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導入
おきて、学んで、食べて、寝て。
毎日変わらないループを繰り返している。
そんな毎日がずっと続くんだと思っていた。
僕は四季ユウマ。14歳で、一応学校に通っている。
「ユウマー、なんで昨日休んだん?」
こいつはよく僕の周りに来る天野翔。
いつも明るいいわゆる一軍男子と言うやつでみんなに話しかけている。
いつもこんな感じだ。変わらない日常、変わらないやつもいて平和。
でも、そんな日常は唐突に終わりを告げた。
「オマエハシアワセニナッテハイケナインダヨ」
「コレマデチッテキタナカマタチヲウラギルノカ?」
「…うるさい」
「ナンテ?」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいっ!」
背中から呪いのように冷たい言葉が降り掛かってくる。
冷たい感触が喉元に伸びてきてソイツは言った。
「ナラ、ハヤクジッコウセヨ、N-49。」
「ーっ」
ソイツの白い1本の指が冷気を放っていた。
「っ、わかったよ」
たぶん、みんなには分からないと思う。ここがどんな世界か、どうなってしまったのか。
1つずつ話していこう。