5話:剣術の鍛錬よりもイチャイチャしたい!
3分ぐらいしてアリアさんは、ようやく落ち着いた。
ふと、私はこんなことを聞いた。
「アリアさんって、おいくつなんですか?」
「19歳だよ」
「私の2個上かあ〜」
「あと、敬語じゃなくていいよ!私、梨花さんのこと、梨花ちゃんって呼んでもいい?」
「もちろん!むしろ嬉しいです!」
マジで嬉しい!
異世界年上美少女に、ちゃん付けで呼んでもらえるなんて!
「梨花ちゃん、着いたよ!」
「ここが練習場ですか?広いですね〜!」
城の中に、こんな大きな中庭があったなんて…
真ん中で、1人の女の子が素振りをしていた。
ん…あの子は、昨日の子?
「あ、アリア様!って、あなた達は!」
「お、ちゃんとやってるね、イヴ!紹介するね。この子は、副騎士団長のイヴ・メーナス。そういえば、梨花ちゃん達はイヴと知り合いなの?」
「ええ、昨日この子に、森で魔物に襲われていたとき助けてもらったんです」
「そうだったの!」
「あ、あのアリア様、この人達は……なぜここにいるんですか?」
「あ、そうそう。イヴ、この子達に剣術を教えてあげて!」
「わ、私がですか?わかりました…」
「じゃあ、イヴ、後は頼んだわね。私は騎士団長室に戻ってるから」
アリアさんはそう言って去って行った。
「イヴさんだっけ?私は木下梨花、こっちの猫は、にゃも助。それと、昨日はごめんね。異世界に来て混乱しちゃってた」
「いいんです。あなた達のことはアリア様と女王様から聞いてます。昨日は、咄嗟のことだったので、初対面なのにタメ口になちゃいました。ごめんなさい。それと、私のことはイヴと呼んでもいいですよ?」
「そんなこと気にしなくていいよ!それと、イヴと呼ぶのはなんか…うーん…じゃあ!イヴちゃんって呼ぶね!」
「ふぇ…!」
「ダメだった?」
「いいえ、ちゃん付で呼ばれたのは初めてで…その、嬉しい…です……」
イヴちゃんは照れながら言った。
かわいい〜
イヴちゃん、かわいい〜
「その、イヴちゃんは何歳なの?」
「17歳です」
「同い年だね!」
でも、同い年とは思えないくらい、おしとやかで、かわいい〜
「あの、これから剣術の鍛錬をするのに、その服は動きずらいかと…」
「え?」
あ!私、昨日からずっと制服だった!
「その、この鍛錬着を差し上げます」
それは、金色の花の刺繍が入った鍛錬着だった。
「この鍛錬着は王国騎士の象徴でもあります。普段着としても着用可能です。あそこに女子更衣室があるので、そこで着替えてきてください」
イヴちゃんは小さな建物を指さしてた。
「わかった。着替えてくるね!にゃも助はイヴちゃんと待ってて!」
「はいニャ!」
私は、更衣室に入った。
更衣室で女の人が着替えていた。
「ん?ああ、君がアリア様が言ってた、異世界の客か」
いかにもクール系美人という感じの人だった。
「初めまして。あたしは第1部隊長のファイ・アーセルだ。ファイと呼んでくれ」
「あ、私は木下梨花です。よろしくです、ファイさん」
「あたし、今から任務があるから……また話せそうなときに、ゆっくり話したいな」
「もちろん!」
そう言い、ファイさんは更衣室から出ていった。
美人だったな〜
私は着替え終わり、イヴちゃんのところへ向かった。
「お待たせ」
「とても、お似合いです。では、鍛錬をはじめましょうか!まずは好きなように構えてください」
好きな構えか〜
あ!
私は、漆黒の翼の奴みたいな構え方をした。
「変わった構え方をするんですね…では、今から素振りをしましょうか。梨花さんは今日が初めてなので、とりあえず30回素振りしましょう」
「はい!」
私は30回の素振りを終えた。
素振りって意外と疲れるんだな…
「お疲れ様です。今日の鍛錬はこれで終わりです。ではまた明日の夕方に」
「ねね、イヴちゃん」
「なんですか?」
「ここの騎士団って……やけに女の人が多いよね」
「はい。このウェンター王国は住民の75%が女性です。なので騎士団員も女性が多いのです」
「そうなんだ!教えてくれてありがとう!」
「どういたしまして。では、また明日」
「うん!」
私とにゃも助は自室に戻った。
「そういえば、にゃも助は魔法覚えれたの?」
「そんな短期間で覚えられないニャ。魔法に慣れるまでは詠唱ってのが必要らしいニャ!その詠唱を覚えるのが難しくてニャ…」
「そうなんだ」
にゃも助も大変そうだな…
そういえば、さっきイヴちゃん、この国の75%が女性って言ってたっけ?
てことは、この国の女性と仲良くなれば、ハーレムを築くのは難しくないかも…
ハーレムを築けば、異世界の美少女とイチャイチャできる。
ふふ…
とりあえず、明日のアリアさんとのデートの準備をしよう
「にゃも助も、明日のアリアさんとのデートついてくる?」
「僕はこの部屋で魔法の勉強をするニャ!」
「そう。じゃあ、明日の留守番はお願いね!」
「まかせろニャ!」
あ〜明日が楽しみ!




