表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そよ風の神  作者: ルイ
11/34

必殺技

訓練数日前

「お前、弱いよなぁ」

「言わないで下さい」

「喜べ。必殺技を考えた」

「なんですか?」

「風神の祝福を受けてる奴はな、体内で台風を形成してる。

それで身体能力を超強化してる」

「アハハ。風神様と同じことが出来るとでも?」

「やってるのは祝福を受けてる人間だ。出来る奴は少ないがな。

一体化出来る俺達なら、分業化できる」

「いやでも……無理ですよ?」

「あー、ザコにそこまで期待してない」

「酷い……。ユウさん、当たり強くないですか?」

「やる事はシンプルだ。

チャージ・アンド・ファイア。

体内で局所的に台風を作る。そして――一発限りで撃つ」

「うーん……それなら。行けるかも?」

「練習するぞ」

……練習後。

「最大チャージに三十秒。

これは良い。いくつか縛りを加えたおかげで、火力はかなり出た」

少し、間を置く。

「ただな……チャージしたのを飛散させずに保てるの、

五秒が限界ってどうなってんだ?」

「そよ風の神ですし!

台風とは言え、維持が大変なんですよ!!」

「まぁ、いいや」

……訓練。

「立ち上がりましたね」

「力にバフだけじゃない。

防御力も上がるんだよ、オオクニヌシの祝福は」

一歩、距離を測る。

床を踏む音が、やけに重い。

「普段は一方的に殴って終わりだから気にならないが……

こいつ相手だと、防御もちゃんと使ってくる」

「負ける言い訳ですか?」

対戦相手が、勝ち誇ったように笑う。

「いや?」

静かに、答える。

「勝つよ」

――最大チャージまで、残り十五秒。

相手が、近距離戦を仕掛けてくる。

躱す。

捌く。

拳が風を裂くたび、空気が揺れる。

「そよ風の神と一体化したからですか。速いですね。

体力切れを狙うつもりですか?

それまで、持つと?」

「――残り十秒。」

「なんですか?」

「可哀想だからな。

お前が負けるまで、カウントダウンでもしてやろうかと思って」

「あっ……!」

相手の動きが変わる。

攻撃のギアが、一段上がった。

それでいい。

さっきの攻撃で、こちらの火力は軽いと思ったはずだ。

煽りに乗って、防御を捨ててくれた。

むしろ、ありがたい。

速さ。

素の身体能力。

格闘技術。

どれも、こちらが上。

神無しで、祝福持ちに負け無し。

舐めるなって話だ。

――三。

――二。

――一。

――ゼロ。

防御を捨てている。

狙う場所は、決まっている。

腹。

「――がっ……!」

鈍い衝撃音。

相手の身体が折れ、崩れ落ちる。

「……ハァ、ハァ……

なんで、こんな火力を……」

「教えるとでも?」

「やりましたね!!」

「ナツ。今回だけは褒めてやるよ。

たまには、仕事するな」

「はい!!

オオクニヌシに、勝っちゃったー!」

「ザコなのは変わりないからな?」

「あー!!

そういうこと言う!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ