表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/108

87話:決闘

翌日の朝6時……


「さ!梨花ちゃん!行くよ!」

「はい!」

私たちは王国を飛び出し、西の森へと向かった。


遺跡跡地……

最初の幹部、巨人のベルファルと戦った場所……

あれから、何ヶ月経ったのだろう……


この世界に来てからの日常は楽しかった。

アリアさんにイヴちゃん、にゃも助。

この3人で過ごした毎日は、かけがえのないものだった。

最初は、元の世界に戻る方法とか考えたりしてたけど……

今では、少しでも長くこの世界に居たい。

ううん

一生この世界に居たいという気持ちだ。

だけど……


本当にそれでいいのかな?


元の世界には、里親とはいえど、私の家族がいるし……

そんなに人数は多くないけど、友達だっている。

もしかしたら、その人たちが自分のことを探しているかもしれない……


私は……フェブラスを倒して、世界の危機を救ったら、元の世界に戻った方がいいのかな?


私は、一瞬気持ちが揺らいだ。


なぜ戦っているのだろう?

なぜ私が世界を救わなきゃいけないのだろう?

私は、この世界に居ていいのか?


わからない……


「梨花ちゃん!」

「はっ……!」

「どうしたの?ぼーっとしてたけど……」

「いえ……!なんでもないです!」

「さ、そろそろ着くよ!準備はいい?」

「はい!」


視界にボロボロになった遺跡が見えてきた。


「梨花ちゃん。構えて」

「はい」


私たちは一歩一歩前に進み、遺跡の目の前に立った。


遺跡の横には、1人の老人が座っていた。


「おや?もう来たのか……早いのう。30分前じゃぞ」

老人は私たちの前に出てきて言った。


こいつが……!

メメントモリ!!!


なに……?

この感覚……

この人を見ていると変な感覚になる……


違う……

これは……!


「ほっほっほっ。その感覚の正体が知りたいか?」

老人が私の方を向き言った。

「それはな……エリファリアの感覚じゃよ」

「は……?」

「わしが、お主らに果たし状を渡した訳……それは、決着をつけたいからじゃよ」

「決着……?どういうこと?サイモスの命令じゃないの!?」

「サイモスは、わしには命令できんよ」

「は……?」

「だって……わし、サイモスの師匠じゃから」


サイモスの……

師匠!?

サイモスよりも強いってこと!?


「それと……決着をつたい相手は、お主らではない。お主らの中にいるもの……」

「まさか……!」

「天使とじゃよ」


うっ……!

私は、何かを急に思い出した。


これは……

エリファリア……?


「あっ……あああ!」

アリアさんも思い出したらしい。


「ほっほっほっ……。お主らには興味がないから、天使に変身してもらうとするかのう……」


「ああああぁぁぁぁ!!!!」


なんで……

なんでエリファリアになろうとしてるの……?


私は薄れゆく意識の中、アリアさんに目をやった。


アリアさんから黒い霧が出ていた。


「さて……少し早いが決闘といくかのう」

メメントモリがそう言った瞬間、私たちは意識を失った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ