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そよ風の神  作者: ルイ
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カグツチ

初任務。

資料に目を落とす。

放火魔――いや、放火しすぎて火の神・カグツチから祝福を受けた人間。

「なるほどねぇ……」

そこらの警官じゃ歯が立たず、こちらに回ってきた案件らしい。

「カグツチの祝福ですか。これ、人類に敵対してません?」

「信仰は一枚岩じゃねぇ。放火も、神によっては“奉納”扱いだ」 「祝福を与えた程度じゃ、即・殺害対象にはならん」

「そうなんですね……」

書類を閉じながら、ユウが小さく息を吐く。

「試されてるなぁ。結果次第じゃ降格だぞ」

「嫌だなぁ……あのアパート、結構お気に入りなんですけど」

冗談めかして言うが、目は笑っていない。

「……殺しがアリなのは、幸いだな」

「えぇ……辞めましょうよ」

――返事は無かった。

事件現場。

焦げた匂いが、夜気に混じっている。

「……見つけた」

炎に照らされた影が、こちらを振り向く。

「殺すぞ……」

「やってから言え」

次の瞬間、手のひらから炎が放たれる。

即座に跳躍。

屋根へ。

熱が、足元をかすめる。

「厄介だな……身体能力のバフは無さそうだが」

長引けば、街が燃える。

それだけは避けたい。

屋根から飛び降りる。

着地の瞬間、台風の力で地面を蹴り上げる。

コンクリートが砕け、視界が一瞬白くなる。

その隙に――懐へ。

「――っ」

腹部へ、ナイフを突き立てる。

相手はなおも手をこちらに向けたまま、膝をつく。

炎が放たれる前に、決着。

「グァ……」

「……殺してないですよね?」

「急所は外した」

ナイフを抜き、距離を取る。

「初任務、終了っと」

「ですね!」

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