もちもち i
【C-999プログラム:開始】
「あ〜!疲れた!」
私は学校から帰宅するなり大声で言った。
「にゃも助〜!にゃも助は可愛いな〜!」
にゃも助は私が飼ってる猫だ。
にゃも助は正直太ってる。
でもそれがいい……
っ……!
急に頭痛がした。
まあ、いっか!
頭痛なんてよくあることだし!
「もちもちもち〜も〜ちもちもち!」
私は、にゃも助をもちもちした。
「もちもちもちもち〜も〜ちもちもちもち」
「…………」
「もち?」
「……………………」
あれ?
にゃも助が、鳴かない?
いつもだったら、もちもちしたら鳴くのに……
しかも……
にゃも助の顔が……暗い?
「にゃも助?どうしたの……?」
「ニャ……ニャニャ!」
にゃも助が、何かを訴えかけているように感じた。
ズギッ……!
また頭痛……
あれ?
私……
何か忘れてる……?
そういえば……
昨日何してたっけ……?
その瞬間、無数の記憶が頭の中に流れ込んできた。
「あ……ああああああ……!」
なに……これ……?
「ぁぁぁああああああ!!!!!!」
誰の……
誰の記憶!?
いや……
これは!!!!!!
私は、全てを思い出した。
998回の記憶……
「にゃも助も思い出したんだね」
「ニャー!」
おそらく……もう一回、もちもちしたら、あの世界に行ける。
「にゃも助……」
「ニャ!」
「行くよ!もちもちもちもち!」
私は、全力でにゃも助をもちもちした。
「もちもち……」
「梨花……もういいニャ!」
「にゃも助……!」
にゃも助が喋れたっていうことは……!
私は周囲を見渡した。
やっぱり……あの森!
そして、次に起こるのは……!
ガサッ!
森の中から、2本のツノが生えたイノシシが出てきた!
「梨花!どくニャ!フレイグレス!!!!ニャ!!!」
ボゥゥゥゥゥゥゥウウウ!!!!!
グゴオオオオオオオオ!!!!!!
イノシシは一瞬で灰になった。
「ありがとう。にゃも助」
「なんで……」
その時、前から声が聞こえた。
「なんで、王国騎士団じゃない人が……上級魔法を使えるんですか……?」
目の前には、驚いた顔のイヴちゃんが居た。
「イヴちゃん……」
「ふぇ……?なんで私の名前を……?」
私は、今すぐイヴちゃんに飛びつきたかった。
でも
イヴちゃんも敵……
「ごめん……」
私は、にゃも助を抱えて、その場からすぐに離れた。
「ニャ!?梨花!なんで逃げるのニャ!」
「にゃも助!手短に事情を話すね!」
私は森を駆け抜けながら、にゃも助に世界の危機のことを話した。
「ニャ……。じゃあ、ウェンター王国の人々全員が……」
「うん。敵かもしれないってこと」
「ニャ……。梨花、これからどうするのニャ?」
「とりあえず、何をするにしても武器がいる。だから、王国の武器庫に侵入する!」
「ニャ!?危険ニャ!!!バレたら捕まるニャ!!!」
「見張りが薄い裏口があるでしょ!とりあえず、そこから城に侵入するよ!」
私たちは、裏口へと向かった。




