2章 第四十一話 ディーの覚悟と決意
本日最後の投稿です。
また話が進まないモードになってきてます。
ノロノロ進行ですが、今後も応援の程宜しくお願いします。
素直にすごいと思った。
あの隊長の過去、思い、覚悟は尊敬に値した。
自分には無理だ。間違いなく殺す。
それこそ、昨日の自分が行った事なんて子供の遊びと思うほどの復讐をするだろう。
二人には礼を言われたが、俺は出来た人物では無い。二人も俺が何かした程度の礼だろう。
あまりに不自然だし、俺達が来てすぐにこの事態だ。関連を疑うのは仕方ないけどさ。
そんな中、妹も泣いていた。気づけば俺も涙を流していた。俺も強くなりたいと初めて思った。
あの隊長のような心の強さを持ちたいって。
隊長を知っているギルド員も涙を流していた。
「あの隊長、俺の子供にも優しかったんだ」
「私も、危険だからって方向違うのに護衛してくれたの」
みんな口々に、隊長の事を話し始める。
「皆、感傷に浸るのは良いが、我々は、冒険者ギルドだ。冒険者を助け、人々を助け、街や国を助ける存在だ。そして何より、隊長は冒険者だった。隊長が冒険者であった事を自慢できるよう、我々も冒険者の名を高めておこう!」
クララさんは、新たな誓いを決めたかのように高々と宣言した。
ギルド員も同様に、手を突き上げ歓声を上げた。
良いギルドだ。そして今此処のギルドで冒険者のなれた事を誇りに思っている。
妹も小さい手をギルド員と同じように突き上げていた。
ここで一生過ごすのも良いかもな。
その後、活気に満ちたギルド出ると、外食しようと思ったがそんな気分になれず、遠回りをして憲兵の詰め所を見に行った。
ふと、詰め所の脇に小さな墓みたいな物があった。
可愛いらしい小さな白い花が二輪供えてあった。
もしかしたら、服だけ埋葬されている墓かもしれない。
「お兄様、私も手を合わせても良いのでしょうか?」
俺もせめて手を合わせたかった。
「行こう」と言って墓の前で手を合わせる。
「ありがとう、アイツらも友達が出来たなんて喜んでくれてる」
隊長だった。直接会った事は無いが、あの時姿はみている。
「初めまして、冒険者のディーとラファと言います。突然で失礼でした」
俺と妹とは頭を下げるが、
「いや、こうして手を合わせてくれてるんだ、頭を下げるのはこっちの方だ」
出来た人だ。
「君たちみたいな子が冒険者になってくれるとは、嬉しいものだ。人の為頑張って欲しい」
「はい、そうありたいと思います」
「良い返事だ、では頑張れよ」
隊長は、詰所に戻ろうとしたが、
少しくらい良いよな、こんな人が苦しむなんて世の中、間違ってる。
「隊長さん、これを持って行ってくれませんか?」
そんな言葉に隊長は振り返り、俺の手にしたものを見る。
「なんだいこれは?」
隊長さんは見たことも無いものに疑問を浮かべる。
「生まれ故郷のお守りです。幸運を呼ぶと言われてます」
「なら君たちが持っていたほうがいい、冒険者はゲンを担ぐ物だからな」
何処まで謙虚で人に優しい人だ。
「まだ沢山有りますんでどうか」
俺は嘘をついて手を差し出した。
「そうかい、じゃお言葉に甘えるとしよう」
そんな気持ちをわかってくれたのか受け取ってくれた。
「はい、幸運が訪れますように」
おれは、言葉と共に術を施した。
そんなお守りを、大事そうに懐に仕舞ってくれた。
「ありがとう、ではな」
と行って去って行く。
隊長さんが詰め所に戻ると
「お兄様、どんな魔法使ったのですか?」
流石妹、魔法を使ったのが分かったか。
「幸運が訪れる魔法だよ」
そんな濁した回答に妹は頬を膨らませていた。
妹の友達になれたらいいな。
数日後
「ただいま」
隊長は誰も居ない家に言葉をかける。
結婚した後も、一人になっても変わらず声を出す。
「お帰りなさい、あなた」
「おかえり、パパ」
帰ってこないはずの返事があった。
幻か、夢か?幻覚?
隊長は、声をした方を向いた。
あの時、土産屋で別れた時と同じ姿の愛娘に最愛の妻。
幻でもいい。夢でも幻覚でもいい。
隊長は駆けつけて、二人を抱きしめて泣いた。
妻も娘も泣いていた。3人はただ声を出すことも出来ず、ただ涙を流して抱きしめあっていた。
補足です。
お守りと魔法は次回、説明的回と言うことで投稿します。
ではまた次回です。
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