83話:反動
パリッ……パリパリッ……!
パリンッ……!
「あれ……私は……」
イヴを覆ってた石が完全に砕けた。
「イヴちゃん!!!!!」
「梨花さん……私は……」
フラッ……
イヴちゃんが倒れそうになった。
「イヴちゃん!!!!!!」
ストッ……
私は間一髪でイヴちゃんを受け止めれた。
「梨花さん……ありがとう……」
イヴちゃんは気を失った。
「イヴちゃん……」
「おそらく石化の後遺症だろう。大丈夫だ。イヴは死んでいない」
霊獣が言った。
「さて……。梨花……アリアの石化を解いたら、私の変身が解けるだろう。変身が解けたら、にゃも助は気を失う。あとは頼んだぞ」
「わかった」
「それと……イヴと、にゃも助は、1ヶ月間目を覚さないだろう」
「は……なんで……?」
「イヴは長時間石化してたからな。石化の後遺症みたいなものだ。そして……にゃも助は、私に変身したことによる魔力痛だ。梨花、この1ヶ月間はフェブラスの幹部が襲ってきても、アリアと2人で対処しなければならない。出来るか?」
アリアさんと2人で……
次の幹部はきっと、この大蛇よりも強いはず……
そんなやつを2人だけで対処なんて……
でも……
でも!
やらなきゃ!
ここまでの努力が水の泡だ!!!
「大丈夫。まかせて!私とアリアさんで、どうにかしてみせるから!」
「そうか……なら安心だ」
霊獣はそう言い、アリアの石像の上に手を置いた。
「では……あとは頼んだぞ。スター・リカバー!!!」
霊獣は魔法を放った瞬間、光となった。
霊獣がいたところには、にゃも助が横たわっていた。
パリッ……
パリパリッ……
パリンッ!!!
アリアさんを覆ってた石が完全に砕けた。
「あれ……?私……あ!ディーファは!?」
「アリアさん……良かった……」
「梨花ちゃん!梨花ちゃんの石化がとけたってことは……」
「はい……。戦いが終わりました……!」
「良かった……!本当に良かった!」
アリアさんはそう言い、周りを見渡した。
「イヴ!!!にゃも助くん!!!」
「大丈夫です。2人とも気絶してるだけです」
「良かった……」
「ただ……霊獣によると、2人とも1ヶ月は目を覚さないらしいです」
「そんな……」
「とりあえず、すぐに2人をウェンター王国に運びましょう!」
私とアリアさんは、イヴちゃんと、にゃも助を担いで、洞窟を後にした。
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「ディーファが死んだか……」
老人は悲しそうに空を見上げながら言った。
「メメントモリ様……。本当に奴らと戦うのですか?」
サイモスが老人を不安そうに見ながら言った。
「そのつもりじゃ……。メリーナが実験中ならば仕方がないからのう」
「メメントモリ様……その件なのですが……」
「うん?」
「メリーナは失敗しました」
「そうか……」
「適合すると思ったのですが……。実験途中で崩壊が見られ、使えなくなりました。また、実験責任者のバレクリアは処分しておきました」
「そうか……。残る幹部は……わしだけじゃのう……」
「メメントモリ様、これを……」
サイモスは老人に、赤色の宝石が入ったブレスレットを渡した。
「これは……?」
「メリーナの魔力、そして心臓で作りました。これをつければ、消費魔力を格段に抑えて魔法を撃てます」
「ほう……。では、貰っておくとするかのう……」
「メメントモリ様……奴らとの戦いは、いつ行うのですか?」
「そうじゃのう……。わしの気が向いたときじゃ。今は少し、休ませてほしいのう」
「わかりました。どうか、戦いの際はお気をつけて」
サイモスはそう言い、老人と別れた。
老人は目を瞑った。
「今まで死んでいった仲間たちのことを、思い出すとするかの……」




