2 考察
動画は第一回目と同じく少し片付いた部屋を背景にマルス•セラートが喋っている。
「やあやあ!みんな!元気にしてかい?今回は前回と同じシリーズの2回目だ!今日は紹介をする前に、一つ俺の考察を聞いて欲しい。」
マルスはカメラに向けて話し始める。
「えっと…もしかしたらだけど、俺は良くない事に片足踏み込んでしまってるのかも知れない…これはあくまでもなんだけどね、前回みたいな生物が多分もっといるはずだ。あんな巨大な施設が爆破されてあの施設にいたのは、『前回紹介した生物と数体だけでした』って事はありえないはずだ。」
マルスは少しの沈黙の後、重い口を開いて、続きを話始める。
「爆発した施設にはもっと前回紹介した皇鳥みたいな生物が多く居たはずだ。もしかしたらだけど、多くの生物は死んだ可能性は高い。だが、前回みたいな生優しい生物だけじゃないはずだ。さらに、危険な生物を収容できる力もある組織だったはずだ。てことは、影響力もあると思う。まあ!そこら辺も踏まえて、俺もこのシリーズをやっていこうと思う!」
「よし!それじゃあ今回…紹介するのは…」
マルスは机の下から書類の束を取り出すと、ぱらぱらと一枚一枚、軽く確認していく。
「え〜っと…ど…れ…に…お!これにしよう!」
マルスは書類の束から一枚の書類を取り出す。そこには「ソドムとゴモラ」と書かれた名前と、二匹の龍のような生命体が写っていた。
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識別コード CBIB
名前 ソドムとゴモラ
収容難易度 hazard
説明
黒い強靭な鱗を持った龍のような姿をした二匹の生命体です。特徴としては、黒く強靭な鱗、驚異的な再生能力、口から放出される熱戦などが挙げられます。更に、二匹の生命体は物を食べることによるエネルギーの摂取などの行為を必要としておらず、体内でエネルギーを生成できる器官があるとして、研究が進んでおります。
熱戦について
二匹の生命体の喉には、特有の袋を持っており、その袋から取り込んだ酸素が入ると、袋の中にあるガスが酸素と化学反応を起こし、火ができる事が確認されております。
又,熱戦は空間内の湿度によって温度の変化が確認されており、600℃から5400℃以上までの変動が起こります。
熱戦を放つ際は、喉の周辺の温度が急激に熱くなる事が確認されております。
収容方法
収容室には絶対に立ち入らず、室内に設置されている監視カメラを用いた監視を続けてください。また、10分おきに赤外線モードを使用して熱戦を放射しようとしてるか確認してください。
発見場所
これらの生命体は日本の九州地方の(削除されている情報です)山の衛星写真に映っていたことで、発見されました。現在は衛生写真のデータも削除されています。
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「ほうほう…どうやらこの組織は衛星に関与できるくらいの力があるみたいだね……」
マルスは下唇に触りながら、少し目だけを俯かせながら、話している。
「とりあえず第二回目はこれで終わり!ここで!一つお知らせがあるんだけど、もう少ししたらライブ配信をしようと思う!良かったらみんな見に来てくれ!それじゃあ!」
第一回に引き続き、チャンネル登録と高評価、他の動画の視聴を促す画面に変わり動画は終わっていた。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。この作品は結構短めにするつもりです!ぜひよろしければ最終回まで読んでいただからと幸いです。よろしくお願いします