表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/76

42話:ハプニング船旅

「おえぇぇぇぇぇぇぇ……」

私は海に向かって吐いた。


「アリアさん…アブノーマル・ヒールを……お願いします……」

「任せて!アブノーマル・ヒール!!!」


アリアさんが魔法を放った瞬間、吐き気がおさまりスッキリした。


「大丈夫?梨花ちゃん」

「おかげでスッキリしました!ありがとうございます!」

「良かった!」

「あの……気になったんですけど……」

私は船を見渡して言った。

「この船…ちょっとオンボロじゃないですか……?」


木製の船で、ところどころ木が黒く変色してるし…おまけにギシギシ軋んでるし……

「まあ…しょうがないよ……。ウェンター王国は国費がカツカツだからね……。でもでも!この船、ちゃんと点検したらしいから大丈夫だって!」


それ……

フラグじゃね?


「みんな!大変だ!船の側面の板が一枚外れて水が入ってきてるぞ!」

ミレアさんが、すごい剣幕で言った。


フラグ回収早!!!


「やばい、やばい!先生!どうしよう?」

「とりあえず、みんな非常用のイカダに乗れ!」

「イカダね!どこにあるの?」

「え……?」

「え……?」

「アリア様…私、アリア様に、イカダをこの船にくくりつけておいて欲しいと伝えたはずですが……?」

「ああああああああ!!!!完全に忘れてた!!!!!」

「まずいぞ!このままじゃ全員死ぬぞ!!!」


やばい、やばい、やばい!!!

このまま死んだら世界も救えないし……何よりアリアさんと、イヴちゃんとかと、もっとイチャイチャ出来なくなる!!!

ん……?

待てよ……?


「あ!思い出した!私、修復魔法使えるんだった!」

「でも、この船のサイズじゃ流石に厳しくない?」

アリアさんが聞いてきた。

「イヴちゃん!!!あのブレスレット持ってきてる!?」

「はい!!!」

「今、使ってもいい!?」

「もちろん!!!」


まずい……

こういう会話をしているうちに、どんどん船が沈んでる……!

私はイヴちゃんから貰ったブレスレットを、すぐに着けた。


「うぉぉぉぉぉぉぉりゃあああああ!!!!」

私は船全体に魔力を送った!


ミシッミシッ……!

船がどんどん治っていく!

「おりゃあああああ!!!」


ピカッ!!!!

船が一瞬光った!


「やったよ!梨花ちゃん!!!治った!!!」

「良かった……!あ、でも…まだ船の中には水が……」

「まあ、それはバケツで急いで外に出すしかないね……」

私たちはバケツで船の中に入った水を外に出した。

「ふぅ…疲れた……」

「でも、梨花ちゃんの魔法のおかげで、この船新品みたいになったね!」


確かに……

さっきまで、ボロボロな船だったのに、今では綺麗な木の船に変わっている……


そんなことを考えている時……


「みんな!見えてきたぞ!」


奥の方に朽ち果てた城が立っている島が見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ