞬間紙の中央から突然ものすごい量の煙が噴き出した。

 そして塔子はこんなことしなければ良かったと死ぬほど後悔することになる。

 普通の生活から1歩どころか2歩3歩はみ出した非日常のような日常がこれから始まる。








どうでした?

おもしろかったですか?

あーそうでしたかよかったです笑←

初めてのコメディーな話難しかった…

けど結構楽しんでかけました!

気怠げな塔子ちゃんに天然ほのかちゃんの絡み書いてて本当ニヤニヤします。

ほのかは書き出してから考えた即興キャラだったんですがこれから濃くなっていきそうです。

この他にもまず佐藤くん(タイトルにしか出てないや!).部長、謎の先輩、戸間野くんなるものなど続々とキャラを出していきたいと思ってるので末長くよろしくお願いします。


あとファンタジーは今書いてるから!

ちゃんと出すから!


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