表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/166

68話:キャバ嬢医者

どれくらいの時間が経ったのだろう……

私は気がついたら、知らない部屋のベットの上にいた。


「んっ……」

体を起こしてみる。

「がっっっぁ……!!!!」

その瞬間、激痛が全身に走った。


「ちょちょちょ!まだ寝てなきゃ!」

横から声が聞こえた。


「あなたは……?」

横には青緑色の髪の毛の、いかにもキャバ嬢という感じの女の人がいた。


「私はルイア・リンポス……アルカの姉だよ」

「あなたが!?無事だったんですか!?」

「ええ。ベギスターの拷問を受けて、眠らされて殺されかけたけど……あなた達が助けに来てくれたおかげで、死なずに済んだよ!ありがとう!」

「いえいえ……。それで、あなたが私たちを見つけてくれたんですか?」

「ううん。サンドーラ王国の部隊が砂漠で倒れているところを発見したんだって。それで……あなた達は救助され、牢獄にいた私たちは保護されたんだ」

「なるほど……」

「それと、あなた達が負った傷はどれも深くて……。特に、梨花ちゃん……。君は死にかけたんだよ」

「え……?」


私が死にかけた……?

なんで……?

フェネクスの力で傷は治るはず……


「でも!私の体に傷はなかったはず!」

「魔力痛だよ。自分の体を滅ぼす強大な魔力を使ったせいで……」

「魔力痛……」


魔力痛……恐ろしい……


「とりあえず、私の治療が間に合ってよかったよ」

「今、私の治療って……?」

「ああ、この話はしてなかったね。じゃあ改めて自己紹介ね。私はサンドーラ王国名誉医師ルイア・リンポス。ついでに副業でキャバ嬢もやってるよ!」


名誉医師……

アルカちゃんのお姉さんが、そんなすごい人だったなんて……


「あ……木下梨花です。」

「よろしくね!梨花ちゃん!それと、これから1週間は私があなた達の怪我を完治させるから……しばらくウェンター王国には帰れないことを知っておいてね」

「はい!よろしくお願いします!」


―――――――――――――――――――――――


老人は川を見ていた。


小鳥のさえずり……

水面の静かな波……

川の流れの音……


老人は世界を見た。


「ベギスターが死んだか……」

老人は悲しそうに呟いた。


「サイモスに報告しなければな……。ただ今回の空間転移者(スペーター)がここまで強いとは……。わしでも勝てん相手かもな……」


老人はトボトボ歩いた。


「おい、サイモスや。」

「は!メメントモリ様!」

「よせよせ、今はお前がフェブラスのリーダーじゃ。本題に入ろう……ベギスターがやられた」

「左様でございますか……」

「それで次は誰を仕向けさせるんじゃ?」

「はい。メデューサのディーファを使うつもりです」

「なるほどのお……ただ、ディーファだけでは心苦しくないかの?」

「ディーファが死んだとしても、こちらにはメリーナがいます」

「ああ……ただ、あやつも今すぐ使える状態ではないだろう?」

「はい……。調整に手間取っています」

「しょうがない……ディーファの次はわしが出るとしよう」

「メメントモリ様が!?無茶です!!!」

「これでもまだまだ現役じゃ。それに、あやつとの決着もつけたいしのう……」

「あやつとは……?」

「ほほほ!それは秘密じゃ」

「わかりました……。くれぐれも無理はなさらず……」


老人は空を見た。


「この空が赤色に染まる時、決着がつくじゃろう……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ