24話:基礎魔法を使う特訓!
「じゃあ、梨花ちゃん。もう一回やりましょうか!」
「もう一回ですか!?」
私はアリアさんと基礎魔法を使うために、魔法書に載っている基礎魔法の詠唱を繰り返していた。
かれこれ3日間、同じことを繰り返しているのだが、体力的にきつい……
「あの、アリアさん……もう魔力がないのですが……」
「じゃあ、んっ……」
「んっ……」
魔力が無くなるたびにアリアさんとキスをして、アリアさんから魔力を受け取っていた。
「ぷはぁ…どう?梨花ちゃん?」
「回復しました!」
「良かった……。ねえ、もっとキスしよ?」
「はい、」
ただ、キスをするたびに、お互い、もっとキスをしたい欲が溜まってしまう…。だから、魔力の回復に関係のないキスを何回もしていた。
「はぁ、はぁ…じゃあもう一回詠唱しよっか!」
「はい!」
私は詠唱を始めた。
「闇の力よ…生命を枯らせ!ウィザーズ!!!」
私は植木に向かって、闇属性魔法を撃った!
しなしな……
植木が少し枯れた!
「すごい!基礎魔法、全て使えるようになったじゃない!次は、魔法書を見ずに使えるように暗記をがんばろ!」
「はい!」
「明日は、私、魔力の勉強会の出張でいないから、ファイと一緒に剣術の鍛錬をしてね。明後日、また一緒に基礎魔法の特訓をしましょ!」
「はい!」
「それと、梨花ちゃん……」
「はい……?」
「今日、どう?」
「夜ですか……?」
アリアさんは小さく頷いた。
「いいですよ……」
「じゃあ、元々の騎士団長室で待ってるね」
「はい!」
夜……
私は旧騎士団長室の扉をノックした……
コンコンッ……
「梨花ちゃん……入っていいよ」
私は扉を開けた。
アリアさんは薄着だった…
「ねえ…梨花ちゃん……。私、明日からいないから…その……」
「え……?」
「他の女の子とイチャイチャしないで欲しいかも……」
アリアさんは小声で言った。
アリアさん……
「梨花ちゃん……今日は私のことだけ考えて……?」
上目遣いでお願いされた。
「はい、!もちろんです!」
私とアリアさんは今まで以上に深いキスをした。
「ねえ……壊して?」
アリアさん…今日、本気だな……
「じゃあ、いつも以上でいきますね……」
「うん……」
私はアリアさんと長い時間を過ごした。
翌日……
「じゃあ、私、行ってくるね!」
「アリアさん、いってらっしゃい!」
「ねえ…梨花ちゃん。キスしよ?」
私とアリアさんはキスをした。
「んっ……ねえ…私が帰ってきたら、また夜……」
「ぜひ!」
「行ってくるね!」
「頑張ってください!」
私はアリアさんを見送った。
さて…練習場でファイさんが待ってるな……
練習場に向かおうとした時……
「梨花ちゃん…アリアと長いことキスしてたね」
!!!!!
ファイさん!?!?
見られてたの!?!?
「み、見てたんですか!?」
「ちょっとね…。でも、羨ましいっていうか、なんていうか……」
ん?
もしかして…ファイさんも……?
「さ!そんなことより剣術の鍛錬するよ!」
私とファイさんは練習場に向かった。
「じゃあ、梨花ちゃん。今日の鍛錬はズバリ……」
「ズバリ……?」
「あたしとサシでバトルね!」
「え!?」
ファイさんと……?バトル!?
「この剣、使って」
私はファイさんから剣を受け取った。
「この剣は、おもちゃの剣。だけど、剣術の練習にはピッタリだし、この剣でも自分だけの技を繰り出せる。どちらかが降参するまで勝負ね!」
「あの…魔法の使用は……?」
「あ、魔法は禁止ね。あくまで剣術だけだから。だから、私は自分の技のアクア・ブレイクは使えない。あの技は水を実体の剣にしてるからね」
「なるほど……」
「でも、梨花ちゃんのエクリプス・ブレードは使っていいよ。あれは、剣に魔術を込めて威力を高めてるものだから」
「でも…それじゃ、ファイさんに不利なのでは……?」
「大丈夫、大丈夫!あたしの心配はしないで!全力でかかってきて!それと、怪我しても治癒魔法で治せるし……」
「了解です!」
「あと、そのサラマンダーのチョーカーも外してね。梨花ちゃんの純粋なパワーを知りたいから」
「はい!」
私はチョーカーを外した。
「じゃあ、やるよ!」
「はい…!」
私とファイさんは構えた。
ファイさんとのバトル……。緊張する!!!
でも、がんばろ!
「梨花ちゃん。いくね!」
「はい!」
ヒュン……
え?
ファイさんはいつの間にか私の後ろにいた。
やば……!
私はすぐにファイさんと距離をとった。
「お!梨花ちゃん、さすがだね!気づかれちゃった!」
この人……
強い!!!
下手したらアリアさんよりも強い!
これは……負ける!!!
「そうそう。勝った方が負けた方に、一回だけなんでも命令できるっていうルールね!それじゃ、もう一回いくよ!」
何そのルール!?
やばい…これで負けて、アリアさんとの関係を聞かれたら……詰む!!!
こうして、私は負けられない戦いが始まった……!




