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11話:宴と夜

私とアリアさんは自室にあった各々の自分のものを、シェアハウスに搬入するのに苦戦していた。


「あの、アリアさん…荷物が軽くなる魔法とか…この世界に、ないんですか?」

「この世界に、そんな便利な、魔法は、ないよ。」


私とアリアさんの2人でタンスを運んでいた。

サラマンダーのチョーカーのおかげで、普段では考えられない力があるが、それでも重かった。


「にゃも助と、イヴちゃんにも、手伝ってもらいましょう!」

「梨花ちゃん…にゃも助くんとイヴは今、宴の、準備で、忙しいらしいわ…」

「じゃあ…ファイさんは…?」

「ファイも、今、特別任務に行ってて、不在だわ…」

「私たち2人で、こんな、重いタンスを、あと、3つも、運ばなきゃ行けないんですか…!?」

「そう、なるわね…」

「とりあえず…この、タンスを、運び、終わったら…休憩しましょう…」

「そうだね…」

私たちはやっとの思いで、1個目のタンスを運び終わった。


「はぁ…疲れた…」

「梨花ちゃん、お疲れ様。」

「アリアさんも。このタンスって誰のタンスだったんですか?」

「これは私のタンスだね」

「へぇ〜、中に何が入ってるか教えて欲しいです!」

「うーんとね、私服とか、私の漫画とか本とか…あと……」

「あと?」

「おもちゃとか……」

アリアさんは頬を赤らめながら言った。

「アリアさん…変態ですね……」

「うるさい……。さ、あと3つのタンス運ぶよ!」

アリアさんは誤魔化すように言った。


しばらくして…


「はぁ、はぁ。やっと全部運び終わりましたね!」

「そうだね!」

「あ…もう、こんな時間!もうそろそろ宴が始まりますね」

「アリア様、梨花さん、お疲れ様です。宴の準備が終わりました」

「荷物運んでくれてありがとニャ!」


にゃも助とイヴちゃんが、私たちを迎えに来た。

私たちは宴の会場へと向かった。


「皆来たか」

茜音さんが言った。

「では、宴を始めるとしよう」

宴の会場には、大勢の王国騎士団員がいた。

「皆の者!この度は集まってもらい感謝する!」

アリアさんが団員に向かって言った。

「異世界からの来訪者である、にゃも助殿と梨花殿が正式に王国騎士団に入団することになった。この2人は魔法と剣術の才能に長けている。サラマンダー討伐にも協力してくれた。よって、私、副騎士団長のイヴ、にゃも助殿、梨花殿で少数精鋭部隊を結成することになった。今回の宴は、梨花殿と、にゃも助殿の入団祝い、そして、少数精鋭部隊結成の祝いの宴だ!みな、楽しんでくれ!」

アリアさんのその言葉で宴が開かれた。

私は宴を楽しんでいる最中、肩をポンポンッと叩かれた。

振り返ってみるとアリアさんがいた。


「梨花ちゃん、ちょっと耳貸して」

「はい」

「今日……」

「でも、あの家だと……」

「元々の私の自室は?」

「なら、喜んで!」

私は夜にアリアさんと、あの部屋で会う約束をした。

そして、宴が終わり、

夜になった…


コンコンッ


「梨花ちゃん、入っていいわよ」

私はアリアさんの部屋に入った。

アリアさんが前と同じ格好だった。

「ねえ、」

「はい、」


5分後ぐらい経っただろうか…


コンコンッ…

「アリア様、こちらにいらっしゃいますか?」

イヴちゃんだ…!

「アリアさん、イヴちゃん来ちゃいましたよ?」

「イヴ、」

「え…?」

アリアさん…?

「イヴ、入っていいわよ。」

「では、失礼します。って…なにを……」

「イヴ…?」

ア、アリアさん?

この人は何を考えているんだ…?

イヴちゃんが小さく頷いた。

イヴちゃんがこっちに来た。

え……

…………

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