1章 第九話 妹神様は邪神?
タイトル通り、ヤバいです。ちょっとしたキーになる存在です。そして禁断のマヨネーズ。今後も登場する予定です。
妹が可愛い物と戯れている。メモリーが止まらない!
でもここは兄として心を鬼にいや、邪神にして此処を離れなければならない。
まだ、心のメモリー動画版、据え置きメモリー君が完成してない事がここまで悔しく、哀しい思いになるとは気が付かなかった。犯罪チックであり、一抹の良心が据え置きメモリー君の開発に歯止めを掛けていたが、「ヤバいシーンは自動削除設定にすれば良いんじゃね」と妹神様は語りかける。
仮に着替えなんかも妹の成長や体調管理に必要なのだとほざく妹神様は邪神かもしれない。バレた時、妹に「兄貴ウザい、近寄んな」や、何の感情もない無表情で「キライ、死んで」なんて言われようなら、即首吊る自信あるね。だから今は、可愛い妹のために夕飯を作らなければならない、女将さんのご飯をあんなに嬉しいそうに食べていたのだ、嫉妬した。
人として全くダメなのだが、あの城での特殊な場所では本格的な調理は難しいかった。
特に匂いは衣服に染み込ませるわけにいかないし、勿論清掃魔法で取れるが、息なんかでもバレたらヤバいのである。絶対にバレるわけにはいかない、そんな環境下でどうにか美味しい料理を行っていたが、ここでは解禁。あの笑顔が一番先に作れなかったが、俺でも美味しいご飯を作り、まして女将さんに負けるわけにはいかない。「お兄様のご飯の方が美味しいです」の一言を貰わなくては、兄としての矜持に関わる。
くまのぬいぐるみに話しかけている妹を後ろ髪を引かれる思い否、むしろ引っ張って留めて欲しいが、流石に魔法で作った味気ない料理を出すわけにはいかない、なんか女将さんに負けた気分になる。滝涙を流しながらキッチンへと向かうのであった。
キッチンも、前世で使っていた同様な配置でもあり、食材、調味料は女将から貰った物も併せて、3ドアの冷蔵庫はほぼ満載。女将の料理を超える為には、前世の記憶、技能、そしてチートの調味料に無敵のマヨネーズ、日本人なら味噌、醤油。自炊生活30年、恋人無し、奥さん無しの1人モンが作る手早く、安い、美味しいクッキングタイムの開始だ。定番の唐揚げにサラダ、副菜はオーク肉の冷しゃぶ、あとは味噌汁と行きたいが、オニオンスープにした。
まだ味噌は馴染みが無いから今後少しづつ混ぜていこう。メニューが決まれば後は流れ作業、前世時代で一番時間が掛かったのはメニューなのだから、料理時間は長くて30分、短ければ5分の時短料理、お世話になりました冷凍食品(それは料理でない)。
米が無いのでパンだが、これは流石に店で買った奴。作れるよ、城では作ってたから。でも妹と一緒にコネコネ出来たから苦でなかったし、やるしかなかった。今は、1人ではやらないよ。まあ、メモリー再生しながらなら、やる気もなくは無いけど、今日は疲れたと言い訳をして唐揚げを揚げよう。
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妹神様はヤバいとか、
お兄様料理頑張れとか、
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