6話:騎士団長とデート
お昼になる前、私はアリアさんを部屋で待っていた。
コンコン…
「はい。どうぞ」
アリアさんが私の部屋に入った。
「梨花ちゃん、デートの準備できた?」
「はい!」
今日のアリアさんの髪型はポニーテールだった。
昨日はセミロングだったっけ…
ポニーテールのアリアさんも可愛かった。
「にゃも助くんは、一緒に来ないの?」
「僕は部屋で魔法の勉強をするニャ!2人でお出かけ楽しんできてニャ!」
「にゃも助くん、勉強熱心で偉いわね」
「褒められて嬉しいニャ!」
「じゃあ、梨花ちゃん。行きましょうか!」
「はい!」
私はアリアさんと城下町に出た。
「梨花ちゃんは、ここの街に来るの初めてだよね?」
「そうですね。どこに何があるかわかんなくて…」
「私が案内してあげる!ついでに、私の行きつけのカフェでお茶しましょう!」
私はアリアさんと一緒に城下町をまわった。
「ウェンター王国はね、他の国でも有名なカフェの国なんだよ!だから、至る所におしゃれなカフェがあるよ。」
「そうなんですね!」
「あ、着いたよ!私の行きつけのカフェ!」
アリアさんはそう言い、外見がとてもおしゃれなカフェのドアを開けた。
「おかえりなさいませ、ご主人様、アリア様!ようこそ、カフェ・エンジェルへ!」
ん…?
これって…
メイドカフェ?
「お席にご案内しますね!」
私とアリアさんは席に案内されて座った。
「あの、アリアさん?ここって俗にいうメイドカフェですか?」
「ええ、そうよ。私、ここのメイドカフェの常連なの!」
「メイドが好きなんですか?」
「うーん、メイドが好きっていうか…女の子と喋れるからかな!」
あれ?もしかして……アリアさんも女の子が好きなのかな?
「アリア様、お久しぶりです!そちらのご主人様のお名前は?」
「木下梨花です」
「梨花さん、これからよろしくお願いします!私は、ここのメイドのティアナと言います!」
ティアナさんは元気に言った。
「ティアナ、私はいつものパフェでお願い。梨花ちゃんは何にする?」
「じゃあ、私もそれで」
「かしこまりました!少々お待ちください!」
パフェが来るまで私はアリアさんに、このお店のことを聞いた。
「アリアさん、ティアナさんとは仲がいいんですか?」
「ええ、私の指名メイドだよ〜。仕事のストレスとかが溜まったら、定期的にここに来るの。でも、最近は忙しくてあまり来れなかったんだ」
そう話しているうちに、ティアナさんがパフェを持ってきた。
「どうぞ、ご注文の元気ミラクルパフェです!」
いちごとラズベリーが乗った美味しそうなパフェだ。
「それでは一緒に美味しくなるおまじないをしましょ!私の後に続いて言ってください!せーの、萌え萌えキュン♡」
「「萌え萌えキュン!」」
私とアリアさんはティアナさんに続いて言った。
ていうか、この世界でも、萌え萌えキュンあるんだ…
「では、ごゆっくり、お楽しみください!」
私とアリアさんはパフェを食べはじめた。
おいしい!すごく美味しい!
「アリアさん、これ美味しいです!」
「気に入ってもらえてよかった!このパフェ可愛いし、美味しいからいつも頼んでるんだよね!」
しばらくして、私たちはパフェを食べ終わった。
食べ終わった後に、ティアナさんがこちらに来た。
「それでは、これから写真撮影のお時間です!私と一緒に、お写真撮りましょ!」
私と、アリアさんとティアナさんは、手でハートを作った。
パシャ!
私とアリアさんは写真を受け取った。
「じゃあ、ティアナ、また来るね!」
「私も、また来ます!」
「おふたりとも、今日はありがとうございました!ぜひ、またよろしくお願いします!」
私とアリアさんはカフェ・エンジェルを後にした。
「アリアさん、今日はありがとうございました!ご馳走になっちゃいましたし…」
「いいのいいの!私の趣味に付き合ってもらったお礼だよ」
「アリアさん、また一緒に行きましょう!」
「ええ、ぜひ!」
「あ、もうこんな時間!私、イヴちゃんと鍛錬があるので、お先に帰りますね!」
「ええ、鍛錬頑張ってね!」
「はい!」
いやあ、今日は楽しかったなぁ〜
しかもこの後、あの可愛いイヴちゃんとの鍛錬もあるし!
あ〜異世界ライフさいっっっこう!
私は、そう思いながら練習場へと向かった。




