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リベンジ
アパートの三階から飛び降りる。
着地の瞬間、一瞬だけ宙に浮き、安全に地面へ降りた。
「流石そよ風の神。こういうとこだけは便利だな」
「褒めてます? それ」
「リベンジと行こうか」
祟り神が叫ぶ。
「うるせぇ……」
急接近し、喉を掻っ切る。
回復は出来ていない。明らかに、さっきよりダメージが入っている。
「切れるんですね。錆びてるのに」
「付喪神に今までの蓄積があるからな。神や、神から力を与えられた奴は斬れる。それ以外は斬れねぇが」
祟り神は喉を切られ、声にならない叫びを上げる。
腕を伸ばすが、切り落とされる。
落ちた腕は、チリになって消えた。
「そろそろ、トドメを刺すか」
跳躍し、相手の背後へ回る。
ナイフを心臓部へ投げ、接近。
刺さったナイフを掴み、そのまま下へ掻っ切る。
祟り神はチリとなり、完全に消滅した。
「ほら、勝てただろ?」
「……私の力も、ありますよね?」
「んー……無くても勝てた」
「えーー」




