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第十二章灰かぶり姫・発見


『アナマリア・イエーガー様』

 呼ばれた名前。穏やかな声の響き。それに振り返ると、ほっそりとした娘が、穏やかな微笑を浮かべて立っていた。

『スィリス・カークランドっ』

『イエーガー様』

 ゆるく細めた淡い色の瞳。小さく首をかしげた優美な微笑。その笑みに、心がどうしようもなく苛立った。

『あなたなんか、綺麗な人間のふりしてるだけじゃないっ。身勝手で底意地が悪くてわがままな怠け者よっ』

『イエーガー様』

 変わらない、曇らない微笑み。

『近づかないで!!あなたなんか嫌いよ!嫌い嫌い嫌い!あなたなんかっ…あなたなんか消えてなくなっちゃえばよかったのに!!』

『私もあなたが嫌いです』

『…え…』

 穏やかな声のまま言われたのが、何だかわからず凝視する先で、スィリスはやはり、穏やかに微笑んでいた。

 澄んだ微笑のまま、優しい声音のまま、それでも紡ぎだされる言葉は…。

『身勝手で意地悪でわがままで怠け者。私もあなたが大嫌いです。…おそろいですね?イエーガー様』

『―――――っひ、ひどいひどいっ!やっぱりあなたは嫌な人だわっ!』

『自分だって、綺麗なふりしてるだけじゃないですか?自分が努力していないのを棚に上げて、人のことを責めてばかり。…最低限の義務すらはたしていないくせに』

『っやめなさいっ、無礼者!』

『あなたは、何一つ努力せずにそこにいるんでしょう?』

『やめっ…』

『“レイ”のそばにも、“お兄様”のそばにも、あなたは分不相応だわ』

『やめて…っ』

『きらい。きらいきらいだいっきらい。あなたなんか、消えてなくなっちゃえばよかったのに』

「っ…!!」

 声にならない悲鳴を上げてがばっと体を起こし、荒く息を吐いて周囲を見渡す。…絹のシーツ。高い天蓋のついたベッド。レースのたっぷりついた寝具…。

「―――――夢…」

 …嫌だ。顔もみたくないのに、どうして。

『あなたなんか、消えてなくなっちゃえばよかったのに』

「…っだいきらいっ」

 強く頭を左右に振って、そうして、想像の中の声を無理矢理に打ち消す。…けれど、それはどこまでも、頭の内から響き続けた。


『あなたなんか、消えてなくなっちゃえばよかったのに』


『だいきらい。だいきらい。だいきらい』








「えーと…」

 王城の裏庭兼抜け道に、膝を抱えて座り込む女の子の姿を見つけ、私は思わず空を仰いだ。…うん、今日はレスト様との教談が早めに終わったので、夕陽の橙色ではなく、綺麗な青空が広がっている。

(じゃ、なくて)

 現実逃避しかけた思考を、自分で自分につっこんで引き戻す。今の問題は空の青さではなくて、植え込みに半分背中をうずめるようにしゃがみこみ、小さく肩を震わせる女の子…アナマリア様のことだ。

(――――どう、すればいいんだろう…)

 先日の一件から数日たったとはいえ、正直私にはこの方への苦手意識がある。前向きになろうと決めたとは言え、こんな急に再会してもどうしたものやら…。しかも、相手が泣いているし。

「…っく…ひ…っく…」

 ……せめて、アナマリア様が私より年上なら良かったのかもしれない。そうしたら、一人で泣きたいだろうからと理由をつけて、今すぐ回れ右をすることだって出来た…多分、きっと。

 けれど、現実のアナマリア様はどう見ても13,4歳。レスト様を「お兄様」と呼んでいたことからも、明らかにレスト様より年下…つまりは私よりも年下なわけで。

 私はけして優しい人間ではないけれど、自分より年下の女の子が膝を抱えて泣いているのを放置できるほど、人非人でもなければ、器が大きくもなかった。

 とは言え、何と声をかけたらいいのだろう。先ほど「えーと…」と口に出してしまったときに肩が微かに震えたから、どうやら私に気がついているみたいだけれど、アナマリア様はかたくなに顔を上げない。

「………えー…と、…どうかなさいましたか?イエーガー様」

「アナマリア」

「え?」

「家名で呼ばないで!」

 そういえば、貴族の方を許可なく名前で呼ぶのは無礼なことだったと思い出し、家名で呼びかけたのだけれど、アナマリア様に噛み付くように叫ばれた。

「…アナマリア様」

 言いかえると、再び沈黙が返る。…………。えーっと…。

「…わたくしは…」

「はい?」

「わたくしは、あなたなんか嫌いよ」

「………はい」

 続いた辛辣な言葉に、小さく眉を寄せて頷く。同時に、アナマリア様の声が高くとがった。

「…っどうしてあなたばかりがみんなに庇われるのっ!?わたくしはちゃんとしてるのに!本当のことしか言っていないのに!!なのにどうして…っ」

「アナマリア様…」

「わたくしっ…わたくしは…わたくしのことなんか、みんな要らないのだわっ。将軍もレイも…お兄様もっ!!」

「そんなことは…」

「知ったようなこといわないで!!」

 ぱんっと高く音がなって、そうしてはじめて、無意識に手を差し伸べようとしていたことに気がついた。私の手を弾いたアナマリア様の目が、こちらを強く睨みつける。真っ赤な目、思いっきり寄せて逆立てた眉。小さく震える唇。

 …う…、と私は心中で思い切りたじろいだ。

 …泣きそうなんだ、この方。

「あなたなんかに慰められるなんてっ。あ、あなたなんか、大嫌いっ!…み、身の程知らずっ…怠けものっ…!」

 まだ、言葉は刺さる。でも、

「あ…あなただって…っ」

 ―――――やっぱり、泣きそうなんだものなぁ…。

「わたくしのこと要らない子だって思ってるくせにっ!」

 ―――――――――。

「は…?」

 何か耳慣れない言葉に、思いっきり間の抜けた声が口からもれた。けれど、アナマリア様の目は真剣で。

「あなたはレイの“大事な”妹でお兄様にも認められていてツェトラウス古語だって話せてそんなの天性で…で…も…ちゃんと、努力してて…」

  声が、消え入りそうにかすむ。

「あなたなんか嫌いよっ。わたくしは、気付きたくなかったわっ、あなたなんかいなければ、わたくしは自分が…努力すらまともに出来ない人間だなんて、気がつかずに済んだのに!!」

 レイに嫌われたことも、お兄様に怒られるのも、努力してもだめなのも、みんなが自分に呆れてるのも。

「みんなっあなたが…!」

 べそをかいた顔で続けられた言葉に、私はアナマリア様の横に、ぺたんと座り込んだ。ぎょっとしたように身を引くアナマリア様

「どっどこかに行ってよっ…。あなたなんか、だいきらいだって言ってるでしょうっ?」

「私にどこかに行ってほしいなら、泣かないで下さい」

「…な…っ?」

「そんな風に泣かれたら、いけません」

「なっ、大きなお世話…」

「私がツェトラウス古語を必死に覚えたのは、そうしていれば、いらないって言われないんじゃないかって、思ったからですよ」

「…どういうこと」

 アナマリア様がほんの少し顔を上げた。大きな焦げ茶色の目が、うさぎのように真っ赤になっている。

 それを出来るだけ見ないように、私は青い空を見上げる。

「――――前振りがながくなってしまうのですけど、よろしいですか?」

「…さっさと話したらどうなの」

「はい。私と兄が義理の兄妹だとは、申し上げましたよね?…兄のお父様…今の母の旦那様だった方は、病気で亡くなられたそうです」

「…あなたの、ほんとの母親は?」

「………私の血縁上の母は、私が8歳の時に、私と私の父を捨てて、男の人と家を出たと聞いています」

「…っ…!」

 愕然としたように、アナマリア様がぱっと腕から顔を上げた。いっぱいに見開かれた目を、安心させてあげられるように、出来るだけ穏やかな声を心がける。

「ある日、朝起きてきた私に、父様は言いました。母様は、病気で亡くなってしまったんだって」

 けれど、

「流石に子どもでも、それが“うそ”だとわかりました。母は寝込んでいたことなど一度もなかったし、…親戚の人たちの話も、聞こえてきましたから」

「…あなたのお父上は、あなたに嘘をついたの…?」

「…はい。でも、父は優しい人でしたから、私には…幼い娘には、教えたくなかったのだと思います」

家で実務をこなすときに、机の周りをうろうろしていても叱らないで、笑ってゆるしてくれる人だった。…だから私は、母よりも父のことのほうが、身近だったし、好きだった。

(だから、それでもよかった)

 「母さま」が家にいないのはいつものことで、父様も傍にいてくれるなら、我慢できると思ったのだ。…寂しくなかったかといえば、嘘になるけれど。

 そこで、アナマリア様の顔が凍りついているのに気がついて、急いで思考を振り払う。…いけない。出来るだけ淡々と話そうと思ってたのに。

「母の相手の男性のことは、知りません。…母のことも、正直あまり覚えていないんです。元々社交的で…家にいない人だったので。ただ、いつも綺麗に着飾って、いい香りがした人だとしか。…でも、父は違いました」

 父様にとっては、例え父様のことを裏切った人とは言え、「母さま」を大事な妻だと思っていたのだろう。

「父は、家から出なくなりました。仕事はしていましたが、家には家政婦さんも置かずに。そして、それから酷くふさぎこむようになりました。不機嫌になるわけでも、怒鳴るわけではなくても、深く、沈むように。ロザリア様…今のお母様を迎えた後でも、その憂いは取れなかった。…むしろ、年月が経つごとにその憂いは深まっていき、私には、その理由がまるでわかりませんでした。」

 だけど、その理由は私が11歳のとき、あっさりと目の前に突きつけられた。

 父様の誕生日に、沢山訪れた親戚の人たち。その人たちが話していた声は、けして大きくは無かっただろう。けれど、庭の隅の木陰で本を読んでいた私の耳には、はっきりと聞こえた。

『スィリスは、ますますあの女に似てきたわね。アベルを裏切った恥知らずに瓜二つ。あの女がそこにいるみたいで、ぞっとするわ』

 華やかに着飾っていた人。髪は鮮やかな金色で、こてで綺麗に巻いていた、鮮やかな人。だから不思議と、私は彼女が自分ににているなんて、思ってもいなかった。けれど、心のどこかで納得もした。ああだからなんだ、と。

 父様は、自分を裏切った女性にそっくりの私がそばにいるから、ふさぎこんでいたんだなぁ、と。

「だから、納得したんです。…涙も、出ませんでした」

 むしろ、激昂したのは一緒にいたクローディア姉さまだった。聞かなくていい…っ、と私の耳を塞ぎ、鋭く親戚達を睨みつけていた。…クローディア姉さまがあれほど感情をあらわにしたのを、私はあの時はじめて見た。

「それでも、私は父様に嫌われたくなかったんです。…いらないって、言われたくなかったんです」

 だから、必死に考えた。父様は私がどうした時、嬉しそうにしてくれたか。笑ってくれたか。喜んで、くれたか。

「父様は、以前から私にツェトラウス古語を教えてくれるときは、嬉しそうに笑ってくれました。だから」

 ツェトラウス古語を話していれば、いらないとは言われないんじゃないかって。父様のために頑張れる…努力できる自分なら、その間だけは、傍にいてもいいんじゃないかって。

「我ながら、暗いんですけどね。…だから、私が頑張ったの、私のためです」

 努力は全部、自分のためだった。それは、ちっとも偉くない。

「私は、自分のために頑張っただけなんですよ」

 本当の努力は、そんなものじゃない。誰かの「ため」という名前の押し付けじゃなくて、誰かの「せい」でもなくて。だから、…だから…?

「―――――――――――」

「な…によ黙りこくって…」

「いえ、何を言いたかったのか忘れてしまいまして…」

「なっ…あなた馬鹿じゃないの!?」

「はい…。えーっと…、つまり、…ああ、そうだ。私が努力したって。ご自分が努力してないって思われる必要は、無いんじゃないかと思います」

「…だって、わたくしはイエーガーの家の人間なのに…ツェトラウス古語の研究をまともにやってこなかった…」

「気がついたら、そこからやればいいと思います。それに、努力って、色んな方向性があるんじゃないでしょうか」

「え…?」

 少し涙の乾いた目が、不思議そうにこちらを見る。

「アナマリア様は、とても美しいご衣裳を着ていますね」

「え…?」

 ばさ、とスカートの裾を持ち上げてみる。地味な焦げちゃ色の、何の変哲も無い…あえて言えば動きやすさだけが取りえのスカート。…あ、芝生ついてる。ではなくて。

「私の地味で、おしゃれとは程遠いのとは大違い」

「な…に」

「本当は、私だって着飾らなきゃいけないんですよ、年齢的には。年頃の娘なんだから、きちんと、綺麗な格好をしなきゃ」

 本来なら、私の年頃の娘は着飾るのも仕事の内のはずだ。私は力一杯怠けているが、兄様は「もっと綺麗なかっこうすればいいのにー」と、何度も言ってくれている。けれど、

「どうしても、苦手なんですよ。どうしても、自分に似合う格好とか、お洒落とか、わからなくて。――――というより正直めんどくさくて」

 うん。年頃の娘としてなら、どう見ても私のほうが失格だ。

「アナマリア様がきちんと努力してるところで、努力、できてないですよね」

「…!」

「そういうことなんだと思います。…まだ、上手に割り切れませんけど」

 はくはくっと、何度か口が空回り、アナマリア様の頬が紅潮する。目がきらきらと輝きだす。

「っへ、屁理屈だわっ!」

「ですね。ヘリクツは得意なんです。兄様の…レイ・カークランドの妹ですから」

「――――綺麗事だわ」

「汚いものばかりが目に付く性質なので。…努力してでも綺麗なもの見ないと」

 もともと後ろ向きな性質なのに、これ以上下を向いていたら間違いなく暗闇と同化してしまう。

「―――――――…っ、そ、そんな地味な色だからだめなのよ!もっと鮮やかな色を身につけなさいな!」

「どうしても無難な色ばかり選んでしまうんですよね…」

 お母様は「女を美しく見せる色…それは金色と赤とピンクのコントラストよ!!」と力説していたが、無理だ。どう考えても無理すぎる。壁が高すぎて登る気もおきない。

 むしろ女性を美しく見せる色って黒じゃありませんでしたっけ…と、遠い目をしていた私の横で、がばっとアナマリア様が立ち上がった。

 私に背を向けたまま、ドレスから芝を払い、一歩前進して…そして、ぼそりと言った。

「…――――――髪の…」

「え?」

「か、髪の色が地味なのは、本当なんだから。…き、きたないって言ったのは、ちがうけどでも、地味なのは、ほんとなんだから、謝らないんだから」

「はい」

「…で、でも」

「はい」

「髪の、色、は地味だけど、あなたの目の色は、綺麗だわ」

「…え?」

「ミントのような…光に透けた若葉みたいな色。最上の宝石の色…ど、ドレスなら、その色にあわせれば似合うのではなくて…っ?」

「………」

「なっ何とかいったらどうなのっ!」

 思わず沈黙した私に、アナマリア様が怒ったように叫ぶ。それに、考えるより先に言葉が出た。

「…ありがとうございます、アナマリア様」

「…!」

「父譲りの瞳です。…誇りに思っています」

 ぱっと振り返った人に、心からの感謝を込めて笑うと、アナマリア様の顔が思い切り引きつり、ぷいっと背けられる。

「…わ、わたくしは本当のことをいっただけよ!あなたなんかにお礼を言われる筋合はないわ」

「はい。それでも」

 ありがとうございます、ともう一度言うと、アナマリア様がちらりとこちらを見て、そして、小さく、笑った。

(わぁ…)

「な、何よ…」

「いいえ、可愛らしいなぁって」

「は…?」

「花と光の妖精のようですね。…もっと笑っていて下さったら、きっととても嬉しいのに」

「…っなっ…!!」

 見る間に、アナマリア様の顔が真っ赤に染まる。…わぁ、耳まで真っ赤。

 アナマリア様?と声をかけると、また背中を向けて駆け出してしまった。…って待って!

「あの、また、お話できたら嬉しいです!」

 小さな背中にかけた言葉に、アナマリア様はぴきゃっと音がしそうなほど思いっきり硬直し、そして、何度か振り返ろうかと逡巡して…けれど、結局振り返らないまま、その首がこくんっと小さく頷いた。


 アナマリア様が顔を真っ赤にしたまま、ツェトラウス古語を一緒に習ってもいいかと、レスト様の執務室を訪ねてきたのは、この2日後のことだった。

 付け加えるなら、レスト様は驚いた顔をしたあと、とても穏やかな、誇らしげな笑顔でアナマリア様に「おいで」と言い、その次の日から、私の差し入れは1人分、増えることとなった。





「はっ…反則だわっ反則よ!」

(わっ…笑った顔がレイみたいだったなんて…も、物語の騎士様のようなことを言うだなんてっ…!!しっ…しかも、よっ…妖精って…っ!)

「反則だわ…っ!!」

 真っ赤に染まった顔のおひめさまが、廊下を下ってきた将軍に捕獲されるまで、あと2分。


 …すみませんほんっとうに遅筆で!多分同じ年代の人ならわかる某巨大な敵と今ませに直面していてですね…!…すみません、本当に。


 本文ですが…主人公兼ヒロインがヒーローと化しました。口説いてます。多分某兄様と長年暮らしてきた所為で、悪影響がもろに出てます。…あーはは…。誰か止めてあげて…。


 次回、今までのほのぼのからはなれて、腹黒王子…ってやばい二人いますがロワナのほうのが来ます。なので、兄様と王子メインです。よろしくお願いします!

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