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人生とは文字で表せないだろう  作者: 覆面フアン
1/2

1.生きてるだけでは成長しない

これはとある高校生が書く日記のようなもの


自分に兄や弟、はたまた友達や親友ができたような気持ちで陰ながら応援していただけるととても嬉しいです。


なお初作品で、初執筆なので温かい目で見てやってください

10月5日(木)

今日も今日とて朝はやってくる。

重く塞がった瞼を気合いで押しのけアラームを止める。

昨日の体育大会の疲れが抜けきれず、一瞬欠席の文字が頭に浮かぶがすぐに消し去る。毎日のルーティーンの所為で学校には絶対に行かなければならないと自己暗示しているのだろう。



朝支度を終え自転車に乗り最寄の駅まで行く(朝はご飯を食べない派)



7時32分の電車にはいつものように間に合わず36分の電車に乗り、空いている優先座席を眺めながら電車に揺られる。駅に着くといつも49分に着くであろう僕を待つ友達の南がいるはずだが今日はいなかった。すぐにLINEをすると、


「ごめん休む」


と連絡があった。昨日体調が悪かったのに体育大会だからと無理して来たせいで悪化したのだろう。


「お大事に」


と一言送りすぐに学校に歩き出す。

きつい坂を登りながら片道50分の通学を終える


教室に着くとすぐに僕の友達の永瀬に


「おはよう」


と挨拶するとそいつは物珍しそうな顔で


「おはよう」


と返して来た。その後に失礼なことに


「君が行事の次の日に来ることなんてあるんだ」


と言って来た。うざすぎる。


だけど実は僕はサボりの常習犯でよく学校を休んでいた←(朝の日々のルーティーンがどうのこうのと言っていたじゃないかといういうツッコミは受け付けません)

そうゆう事実もあったので下手に言い返すとまたお説教をくらってしまいそうだったので


「まあそういう日もあるだろ。

 強いて言うなら山田さんを見るためかな」


と言っておいた。


山田さんと言うのは同じ高校の後輩で、一昨日の体育大会の予行で少しだけ話した女の子だった。



僕があの子可愛くね?と言う話をみんなにしまくった結果みんな名前を覚えてしまい、ここ2日ほどの間僕たちのグループのトレンドになっている人である。



ここ2日山田さんにゾッコンな僕の山田さんトークを軽くあしらう永瀬は彼女がいて、僕の席の後ろの松栄さんと付き合っている。いつも彼女と朝早くから教室でおしゃべりしていて、はたから見てもお似合いのカップルだ。

(いつも教室に着くと勝手に席が奪われて迷惑しているのはここだけの秘密だ)



朝のやりとりを終え、小テストの勉強をするか永瀬と相談していた



「昨日まで頑張った体育大会がようやく終わった次の日の疲れた朝に小テストをするとは何事だ」

「ほんとそう。たまにはシンプルにムカつくと言う理由で反抗するのも心の健康に必要なことだ」



とどこかのアニメで聞いたようなセリフを言って小テストは諦めることにした。

予想通り小テストは全くわからず適当に書いて提出しておいた。



1限から4限まではいつも通りで変わり映えせずタブレットで小説を読んだり、寝たりで暇な時間を潰した。





昼休みに入るといつも合計6人とたまに+1人の大人数で弁当を食べているが、市で一番頭のいい公立高校の割には不真面目なメンバーの多い僕たちのグループでは何人か休んで3人とかで食べることも少なくない。今日は4人だった。



いつものようにどうでもいいことを話していると、また最近のトレンドの人である山田さんの話が出た。

今日の話題はインスタグラムのアカウントと下の名前を知りたいと言うものだ。今自分と繋がっている1年の特進クラスの人のアカウントからなんとか見つけようなんてくだらないことをしていた。

(山田さんは特進クラスで、頭も良いみたい)



グループで一番山田さんのことが好きな僕が部活をやっている僕以外の3人になんとかして知り合いの後輩を使ってインスタと下の名前を聞いて来てとお願いしておいた。



(中学生の時初めて彼女ができて半年ほどで別れた僕はその恋愛を拗らせて引きずりまくった結果高校2年の今まで女の子の"お"の字も見当たらない生活をしていた。

今はもう割り切って引きずっていないのだが高校の初めに部活に入らなかったことや引きずってたことのせいで女の子とのコミュニケーションのスタートダッシュに失敗していた。


友達にも内緒にしていたが高校に入って初めてかわいい、ちゃんと話してみたいと思ったのが山田さんだった

まだ好きとかではなかったが、それに近い感情を持っていたのは間違いない

dmでも送って仲良くなれたらいいなと思っていたのである)




山田さんの話をしていたら昼休みが終わり午後の授業が始まった。5限は前回の授業で発表したので今日は当たらない。なのでまた寝たり小説を読んだりして過ごす。

6.7限も同じような感じだった。

放課後になるといつも通り帰宅部友達と帰ろうと思ったが、今日は2人とも休みで1人で帰った。


いつも通り下校し家に着いたのは17時過ぎだった。

Y○uTubeとかを見ながら時間を潰していると山田さんのインスタの件を頼んでいた枝野からLINEが来た。


内容は予想通り山田さんのインスタと下の名前がわかったと言うものだった。見た瞬間鼓動が速くなってウキウキしたがすぐに新しく来た通知で絶望した。


結論から言うと彼氏がいるという内容だ。


しかも相手は今回の体育大会で有名になった特進クラスの男の子だった。別にイケメンでとかではなく、すごく偉才を放つ癖の強い面白そうな子だった。


(具体的に言うなら1年生の学年演技みたいなもので独特なダンスと圧倒的な声量で目立っていた。そのダンスがすごく面白くてTikT○kとかに動画を上げたらバズるんじゃ無いかみたいな感じだった。現代人のみんなならこの例えでイメージ出来るだろう)


体育大会の1日だけでほとんどの2年生がその男の子のことを好きになったのは言うまでも無い。


山田さんがその男の子と付き合ってる事実は正直悲しかったが、ただイケメンなだけのやつに取られるより素直に応援できそうだった。


よく考えてみればこの時期にめちゃめちゃかわいい女の子が売れ残っているなんてことはあり得ないことだろう。

逆に誰とも付き合っていなければなんで手を出さないんだと後輩男子を正座で並べて説教していたところである。


そうゆうことで久しぶりの僕の淡い恋心は終わったのだった…

ちゃんちゃん


正直凹んでいるし、少しは引きずりそうだがなるべく気持ちを切り替えていこうと思う。


だけど友達に少しばかり愚痴を言いたいと思いすぐに同じ中学だった友達の玲に夜電話出来るか聞いた。

気になった子に彼氏がいたなんてありがちな話向こうは興味が無いのかもしれないが、一度自分の気持ちを誰かに聞いて欲しかった。


玲は塾があるらしく23時ごろからでいいなら出来ると言ってくた。そんな遅い時間からでも愚痴に付き合ってくれる良い友達を持ったなと思う。



電話の内容は、気になり始めた時には彼氏がいるなんて手出しできないじゃないかという文句から始まり、たかが2.3日でも久しぶりの恋心はすごく楽しかった、彼氏彼女がいる高校生は毎日こんなに楽しいのだろうかとだいぶ本筋から外れた内容で盛り上がった。


人生を彩るものが恋愛だけとは思わないが、ランキングの上位に入るのは間違い無いだろう。

幸い、僕には多くの趣味や友達がおり常に孤独を感じるようなことはないと思う。

これからしばらく恋愛なんてものとは縁のない生活を送るだろうが、いつかは良いパートナーに出会いたいものだと思う。


明日からの日常が少しでも濃く鮮やかな色に染まっていくことを願っている。


そんなことを思っていると今日が終わった

ずっと昔から日記をつけて、疲れた時に読み返したりしたいなと思っていました。

この小説を書くきっかけをくれた山田さんには感謝しかありません。


一応不定期投稿、気分次第という形をとらせていただきますが、たまには日記をつけて日々の生活を言語化するのも楽しいものだと思いました。

何か少しでも日常に変化があれば更新していきたいと思います。


これから少しの間、思春期で少しばかり捻くれている普通の男子高校生の日常に一喜一憂していただけると幸いです。

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