31話:バグ&ラブ
「ウォルターネ!!!」
イヴちゃんが水の檻に、黒髪の子を閉じ込めた!
「やあん♪ラブ、わからされちゃうよぉ♡」
「黙りなさい!ウィンドスラッシュ!!!」
ザッシュ…!
え……
普通に攻撃が当たった?
「いたぁい♪殺されちゃう……♡!」
ズズッ……
「な〜んてね♡無駄だよ♪」
そんな、傷が治った?
「はぁ……ラブ、遊んでないで、早くやりなさい」
「え〜、もっと梨花ちゃんと遊びたい〜!」
「いいから……!」
「もお、だからバグお姉ちゃんはSだって言われるんだよ!」
「Sなのは、あんたの方でしょ」
「隙ありニャ!フレイガ!!!ニャ!」
ボフゥゥゥゥン!!!
白髪の子……バグに攻撃が当たった!
「はあ、無駄ですよ。猫ちゃん」
なんで……
なんで、さっきからノーダメージなの!?
「あ、そうそう♪この、縛ってる騎士団長…可愛いけど、生意気だよね♪ラブが調教しちゃおっかな♡」
「調教って!?」
「うーん、簡単に言えば、魔族になってもらうってこと♡」
「そんなことさせない!!」
私は、アリアさんを縛っている荊に向かって、攻撃をした!
ガキン…!
硬い……
「あは♪無駄無駄♪これは、メリーナちゃんの魔法を改造したやつだもん♪そんな簡単に切れないよぉ♡」
「梨花ちゃん…助け……」
「あれ?まだ喋れたんだ。じゃあ、口も塞いじゃおっかな♪」
ググッ……
アリアさんを縛っている荊が、アリアさんの口を塞いだ。
「ついでにっと!」
ズズッ……
「嫌…やめて……」
ズッ……!
「んんんんんんっ〜!!!!」
アリアさんが……
あ…
これは……
ちょっと…
あれかも……
「どお?梨花ちゃん♪目の前で、好きな人がぁ、ひどい目にあってる気分は?♡」
「最悪……許さないから!!!」
私は、剣に魔力を集中させた。
「エクリプス・ブレード!!!」
ドガァァァァァァァン!!!!
ラブが真っ二つになった。
「うーん…これがエクリプス・ブレードかぁ…確かに重い攻撃だけど……無駄だお♪」
ラブの体がくっついた。
「あんた、不死身なの!?」
「不死身なんかじゃないよ。ヒントはぁ、ラブとバグは双子ってこと♪」
「双子……」
もしかして…
ゲームのあるあるなら……!
「同時にダメージを与えないと、倒せない…?」
「正解♡でもぉ、私たちの秘密を知っちゃたからには、生きて返せないかも♪」
「上等……!イヴちゃんは、バグを狙って!」
「はい!」
「にゃも助は後方支援!」
「はいニャ!」
「みんなで、こいつらを倒して、アリアさんを助けるよ!」
「ラブ!覚悟しなさい!」
「うーん♪今度は私から行っちゃお!」
その瞬間、鋭い痛みが走った!
ピシ…ピシ……!
「っ……!!」
ラブがムチで攻撃してきた!
「あは♪可愛い子が酷い目にあってるとぉ、興奮しちゃう♡」
速い……!
こうなったら……!
私は自分の剣にフレイを放った!
「紅玉…第五奏…唐紅の刃!!」
「あ、初めて見る技だぁ♪すごぉい!かっこいい♪」
「イヴちゃん!バグに魔法を撃って!」
「はい!」
「ウィンドスラッシュ!!!」
「フレイグレス!!!!」
ドォォォォォォォォォン!!!!!!
「はぁ…はぁ…!」
「ちょっと痛かったよ…梨花ちゃん……」
「今のは痛かったです……」
やった……!
やっとダメージを与えれた!
「だけど♪残念♪この技でおしまい♡」
「この技で、あなた達は終わりです。」
「「ダーク・アレイション」」
何あれ……
ブラックホール!?




