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うちの猫をもちもちしてたら異世界転移したので、異世界で百合してみた!  作者: AM
第4章 基礎魔法を使えるようになりたい!
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23話:魔法のおさらい

あれから1日経った。

イヴちゃんは検査を受け、療養中。

アリアさんと、私、にゃも助は、フェブラスの幹部の1人を倒したことを茜音さんに報告しに今、王室にいる。


「お前たち、よくやった。これで、王国への脅威も多少は少なくなるだろう。ただ、サイモスを倒さない限りは安心ができない。これからもよろしく頼むぞ」

「「はい!」」

「はいニャ!」

「それで、イヴの調子はどうだ?」

「検査の結果、異常がなかったので、今は病室で療養中です。明後日には退院するかと」

「そうか……なら良かった」

「あの、女王様。もう一度、私の魔力を測ってもらえませんか?」

私は茜音さんに頼んだ。

「いいだろう。私の手に手を置いてくれ」

私は言われた通りに手を置いた。

「……なるほど。最初に測った時より格段に上がっている」

「本当ですか!じゃあ、この魔力の量で、基礎魔法って使えますか?」

「そうだな……もう少し魔力をあげて、練習をすれば使えるようになるだろう」

やっぱり、まだ足りなかったか……

でも、最初の頃より望みができた!

「基礎魔法のことなら、私が教えます!」

アリアさんが言った。

「そうか。なら、基礎魔法はアリアから教わってくれ」

「はい!」

私とアリアさんは王室を出た。


「じゃあ、梨花ちゃん。家で基礎魔法について教えるわね!」

「僕も教えるニャ!」

「みんな、よろしくお願いします!」

私たちは家に戻った。


「それじゃあ、今から、もう一度この世界の魔法について教えるわね!」

「はい!」

「魔法は、火、水、土、闇、光、無の6つの属性があるのは覚えてるわよね?」

「はい!」

「この間は、属性の詳しいことについて説明してなかったわね。今からもう少し属性について詳しいことを説明するわね!」


無属性以外の属性は、有機物の力を主としている。具体的には治癒魔法が挙げられる。治癒魔法は体を癒すだけの効果で威力がない。そのため、無属性魔法だと思われがちだが、実際は大地の力を借りて、対象の再生力を高めているので、土属性魔法である。このように有機物に作用する魔法が、無属性以外の魔法である。

しかし、無属性魔法は反対に、無機物の力を主としている。例として、この2つが挙げられる。一つは梨花の修復魔法で、こちらは剣や床といった無機物を修復できるが、有機物は修復できない。イヴの召喚魔法も同じく、こちらは空間を歪めて、対象を自分の位置に召喚させている。したがって、空間という無機物に作用している。結論、魔法は有機物に作用するものが主だが……ごく稀に、無機物に作用する魔法を生み出せる者が現れることがある、ということである。


「って言った感じかな!」

「うーん…ごちゃごちゃしてて、分かりづらい……」

「まあ、つまり、魔法は有機物か、無機物、どちらかに作用するってこと!無機物は本当に稀だけどね」

「じゃあ、私の修復魔法は、無機物にしか作用しないということですか?」

「そういうことになるね。梨花ちゃんの魔法の得意分野は、無機物ってこと!」

「なるほど……」

「だから、基礎魔法を使えるようになるためには、有機物の扱いも得意にならいとってわけ。でも、得意になるためには練習あるのみなんだよね……」

「練習って、どのような?」

「とりあえず、魔法書の基礎魔法の詠唱を暗記してもらいましょうか!梨花ちゃん、手を広げて!」

「ええと……こうですか?」

私は手を広げた。

「そうそう!手に魔力が流れてくような感じをイメージして、このページの1番上に書いてある文を読んでみて」

私は手に魔力が流れるのを想像し、本のページを読み始めた。


「火の力よ…我の心に灯火を灯せ……フレイ!」


ポフゥ! フゥ…

小さな火が手のひらに出てきたが、約5秒で消えてしまった。


「お!梨花ちゃん、すごい!火を出せたわね!」

「あの、アリアさん、なんか思ったよりしょぼかったんですけど……。すぐに消えたし……」

「大丈夫、大丈夫!慣れればもっと長く火が出せるよ!」

「僕も最初はそんな感じだったニャ!」

「じゃあ、梨花ちゃん!これからもっと、基礎魔法を練習していきましょうか!」

「はい!」

そうして、私はアリアさんと、にゃも助と一緒に、基礎魔法の魔法の練習を始めた。


―――――――――――――――――――――――


「サイモス様、ベルファルが少数精鋭部隊により、やられました」

「そうか……」

「ねぇねぇ、サイモス様!あんな奴ら、サイモス様が直接おしおきすればいいのに、なんでやらないの?」

「それはな、ラブ。あいつらは俺と戦うような器じゃないからだ」

「それもそうだね♪」

「サイモス様、今度は私たちが、あいつらを倒しましょうか?」

「そうだな……ただ、ベルファルを倒した奴らだ。少しは用心してくれ」

「はい。」

「やった〜!久しぶりの、狩りの時間♪」

「ラブ、調子に乗らないの」

「わかってるよ〜。バグお姉ちゃん♪」

「バグ、ラブ、頼んだぞ。お前ら双子には期待している。」

「ありがとうございます!サイモス様」

「ありがと!サイモス様♪」


「ねね、お姉ちゃん。いつ、あいつらをボコボコにするの?」

「そうね……まずは作戦を立てましょ」

「え〜、めんどくさい〜!」

「わがまま言わないの。作戦を立てた方が、もっと狩りが面白いわよ」

「それもそっか〜。じゃあ、どんな作戦にする?」

「そうね…こういう作戦はどうかしら?」

バグはラブに作戦内容を話した。

「いいね〜、その作戦!」

「じゃあ、2週間後に実行しましょう」

「はーい!お姉ちゃん!」


ふふ……

我ながら完璧な作戦ね。

私たち2人なら勝てるわ……

覚悟してなさい……

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