77話:東の森
翌日……
私たちは東の森の洞窟にいた。
「うーん……石像が発見された場所はここって聞いたけど……」
「何もありませんね……」
石像……というか、岩の一つもないただの暗闇が広がっていた。
「東の森には居ないかぁ……」
アリアさんが残念そうに言った。
「では、西の森に向かいましょう」
イヴちゃんが言った。
「でも、西の森にも居ないかもしれませんよ?」
私は言った。
「まあ……居なかったら探すまで!さ!行くよ!」
私たちは洞窟から踵を返して、西の森に向かおうとした。
シュルルル……
ん……?
キシャァァァァ……!
「イヴちゃん!」
「え……?」
ガブッ……
「っっっっっっ……!」
灰色の蛇がイヴちゃんに噛み付いた。
「スカイスラッシュ!!!!」
アリアさんが咄嗟に、蛇に向かって斬撃を繰り出した。
キシャァ……
蛇は真っ二つになった。
「っ……!これは……毒!?」
イヴちゃんがそう言い、その場にへたれ込んだ。
「にゃも助!アブノーマル・ヒールを!」
「アブノーマル・ヒール!!!!ニャ!!!」
シュゥゥゥン……
「ニャ!?なんでニャ!!!」
「にゃも助、どうしたの?」
「魔法が撃てないニャ!!!」
「え!?」
「梨花ちゃん、にゃも助くん!ここは、私が!!アブノーマル・ヒール!!!!」
アリアさんが代わりに撃った。
「ふぅ……みなさん、ありがとうございます……」
イヴちゃんが言った。
「さっきの蛇……なんだったの……?」
アリアさんが言った。
「もしかしたら、メデューサの罠だったのかも……」
「そんな、魔法で解決できる無意味な罠作るかな?」
「確かに……」
その後、私たちは西の森に向かい始めた。
向かっている最中、にゃも助はずっと俯いていた。
私は、いても立ってもいられなくなり、にゃも助に聞いた。
「にゃも助……なんで、さっき魔法が撃てなかったの……?」
「それがわからないニャ……」
「何か心当たりはないの……?」
「ニャ……心当たりニャ……?」
にゃも助は立ち止まって考えた。
「ニャ!!!依代ニャ!!!」
「依代……?」
「依代って、天使の依代のことですか?」
イヴちゃんが聞いた。
「ニャ!」
「でも、にゃも助くんは、無属性魔法使いじゃないし、猫だし……」
アリアさんが言った。
「違うニャ!霊獣ニャ!」
「霊獣?」
「ニャ!」
にゃも助は、先週にあった出来事を話した。
「そんなことが……」
「イヴちゃん……依代になることで、魔法が使えなくなることってあるニャン?」
「わかりません……ただ、魔力痛の一種としてはあり得るかも……」
「にゃるほど……」
「にゃも助くんが魔法を使えるようになるまで、戦闘は私たちに任せて!」
アリアさんが言った。
「ごめんニャ!よろしくお願いしますニャ!」
そうこう話していたら、西の森の洞窟に着いた……




