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もちもち

「あ〜!疲れた!」

私は学校から帰宅するなり大声で言った。

「にゃも助〜!にゃも助は可愛いな〜!」

にゃも助は私が飼ってる猫だ。

にゃも助は正直太ってる。

でもそれがいい。

なぜなら…

「もちもちもち〜も〜ちもちもち!」

私は、にゃも助をもちもちした。

「もちもちもちもち〜も〜ちもちもちもち」

「ニャ!ニャャニャ!」

「もち?もちもち〜!」

「ニャー!」

「m……」

「もうやめろニャ!」

え?

ん?

「もちもち〜!」

「だからやめろニャ!」

ん?

「も…」

「や…」

「もち?」

「やめろニャ。」


え?


にゃも助って喋れたっけ?

いや、猫だから喋れないはず…


ん?

てかここ…

家じゃなくね?

どこ、ここ?

森?


「ふぅ、おい!あんまり僕をもちもちするニャ!」

「ご…ごめん…でもなんで、にゃも助、喋れるの?」

「え…?それは…わかんないニャ!」

「いや、わかんないって…?そもそも、ここどこ?」

「知らないニャ!僕に聞くニャ!」

「……え?マジでどこ?」


ガサッ!

森の中から何かが出てきた。

何これ?イノシシ?いや、イノシシってツノ2本もあったっけ?


グォォォォォ!

イノシシがこっちに向かってきた。

「ちょちょちょ!にゃも助、一緒に逃げるよ!」

「ニャ!」

私はにゃも助を抱えて、全力で逃げた!

あのイノシシ、どれだけ逃げても追ってくる!しつこい!

「伏せて!!!!」

頭上から聞こえた。

私はにゃも助を抱えたまま咄嗟に伏せた。

「フレイガ!!!!」

グォォォォォォォ

イノシシはまるこげになって倒れた。

「大丈夫?怪我はない?」

可愛い女の子に聞かれた。


ん?ちょっと待って。


この子、胸でっっっっっっっか!

しかも、ザ!女騎士って感じ!

うわぁ〜

癖に刺さるわ〜


そう、何を隠そう、私は女の子が好きだ!

特に異世界漫画とかに出てくる、あの可愛いくて胸がでかい女の子が好きだ!

私のPC周りは美少女でいっぱいだし、マウスパッドだって巨乳のキャラのおっぱいマウスパッドだ。

いや〜女の子でハーレム築いてイチャイチャしたい!


そうだ!今、この展開は漫画とかアニメとかでありがちな展開!

普通の主人公はここで「助けていただき、ありがとうございますぅ〜!」とか言うんだろうけど、私は違う!私はここで言うことは一つ!


「助けていただき、ありがとうございます!」

「ええ、ご無事で何よりです!」

「ところで、お姉さん。胸、大きいですね!ちょっと触らせてもらえませんか?」

「っっっっっっ!!!!!な、何を言ってるんですか!?」

「少しだけ!ね?お願い!!」

「ダメに決まってるじゃないですか!!!!」

女騎士は恥ずかしそうに言った。

「ほら、ちょっとだけ…」

「ダメですぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

女騎士はそういい逃げてしまった。

ああ、せっかくの私のタイプの子が…


「おい!梨花!何してるニャ!この世界で初めて会った人がどっか行っちゃったニャ!」

にゃも助が言った。

「え〜、だってぇ〜、あんな胸見せられたら〜理性よりも〜欲望が勝っちゃうって言うかぁ〜」

「お前!変態ニャ!」

「失礼だねぇ〜!私は猫と女の子が好きな、どこにでもいる女子高生だよ!」

「どこにでもいる女子高生が、初対面の人に「胸触らせてください〜」なんて言わないニャ!」

「まあ、にゃも助、落ち着いて!ほら、歩いていたら、城下町が見えてきたよ!」

「ニャ…本当ニャ!」

「じゃあ入っちゃおっか!」

「え、でもどうやって入るニャ?門には監視員がいるニャンよ?」

「にゃも助。私のコミュ力をみくびってはならないよ!見てて!」

そういい、私は監視員の元に行った。

「すみません!ここの街に入りたいのですが。」

「ん?お前は見たことのない服をしているな?通行証とかはあるか?」

「ないですぅ〜」

「そうか。ならいれられないな」

「どうやったら通行書貰えますか?」

「そうだな。まあ、お前は何も知らなさそうだからな…」

その時、急に大声が聞こえた。

「女王陛下がお戻りになられたぞ〜!!!!」

女王と呼ばれた人がこちらにやってきた。

女王はこちらを見るなり、

「お前たちは何者か?」

と聞いてきた。

「ん〜、私たちは実は、別の世界から来た人間なんです!」

「………そうか。おい、側近!」

「ははっ!」

「この者たちを城へ案内しろ!」

「はっ!」


え…?

ええ?

城へ案内?

マジで?

これ、結構まずい展開なんじゃ……


「お前たち、女王陛下の命だ。着いてこい」

私とにゃも助けは側近についていき、城に入った。

城に入った直後、私たちは王室に案内され、座らされた。


「おい、側近たち。少々、この者たちと私だけにしてくれ」

「はっ!」

「すまなかったな。急に脅かして」

「いえいえ〜。それで、なんで私たちをお城に招き入れてくれたのですか?」

「ああ、それはな…実は、私も外の世界から来た者なのだよ」


は……?

え…?

えぇえええ!

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この猫ちゃん、人間の姿になりそう(小並感)
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