80話:メデューサ
「意外と強いのね。小娘ちゃん♪」
こいつが……
メデューサ本体……
一体どこから出てきたの……?
「あ!小娘ちゃんには特別に、私の名前教えてあげる♪私はフェブラス幹部の1人……ディーファ。でもぉ……私の名前を知った子はぁ……」
シュルルル……!
私はディーファから伸びてきた蛇に、巻きつけられた。
「生かしておけないな♪」
ビカッ……!
ディーファの目から鋭い閃光が放たれた。
「っ……!」
足が……
どんどん石に……
「そういえば……そこにいる猫ちゃん?」
ディーファは、にゃも助くんの方を向いて言った。
「ニャ!?」
「なんで戦わないの?」
「うるさいニャ!お前に教える義理はないニャ!」
「そう。まあ、君も私の名前聞いちゃったから……小娘ちゃんの次は、君かな♪」
「にゃも助くん……。逃げて……」
私は掠れた声で言った。
徐々に体が固まっていく……
私は最後の力を振り絞って、にゃも助くんに言った。
「にゃも助くん……。君だけは……生きてないと……誰がディーファを倒すの……?だから……早く……逃げて……!」
私は意識を失った。
―――――――――――――――――――――――
「ニャ!!!アリアさん!!!」
アリアさんも石像になちゃったニャ……
「さあ、猫ちゃん……。次は君の番だよ♪」
シュルルル……!
にゃも助は蛇に巻きつけられた。
やばいニャ……
このままじゃ、僕も石像になっちゃうニャ……
しかも……
魔法が撃てないから、振り解いて逃げることもできないニャ……
「じゃあね、猫ちゃん♪」
ビカッ……
ディーファは鋭い眼光を放った。
「ニャ!!!!!」
にゃも助は死を悟った。
そして、自分の無力さを恨んだ。
もし、今魔法が撃てていたら……
もし、あの時、依代にならなかったら……
こんなことを今更考えても、もう遅かった。
ただ、にゃも助はある違和感を覚えた。
「ニャ……?体がまだ動くニャ……」
にゃも助は、自分の体が石化していないことに気がついた。
「嘘……なんで……?なんで……石化しないの!?」
「ニャ……!」
ガブッ……
にゃも助は、自分に巻き付いている蛇を噛んだ。
「きゃ……!」
蛇の束縛が一瞬緩んだ。
今のうちニャ!
ぴょん!
にゃも助は、蛇を踏み台にしてジャンプし、ディーファから距離をとった。
「なんで……なんで!!!私の石化は、どんな生物にだって効くはず!!!!」
「ニャ……!反撃ニャ!」
ガブッ……
にゃも助はディーファに再度噛み付いた!
「そんな攻撃で……!この私を!倒せるわけないでしょ!!!」
ブンッ……
「ニャ!!!」
ドゴォォン!!
にゃも助はディーファの薙ぎ払いで吹っ飛ばされた。
ニャ……
くそう……
魔法さえ使えれば、あんなやつ倒せるのにニャ……
魔法さえ……
魔法さえ使えれば……!
その瞬間……
にゃも助の体から淡い光が溢れた。




