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33話:ウルフ

グサッ……


え……?


お腹から血が出た……


まさか……


「っ……!!!!!!」


「この程度も避けられないとは……」


私は闇の剣で腹を刺された……


「グハァ……!」


血……!

私は血を吐いた……


「梨花!!!しっかりするニャ!!」


「猫が……!消え失せろ!」


「ニャ!!!!」


にゃも助が吹き飛ばされた。


「梨花…お前だけは生かしておこうと思ったが…そういうわけにはいかなくなった……」


死ぬ……

このままじゃ……

本当に死ぬ……!

痛い……

お腹が……


「最後に言い残すことはないな」


くそ……

ここまでか……


その時…

私は思い出した……


天使になる条件は全ての属性魔法が使えること……

そして、私は、基礎魔法の特訓で、魔導書を読みながらだけど基礎魔法は全て使えた。

火属性の基礎魔法だけは、詠唱無しでも使える……


一か八か賭けるしかない……!


「うぉぉぉぉ……!」


私は全身に魔力を貯めた……

全ての属性を意識しながら……


「お前も変身するか……!そんなことはさせぬ!!」


エラーに剣を突き立てられた!


やば……!




ガッキン……




ピチピチ戦闘服を着た緑髪の女の人が、守ってくれた。


「はぁ……。よくも森をこんなにしてくれたな……」

「お前は何者だ!?」

「私か……?私は、森を守る者…そうだな、ウルフと呼んでくれ……」

「邪魔をするな!!!」

エラーはウルフという人に攻撃をした。


「ふっ……!」

ウルフが攻撃をかわした!


「おっと……私、自慢じゃないけど……騎士団長並みの実力だよ」

「お前……王国騎士団か!?」

「王国騎士団なんかには興味ないね。梨花と言ったな!魔力を貯め続けろ!ここは私がどうにかする……!」


私は、痛みに耐えながら魔力を貯め続けた。

世界と共鳴する感覚……


っ……!

体の底から魔力を抜き取られそうになった。


もしかして……

魔力が足りない……?


でも……

ここでやらなきゃ……!!!!


「梨花ぁ……!殺す!!!」

「させないよ!!!」


ガキッ……

ウルフの斧と闇の剣がぶつかり合う


「お前……!なぜ、そんなに強い!?」

「私は……魔法が使えない!だから、体を鍛えた!だから、強い!!!」

「お前如きに負けるか……!」

「私もこんなところでは死ねない!妹の成長を見るためにも!!!」


ウルフという人が、戦ってくれてる……


ボゥゥゥン……


体が……

熱くなってきた……


「グッググググ……!」


痛い……

体が……


でも……!


ここで…!


やらなきゃ……!


ボゥゥゥゥゥゥゥ!!!


体が急激に熱くなった……!


いける……!


いけるぞ……!


最後にイヴちゃんが変身する時に言ってた詠唱……!



「この身、魔力と共にあり……!私のすべて……未来……!そして、心!この身を……魔力とし……魔力の輪廻に…………全てを捧げよう!!!!!!」


その瞬間、私は意識を失った。

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