2章 第三十七話 キャトラの心配
本日二話目です。
難産継続中です。久々の主人公メインです。
頑張って描き続けます。
何卒宜しくお願いします。
「後は豚を調理すれば終わりだな」
俺は、ダミーの家で豚どもの様子を見ていた。
もどき達を石化させて殺し、憲兵は、予定と少し違ったがもう瀕死だし、仮に生きていても死刑だろ。
冒険者達は、生きいていても害になりそうだし、処分していいだろう。豚どもの後で始末しよう。
少しあのまま、ゆっくりゆっくり、石化する様にして、放置しよう!恐怖で喚き散らすだろう。
今までの罪を思い出して苦しめばいい。
「苦しんでいる間に妹の様子でも見に行って来るか、旅が無事終わってたらいいな、後ろの初めてを失うのは勘弁して欲しいな」
別空間に戻るとキャトラが目を覚ましていた。
「お主よ、頼みがある」
何だか真面目な雰囲気だな。一応聞いてやるか。
「ラファにキスして目を醒させてやってくれ」
俺が馬鹿だった。この馬鹿猫がマトモなことを言うわけが無かった。雑巾絞りの刑だな。血一滴残さず絞ってやる。
「真面目な話なんじゃ。頼む、後で殺されようが、食われようが何でもいいのじゃ。だからキスして起こしてやってくれんか?」
何だこの馬鹿猫、変に覚悟した目で言いやがる。
「デコでも良いか?」
「良い、唇でお願いしたいが、それはラファに悪いからの」
「妹が起きたら、覚悟しておけ」
「わかったのじゃ、ラファが起きればそれで良いのじゃ」
何か意味深な猫だ。殺す前に理由を聞いてからにしよう。くだらなかったら、回復魔法掛けながら絞ってやる。
妹は相変わらず、旅に出たままだったが、口元が汚れていた。よく見れば、朝作ったパンのカケラだった。妹は寝ながら?ご飯食べれるのか、にいちゃん、5年間で初めて知ったよ。
少し口元をハンカチで綺麗にして
「そろそろ帰ってきな、俺のお姫様」
と柄のもないセリフを吐いて、おでこにキスを落とした。
その瞬間パッチと妹の可愛い目が開いた。
「お兄様が私にキスしてくれました。目覚めのキスです。あわわわ、夢でしょうか、夢なんですね。でも、パーフェクトワールドではなりません。現実です!お兄様が私にキスしてくれました。」
あ、旅立ちそう。でも大丈夫か?
壊れたレコードの様に
「お兄様がキスしてくれました」
を繰り返して呟いている。
ある意味旅立ってるな。おでこでもそんなに嬉しいのか、たまにならやってあげても良いな。家族だしね。お休みのキスでもと思ったけど、エスカレートする可能性がある。偶にしよう。
「お主よ、どうじゃ?」
「いきなり“どうじゃ”ないだろう。主語が無い」
俺は呆れた声で答えたが
「何となく大丈夫そうじゃ」
だから馬鹿猫、主語がない。
「そう言えば、起こすためとは言え“キスしろなんて”よくそんな王子様みたいな事させたな」
「お主は、一応王子じゃろ、ならお姫様を起こすのはやはりキスが一番じゃ」
言いたい事はわかるが、兄妹だ。
「お主よ、昨日から今日までの記憶はキチンとあるか?」
藪から棒に、急になんだ?
「ああ、あるぞ、冒険者もどきにチンピラ、憲兵に、胸糞が悪くなる冒険者達、豚貴族へのお仕置き。記憶に有るぞ」
俺は覚えている事を簡潔に言ったが馬鹿猫はさらに
「お仕置きの内容は覚えておるか?」
何が言いたい?
「お仕置きの内容?ああ石に変えてたな、それになんか色々やったな」
「少しは覚えている様じゃな、お主よ、まず結論じゃ、お主、ラファと結婚せー」
「馬鹿猫が!この間も言ったろ!」
ダメだ。いくら言っても馬鹿猫だ。
「真面目な話じゃ、少し話は長くなるが、ラファは聞こえてなさそうじゃな、今のうちじゃ」
「何だ、妹に聞かせられないのか?」
「聞いても良いのじゃが、お主のためにも、ラファの為のもな。今は聞かんほうがいいじゃろ」
何だ?この馬鹿猫が、真面目猫になってるぞ。
「まず、先に先日ダンジョンで、お主は強制的にラファと離れ離れになったとき、わしは、お主に違和感を感じておった。言ったはずじゃ、“お主は妹のことになると人が変わるのか?人格崩壊しておるぞ”とな。」
2章十五話で言ってたな。
「そして今回じゃ、ある意味お主にとっては突然、妹が夢の世界に旅立った。肉体的離れで無く、精神的な離別になったのたが、ここまで聞いて何か違和感はないか?」
そう言われても特に気が付かないが?
「気づかんか。ならお主が理不尽に監禁され、挙句にラファを殺されかけたお前の生まれ育った城の連中と比べてどうじゃ?」
あの腐れ外道どもと比べて?何と比べるんだ?
「まだ理解できんか。かなり危険な状態じゃな、ではの、昨日お仕置きした連中と城の連中に対しての罰というかお前で言うお仕置きの差はどうじゃ?」
お仕置きの差?Gの災厄と比べてか?
「仕方ないのう、ハッキリ言うのじゃ、お主は、お仕置きと言っても直接殺す事は無かったのじゃ、まあ死んだほうがマシな事でもあったかもしれんがな、大きな差じゃ。一方は殺し掛けても、直接死には至ってないが今回は、誘拐、虐待などの情報だけで死に至らしめてる、それもじゃ、関係の薄い仲間までもな」
確かに大量に殺しているな、別に元凶だけで良かった気もするし、冒険者なんかは放置でもよかった。
まあ、腐った人間達だし居なくなった方がいいのは確かだが、メンドイ。妹に危害を加えなければ。
「理解出来てきてるようじゃな、まだ色々不明な点があるが、今お主がラファと離れる事は、かなり危険じゃ。」
「分かったが、だからと言って結婚は行き過ぎではないか?まだ5歳だぞ」
「正直ラファには悪いとおもとる。何故お主と結婚させなければならないかと思うと、悲しくて飯がおかわりできん」
「飯は食うんかい!しかも俺はいいのか!」
「良いに決まっておりじゃろ、あんな娘っ子を嫁の出来るんじゃ、何が不満かの」
この馬鹿猫がやっぱり雑巾絞りの刑かな。
「まあ冗談も此処までにしようかの」
雑巾絞りの刑確定
「お主よ、なんか不審な気配を感じるぞ、とにかく、正直お主が怖いのじゃ、お主がラファから理不尽に離れてしまったら、この国どころか大陸さえ消滅させる可能性にじゃ、お主の根源魔法は奥が深く、限りがない。そもそも、神様の魔法じゃ、大陸を消すことも作る事も可能とした魔法じゃ、だからそれを抑える為のも結婚という形ある繋がりを作って欲しかったのじゃ」
俺にそんな力が有るとは思えないが、正直自分自身が怖いと思ったのも確かだった。
補足です。
妹ちゃんが起きる前と起きた後でディーに変化をつけたつもりですが、作者の力不足でわからない可能性があり、情けないながら此処で補足します。
妹ちゃんが起きる前と後では変化してます。
考えないで感じてくれたら嬉しいです。
ではまた次回です。
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