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86話:果たし状

ディーファの件から3週間が経った。

おそらく、来週にはイヴちゃんと、にゃも助が目を覚ますだろう。

目を覚ましたら、この1ヶ月間何があったか話そ!


そんなことを考えていたら、自室の扉がノックされた。


コンコンッ!


「はい!」


バァン!!!


扉がすごい勢いで開いた。

扉に目をやると、息を切らしたアリアさんが立っていた。


「アリアさん!?どうしたんですか!?」

「梨花ちゃん!その、大変なの!とにかく、王室に一緒についてきて!!!」

「はい!」


私たちは急いで王室に向かった。

アリアさんが、こんなに焦ってるのみたことない……

そんなにヤバい事態なの……?


「はぁ……はぁ!!!着いた……!!!」

「あの……!アリアさん……!そんなに、大変な、ことが、あったの、ですか……?」

私は息を切らしながら言った。

「とりあえず……王室に入ろう!」


コンコンッ!

アリアさんは凄い勢いで扉をノックした。


「入れ!!!」

「失礼します!!!」


私たちは王室に足を踏み入れた。


「あの……!女王様!!!何が起きたのですか!?」

私は王室につくなり、茜音さんに聞いた。

「それが……お前達宛に、こんな手紙が来た」

私は茜音さんから手紙を渡された。

「これは……!?」

そこには果たし状と書かれていた。


間違いない……

これは……!

絶対フェブラスからだ!!!


「とりあえず、読んでくれ」

茜音さんに言われ、私は手紙を読んだ。


―――――――――――――――――――――――


《果たし状》


木下梨花殿、アリア・コントラス殿との決闘を申し込む。


期日は明朝7時。場所は西の森、遺跡跡地。

必ず貴殿方だけで来ること。


部外者が来た場合、ウェンター王国を破壊する。


なお、期日に貴殿方が来なかった場合も、同様にウェンター王国を破壊する。


フェブラス幹部・メメントモリ


―――――――――――――――――――――――


「メメントモリ……」

「おそらく、最後の幹部だろう……」

茜音さんが神妙な顔で言った。

「しかも……来なかった場合、ウェンター王国を破壊って……!」

「うーん……これは脅しじゃない?」

アリアさんが言った。


「いや、それはないだろう。フェブラスは今まで何度も非人道的なことをしてきた。アリア……お前も、自分の目でそれを見たはずだ」

「確かに……じゃあ……」

「ああ、これは脅しじゃない。メメントモリとやらは本気だ」


メメントモリ……

最後の幹部……

一体どんな奴なんだろう……

今までの幹部でも勝つのはギリギリだった。

でも、こいつの場合、文だけでわかることがある。

こいつは今までの比じゃない。


「頼む!王国を守るために、メメントモリと決闘をしてきて欲しい!」

茜音さんが私たちに頭を下げた。


私は、返事に迷った。

今回は勝てる自信はない。

でも、自信がなくても……!

やらなきゃ!

この王国……この世界を守るため!


「わかりました……!任せてください!」

私は茜音さんに言った。

「本当か!」

「はい!」

「私も全力で戦います!」

アリアさんが力の入った声で言った。

「助かる!2人とも……ありがとう」

「「はい!」」

「では、気をつけて行ってこい!」


私たちは王室を出た。


王室を出て、シェアハウスに戻る途中、アリアさんがこんなことを言った。


「梨花ちゃん……。明日の戦い勝てるかな?」

「……大丈夫ですよ!私たちの力なら!」

「そうだよね……!」

「それより……アリアさん……。帰ったらその……しませんか……?」

「……いいよ。今日は、いつもよりもね……」

「はい……」


もしかしたら、アリアさんと過ごすのも、これが最後になるのかもしれない……

だから……

今日だけは……


「ん……」

「んっ……」


私たちは王室の廊下で、長く深い口づけをした。

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