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12話:少数精鋭部隊の初任務

イヴちゃんとアリアさんと一緒に過ごした時から一夜明け


私とイヴちゃんは練習場にいた。

「昨夜はありがとうございました。その、よかったです…」

「私もだよ、イヴちゃん」

「アリア様いわく、今日は任務があるそうです」

「任務?」

「はい。なんでも、西の森にウロボロスが出たとの通報が近隣住民から入ったらしく、調査に向かうとのことです」

「ウロボロス?」

「はい。蛇みたいなドラゴンです。ウロボロスは再生能力が非常に高いので、間髪入れずに攻撃しないと倒せません」

「そんなに強いの?」

「はい。アリア様でさえ前回、ウロボロスが現れた時ギリギリで勝てたので…。でも、あの時はアリア様がお一人で立ち向かってました」

「アリアさんだけでそんなに強いのを倒せたの!?」

「はい。ただ、あのウロボロスはまだ子供でした。大人のウロボロスとは、まだ戦ったことはありません」

「なるほど…」


まだ、アリアさんも、イヴちゃんも戦ったことのない相手か…

ま、考えてても仕方ないかぁ…


「梨花ちゃん、イヴ。おまたせ!じゃあ向かおっか!」

「梨花、今回は無茶したらダメニャ!」

アリアさんと、にゃも助が練習場に来た。

「アリアさん、にゃも助!2人とも何をしてたんですか?」

「私とにゃも助くんで、今回のウロボロス討伐の作戦を立ててたんだ!」

「その作戦の内容は?」

「僕の魔法でウロボロスを怯ませて、その隙に、アリアさんとイヴちゃん、梨花で攻撃を撃ちまくる作戦ニャ!」

「なるほど。では、前線は私、アリア様、梨花さん。後方支援はにゃも助さん。ということですね?」

「そういうこと!じゃあ、早速いきましょうか!」


私とイヴちゃんとにゃも助はアリアさんを先頭に西の森へと向かった。


西の森に着いた。

「ここが西の森ですかぁ〜。なんか東の森よりも暗いっていうか……」

「ええ。ここの森は魔力が強くて、暗く見えるの」

「アリアさんは、ここによく来るんですか?」

「うーん。ここに来たのは3回目かな?ここには滅多に魔物が出ないから、任務で行くことも少ないの」

「滅多に魔物が出ないのに、ウロボロスがいるんですか?」

「そこが引っかかるんだよね〜。こんなところにウロボロスがいるとは思えないんだけど……まあ、通報が入った以上パトロールって感じかな?」

「なるほど…」

「みなさん!構えてください!何かいます!」

イヴちゃんがそう言った。


クルゥゥゥゥゥ!!!!


巨大な虹色の鳥!?

「イヴちゃん、あれ何?」

「あれは…フェネクス!?!?なんで…なんで、まだ生きてるの……?1万年前に殞落したはず!!!!」

「とりあえず、構えて!!!!」

アリアさんが言った。


クルゥゥゥゥゥ!!!

シュゥゥゥゥゥ…

フェネクスの体から煙?


「違う!!!!これは…幻影魔法!!!!」

イヴちゃんが言った。

「てことは…魔法を使ってる奴がどこかに居る!」

アリアさんは必死で魔法の出どころを探した。


「梨花!危ないニャ!!!!」


え?


「やっと見つけた♪私の梨花ちゃん♡」


その瞬間…


私は…

黒い荊に巻きつかれて、身動きが取れなくなっていた。

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