81話:魔力
この光は……
間違いないニャ!
「猫ちゃん……?その光は?」
「これは……お前を倒す光ニャ!」
おそらく、天使を召喚する時の詠唱で、あいつを呼び出せるはずニャ!
にゃも助は、身体中に魔力が集まる感覚を想像した。
「この身、魔力と共にあり……僕のすべて……未来!!そして、心!!!この身を……魔力とし……魔力の輪廻に…………全てを捧げるニャ!!!!!!」
その瞬間、にゃも助は意識を失った。
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「っ……!なに!?この光!?いや……まさか!!!でも、猫が天使になれるわけない!!!!!」
「天使?違う。私は霊獣だ!」
ピカッ……!!!!
洞窟が眩い閃光で満たされた。
「っ……!!!!」
ディーファが見つめた先には、白銀に輝く獅子がいた。
「私の名は霊獣バルファリア!!!そして、お前を倒す者だ!!!!」
「霊獣……!?そんな……そんな話、サイモス様から聞いてない!!!!!」
「それもそうだろうな。霊獣の存在は、未だ知られていない」
「でも…… !私の石化能力の前では、霊獣だからって!」
ピカッ!
ディーファは霊獣に向かって閃光を放った。
ただ、ディーファの目に映ったのは、何も変わらない獅子の姿だった。
「っ……!なんで!?」
「お前……もう忘れたのか?にゃも助と私には、石化能力なんぞ効かん!!!!」
「なんでなの!?私の石化能力は全ての生き物に効くはず!!!!」
「答えは簡単だ……。私は生物ではない」
「は……?」
「私は魔力の存在。そして……にゃも助も、私の依代になったことで、魔力の存在になった。つまり、私たちに石化能力は効かん!!!!」
「くそ!!!なんで!!!!これじゃあ、私に勝ち目なんかないじゃない!!!!」
ディーファは絶叫しながら言った。
「お前……イヴを殺した罪、アリアを石像にした罪……。そして、にゃも助の大切な家族の梨花を石像にした罪!!!!!お前には……」
霊獣は魔力を一気に高めた。
「死で償ってもらう!!!!!!」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥン……!!!!!!!!
森の中の魔力が霊獣に集まっていく。
「い、いや……やめて……」
ディーファは泣くしかなかった。
自分が殺されることを察したからだ。
しかも、霊獣のとてつもない魔力の圧により、逃げることすら叶わなかった。
「覚悟しろ!!レオ・ディメンション!!!!!!」
ギュィィィィィィィン!!!!!!
ディーファの周りの時空が歪んだ。
「い……いやああああああ!!!!」
「これで終わりだ!ブラックホール・ゾディアック!!!!!!」
ギュゥゥゥゥゥゥゥン……
ディーファの周り時空が一気に縮み、ブラックホールができた。
「いやああああああああ!!!!!」
「圧縮!!!!!!!!!」
キュン…………
パッ……
ディーファは跡形もなく消え去った。




