目覚め
目が覚めた……
「ユウさん、大丈夫ですか?」
「ああ……大丈夫だ。身体の負荷が、ちょっとな。
あれは……使ったら最後だ」
「正午のアマテラスの祝福者に、勝つ寸前だったんだって?
すごいじゃん」
「……シンさん」
「信仰心も無い人に、あそこまで追い詰められるとは思っていませんでした。
何をしたんですか?」
アマネが、静かに問い詰める。
「ん? 風神が体内に台風を形成してパワーアップするのは知ってるよね。
あれをさ、心臓に“局所的に”やったんだよ」
「…………やっぱり、見えてるのか」
「何が?」
「流石に、ここまで見破られるとな……」
「あぁ。見えてるよ。
僕の能力の一つさ」
「……なるほど。無茶をしますね。
死にますよ?」
「神殺しをするんだ。
このくらいは、当然だろ」
一瞬、沈黙が落ちる。
「確かに、かなりの戦力になる。
ここまで面白いことをする人は、初めてだよ」
少し困ったように、シンは笑った。
「褒められた事でもないけどね。
……自分を大切にしな」
「俺は……戦力になりそうか?
神殺しの」
「そうだねぇ。なると思うよ。
でも……神は、そんなに甘くない」
「……そうか」
「無茶は、しないで下さいね」
ナツが、心配そうな顔を向ける。
「……分かってる」




