生涯付いて回る呪い
「何が舐めるなだよ、この僕に向かってそんな口を利いていいと思っているのかーー!」
フランベルグがそう言い返すと同時に、須賀谷が蹴りこんだフランベルグの顔付近が爆発する。
威力はさほどでもないが、聴覚へのダメージか、それとも脳震盪くらいは起こせたようだ。
「ーーっぎぃ!?」
ーー魔法、か!
順の方を見ると、誇らしげに笑っている。
どうやら先ほどのキックにあわせて、遅延爆発魔法を設置したらしい。
「ーーざ、ざまぁない。これが魔法使いの戦い方だ、思い知ればいい」
順もそう笑いつつ、肩で息をしていた。
額の汗が凄い。彼女の体力も既に限界のようだったーー。
「くっ、このまま君達を吹き飛ばしていく程度の余力はまだある。だが、これ以上君達に関わっていると、他の奴らの処理が出来なくなりそうだよ……」
フランベルグが一歩ひきながら憎憎しげに、悪態を付く。
見る限り大きな消耗は無さそうだが、それでも苦痛そうに見える。
「貴様、尻尾を巻いて逃げる気か。そこまで私達が怖いのか、卑怯者が!」
順はその背に向けて罵声を飛ばす。
「そんな訳はないよ。ーーたかが君達なんて、女を盗られた間抜けな男と、大怪我してうだつの上がらなかった元優等生なだけ。本来なら僕が行くまでもないレベルさ。でも、この学校には多少出来る奴もいるからね」
「ーー私達を愚弄するか!」
「まぁ、そう考えてくれてもいいね。そういう訳で、此処は撤退させて貰うよ」
そこまでフランベルグは言うと、声色を変える。
「ーーじゃあな、士亜ちゃんよ、次に逢う時くらいは、ほんの僅かくらいは強くなっているんだぜ? ヒャーハッハハハァ!」
聞くも憎いあの黒岩田の声になり、そのまま飛び上がってフィールドの壁を破壊し去っていく。
脚力も違いすぎて、追いつけない。
ーー須賀谷は、どうにも消化不良な気持ちに陥った。




