アマネ
「東京大神宮に参拝、ですか?」
「あぁ……暇潰し程度だがな」
二人で賽銭を入れ、手を合わせる。
「……ナツは、何を願ったんだ?」
「ん? え? 願うって?」
「神様にお願い事とか、あるだろ」
「こんなんで神様に想いが届いたら、
神様の脳、爆発しちゃいますよ?」
「……まぁ、確かに。
そりゃそうか」
「ユウさんは、何を願ったんですか?」
「神を殺せますように」
「天罰、下りますよ?」
「届かないって、さっき自分で言ってなかったか?」
「お二人とも……
いえ……何しに来たんですか、もう……」
アマネは、心底呆れた様子だ。
「あぁ……信仰心の欠片も無いからな。
天照大御神の祝福者が、何してるのか見ようかと思って」
「はぁ……
見るんですか?」
「見てみたいです!!」
「……気にはなるな」
そう言うと、アマネは二人を連れて歩き出す。
「神社の建物の中って、こうなってるんですねー」
「初めて入った」
「私たちは代々、天照大御神を信仰してきました。
供物と美しい舞を捧げることで、
祝福を微量ながら……それでも毎日、授かり続けているのです」
「……面倒くさいな、信仰って」
「シーッ!!」
アマネはそれを無視し、舞を踊る。
――確かに、綺麗だ。
隣のナツも、思わず見惚れている。
「全く……
信仰心の欠片も無い人に負けそうになった時は、
正直、挫けそうでしたよ」
「あぁ……悪かったな」
「神様も、喜ばれるんじゃないですかね」
「信仰されない、そよ風とは大違いだ」
「もーー!!!」




