Au revoir
最初は小さな小さな想いでした。
その想いは少しずつ。
本当に少しずつ募っていって
今では大きなモノになりました。
もう明後日は卒業式なんだなぁ……。
部屋のカレンダーを見ながら一人思った。
もう、あの人とも会う事ないんだ。
あっ、成人式には会えるかもね。
なんて前向きに考えなければ
今にも涙がこぼれそうで
2度と会えないかもしれない事実を
ただ受け入れたくなかった。
「早く卒業したいな~」
友達が最近よく口にしている言葉だけど
私はずっと卒業したくないと思ってしまって……。
「3年間ってあっという間だよね」
私がそう返すと友達はそうだねって笑った。
本当あっという間。
あの人と出会ってからの時間は
長いようで、とても短かった。
あの人と出会ってから約4年。
経った4年。されど4年。
知ってる?
15歳の4年間って約3分の1なんだよ。
それだけ長い年月が経ったんだ。
行き場を失ったこの想いは一体どこへ行くのでしょう……?
「好き」
ポツリと呟いたその言葉は虚しく部屋に響いた。
諦めの悪いこの恋は今度こそ終わりにしよう
いつまでも叶わないこの恋に縋っているのは嫌だから
募り募ったこの想いは
脆く、儚いものでした。
だってほら、終わりにしようと思ったその瞬間に
一気に崩れていってしまったのだから。
Je pourrais me languir pour vous et être heureux.
(貴方を想えて私は幸せでした)
Adiós.
(さようなら)
Yo quién gustó esa persona.
(あの人を好きだった私)
Adiós.
(さようなら)
Esto pensó que mí había en.
(私の中にあったこの想い)
Encontrémosnos con una sonrisa este tiempo si pude encontrarselo de nuevo.
(もしも、また出会えたならば今度は笑顔で逢いましょう)
小説タイトルの「Au revoir」は
フランス語で「さようなら」という意味があります。
最後のは確かスペイン語です!
無性に外国語のを書きたくなって書きました。