8話:入団試験!
アリアさんとの夜から5日がたった朝
今日は入団試験だ。
昨日わかったことなのだが、にゃも助も一緒に入団試験を受けるらしい。
私とにゃも助は練習場に向かった。
「にゃも助、魔法使えるようになったの?」
「基礎魔法は使えるようになったニャ!」
私たちは練習場に着いた。
「おふたりとも、おはようございます」
「おはよ!イヴちゃん!」
「おはようニャ!」
「では、早速入団試験を始めましょうか」
「はい!」
「はいニャ!」
「まずは、入団試験の試験内容をお伝えします。試験内容は、1時間半以内に城を出て東側にある森で、梨花さんと、にゃも助さんで協力して、ゴブリンを6体倒してきてください。ゴブリンを倒した証拠としてゴブリンの尻尾を6本、持ってくることができれば合格です」
「わかりました!」
「それと、これを」
私はお守りと小さいスイッチ、にゃも助は、お守りだけ貰った。
「そのお守りは、防御力強化の加護があります。ゴブリンの攻撃をまともにくらっても、かすり傷ですみます。そちらのスイッチは、サラマンダーと遭遇したときに押してください」
「サラマンダー?」
「はい。最近、森で現れるようになった、巨大な炎のトカゲです。今の梨花さんと、にゃも助さんでは、敵う相手ではありません。そのスイッチを押せば、アラームが鳴り、私がすぐに向かいます」
「わかった!」
「では、5分後に試験を開始します」
私とにゃも助は準備運動をした。
5分後……
「それでは、試験開始!」
私とにゃも助は走って森に向かった。
4分ぐらいで森に着いた。
「さ、にゃも助!ゴブリンを探すよ!」
「はいニャ!」
グォォォォォ!!!
「あ!探すまでもなく、ゴブリンがこっちにやってきた!しかも2匹!」
「手分けして倒すニャ!」
ウィンドスラッシュ!!!!
フレイ!!ニャ!!!
グァァァァァ!!!!
「よし!ゴブリン2体撃破!!!」
「やったニャ!尻尾を切るニャ!」
「うん!」
私はゴブリンの尻尾を2本、カバンに入れた。
その後も、私たちは順調にゴブリンを倒して…
「よっしゃあ!!!尻尾、全部集まった!」
「やったニャ!!!さ、帰ってイヴちゃんに渡すニャ!」
「うん!かえr…」
ドスンドスン!!!
「え……」
ドスン!!!
ギャォォォォォォォォ!!!!!
私とにゃも助の前に、とてつもなく大きいトカゲが出てきた。
「まさか…サラマンダー?」
「やばいニャ!梨花、早くスイッチを押すニャ!」
「うん!」
カチッ…
私はスイッチを押した。
あれ?
アラームが鳴らない…!?
「にゃも助、どうしよう……スイッチ、壊れてる……」
「え……とにかく逃げるニャ!」
「うん!」
私たちは全力で逃げた!
逃げている最中チラッと後ろを見た。
すぐ後ろにサラマンダーがいた。
「って、サラマンダーめちゃくちゃ速いんですけど!!!」
ギャァァァァ!!!!
サラマンダーが大声で鳴き、腕をこちらに振ってきた。
「にゃも助、私に捕まって!」
「ニャ!」
私はにゃも助を抱えて伏せた!
うっ!!
サラマンダーの攻撃がカスった!
攻撃の風圧で後ろの木に飛ばされた!
ドガッ!!!!
「ガぁ!!!!!」
防御力強化の加護のおかげで致命傷ではないが、とてつもなく背中が痛い!
「はぁ、はぁ!」
「梨花、大丈夫かニャ!?」
「な、なんとか……」
って…
剣が…
折れた!?
今の衝撃で!?
やばい…やばいやばい
どうしよう…どうしよう、どうしよう!
「にゃも助、先に尻尾持って逃げて…」
「梨花を置いて逃げれないニャ!」
「いいから、早く!!!」
「はいニャ!梨花、気をつけてニャ!!!」
クッソ……
私がやるしかない…
サラマンダーを!!!




