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タケミカヅチノオノカミ
「反社会勢力の撲滅ですか?
変な仕事、回ってきましたね」
「いやぁ……タケミカヅチノオノカミと根深いんだよなぁ。
構成員に祝福を振りまいてる」
「えー……なんでですか?」
「争い事を好む神様もいるんだよなぁ。
こればっかりは、一人じゃ対応できない」
一瞬の沈黙の後、ユウが息を吐く。
「……あぁ。三人でやろう」
「シンさん……アマネさん……」
「無茶ですよ!
何人いると思ってるんですか!」
ナツが慌てて割って入る。
「いけるでしょ?」
シンは肩をすくめ、いつも通りの調子で続ける。
「それに、下手な奴を送り込んでも、返り討ちに遭うのは目に見えてるしね」
「……やるしかねぇか」
ユウの言葉は短いが、覚悟だけははっきりしていた。




