2章 第三十四話 冒険者酒に酔って間違いの日
本日二話目ですが、全く進んでないです。
しかもまだ主人公でません。
いつになったら出せるかな。
そんな話ですが、何卒宜しくお願い致します。
また、時同じくして、モドーキが石になり始めた頃、モドーキから依頼を受けた4人パーティーは、まだ食堂で飯や酒を楽しんでいた。
「くぅ-3ヶ月振りのマトモな飯だぜ、魔物の肉なんてもう食いたくねーぜ」
リーダーと思われる男は、ソーセージにかぶりつき、酒で流し込む。
「リーダーでかい声で言うなよ。変な目で見られるぞ」
テーブルの対面に座る禿頭の男がそう言いながらも、分厚い肉に齧り付く。
そんな二人にお構いなしに、骨付きのチキンをナイフで器用に分けながら、黙々と食べている、禿頭の隣に座る魔導士っぽい男。
「ねぇ〜、リーダーぁ、今回の報酬で服買って欲しいな、私に似合う服欲しいなぁ、リーダーの恋人としてぇやっぱり可愛くしたいしさ。ねぇ」
猫撫で声で、リーダーにしだれかかりながらリーダーの腕に胸を押し当てる、紅一点の馬鹿女。
魔術師の男は、一度手を止めて女を睨むが、直ぐにチキンと格闘を始める。
「それに、さっきバカにしたギルドの連中も、見返したいしさ。そうだ、皆んなで防具新調しましょうよ。下位冒険者なんて言わせない様にさ、いい考えじゃない」
馬鹿女は、リーダーの腕にさらに胸を押し付けて、正に名案だと勝ち誇る。
「一人頭金10枚では、大した装備にはならんぞ」
と魔術師の男は、顔も見ずにバカにした様に言うが、
「そう言うなよ、今の防具では頼りないのは確かだぞ、それに次の街には、あの裏切り者が居るんだ。少しばかり見栄えを良くする必要もある」
リーダーは胸の感触に鼻を伸ばしながら、馬鹿女の提案に乗り、馬鹿女の耳元で、
「今夜は寝かせねぞ」と呟く。
馬鹿女は、少し顔を赤くして、コップを傾けた。
最近宿にも泊まれず、野営言う野宿を繰り返してきていた。勿論その間はご無沙汰だ。多分激しくなる耳の良い魔導士は、そう思ってコップの酒を一気に煽る。
その後も、次から次にメニューを頼み食い散らかす4人。時間帯も有るが、周りのテーブルに人は無く、2つ離れたテーブルで食事をとる、他の利用者達。
うるさいや汚いも有るが何より臭いのだ。
食事処ではあり得ない程の匂い。
店主は追い出そうとしたが、人の居ない空白の時間だった為、席に着けたが此処まで長居するとは思わず、勘定に加算する打算をしていた。
腹も酔いも満足になり、会計を済まして外に出る4人。会計は金貨一枚。ぼったくりであったが、酔いのせいか、これから稼げる余裕か、文句も言わずに、リーダーは気前良く支払った。
店主も素直に払った事をビックリしたが、金を払えば客だ。どんなに臭かろうが。
しかし「毎度」の声を出し、塩を撒いていた。
リーダーはターゲットの住処と思われる場所に着き、
「なんでぇ、結構良いとこ住んでるじゃねーかよ」
と、穴だらけのボロ屋を見て笑った。
「所詮は、家出娘ね。さっさと捕まえて、金のしましょうよ」
馬鹿女は、新しい服を買う事にしか興味は無く、家の玄関に向かう。
残りの二人は少し違和感を感じつつも、リーダーを信じて確保に向かう。
「ツゥラダーケ、男が声掛けるより女の方が良いだろう、冒険者ギルドから来たとか言って、ドア開けさせてみろ」
「分かったわ、だから服お願いね」
全くのバカ女である。
「すいません、冒険者ギルドの者です、お話があります。扉を開けてくれませんか?」
馬鹿女は、嘘を付いて声を掛けるが、逃げ回っている者に掛ける言葉では無いが、中でカギを開ける音がした。
「今開けます。何の用ですか?」
呆気なく扉を開ける12歳位の少年。
すかさずリーダーは家の中に体を入れて、少年を拘束し、ナイフを見せ
「お嬢様を返して貰う、あとお前も処罰の為付いてきて貰う」
少年は何が起こったことさえ分からず、ただ震えていた。
「お兄ちゃん誰か来たの?」
奥から幼女の声が聞こえ、馬鹿女は、「金貨三十枚!」と叫びながら、奥に走る。
終始呆れている禿頭と魔術師。
また、馬鹿女は幼女の手足を、縛り連れてきたが、依頼対象は高貴な人の娘である。傷つけたとなれば、連れて帰っても打首にされかねない。よく冒険者をしてられると思う、ハゲと魔術師二人であった。
流石にリーダーはその事に気づき、女を叱咤し、縄を解かせる。
「リーダー怒らないで、今夜すごい事してあげるから」
呆れる二人を気にせず、またも胸を押し当て、猫撫で声でリーダーの耳元で囁く。
「仕方ないな、だが、今から少しサービスしろよ。このあとお前も一緒に捕獲報告に行くぞ」
「わかったわ」と女は返事をして、捕獲した二人を禿頭と魔術師に預ける。
二人はただ震えて、涙を流していた。禿頭は罪悪感でいっぱいだった。悪い事をしている気分だったからだ。
幾ら家出をして、親御さんが心配しているから連れて帰るとは言え、年端もいかない子供の泣き顔は、良心が痛んだ。
「おい、俺たちは報告に行ってくる、この家の裏路地に連れて行って適当な空き家に隠しておけ、1時間位で戻るから、どっちかこの家の前で待ってろ。しっかり見張っとけ」
リーダーは馬鹿女の肩を抱き、馬鹿女に何か言いながら出ていく。
二人は仕方なしで、命令通り、裏路地の空き家に捕獲した二人を連れて行く。
「なあ、なんか間違ってないか?」
禿頭の男は、魔術師に問いかける。
「間違いかも知れないが、リーダーの決定だ」
感情無い声で返す魔術師。
「お前はやっぱり、リーダー第一だな、俺は違う。間違いは間違いだ。同じ様な失敗はしない、一年前の、あいつを追い出した事は後悔している。アイツが居たから俺たちは上級冒険者で活躍できた。あの馬鹿女の所為で、俺たちはもうダメだ。顔だけの実力の欠片もない、馬鹿女に騙されたんだ。アイツさえ居なければ、こんな底辺に落ちることなんてなかったはずだ」
「あの女の件に関しては同意する。あの裏切り者として追放した女に関しても同意するが、リーダーの決定は、決定だ。居なくなれば良いとは思うがな」
「そうかよ、なら此処で俺は抜けさせてもらう。二人を連れて憲兵の詰め所にいかせて貰う」
禿頭は、立ち上がり隅で泣いている子供達へ向かうが、突如足が麻痺する。
「お前はやっぱりリーダー第一だな、麻痺魔法まで使って俺を止めるか?」
「しっかり見張れと命令だ。逃す事は命令違反」
「そうかよ。だがもう少し距離を取ってから掛けるべきだったな」
そう言って禿頭は、魔術師に倒れ込む様にして手にしたナイフを投げ込む。
魔術師もそれが来ることがわかっている様に、体を半身避けて、手にしていた杖で禿頭に振り回す。
禿頭は、それを片手で受け、倒れた勢いを利用して片手で前転し、魔術師に胴回し蹴りを入れる。魔術師は避けられず蹴りを受けるが、同時に火炎魔法を放つ。
禿頭もマトモに喰らうが、流石は元上級、怯まずに手で体を回転させ、火を消した。
家にも火が移り、燃え広がっていく。魔術師は、隅で泣いている子供に火が回らない様に水魔法で火を消し止めるが、その一瞬が、魔術師の命を露と消した。禿頭は、回転しつつ、足に仕込んだ暗器を飛ばしていた。その一刀が魔術師の喉を貫いていた。
火を消した禿頭も無事では無く、身体中火傷を負い、今にも死にそうであったが、
「お前達逃げろ、出来れば憲兵の詰め所に向かって、事の事態を説明してくれ」
捕獲されていた二人の縄を解き、声をかけて倒れる。二人は恐怖もあり、手を繋いで急いで出ていく。
「無事に逃げて、幸せに暮らせよ」
それが禿頭の最後の言葉となった。
リーダー達は、報告を終え、スッキリした顔で、禿頭達仲間の元に向かうが、場所が分からず迷子となっていた。
「クソ、何処だよ。あいつら待つことさえ出来ねぇのかよ」
リーダーは自分が迷子になっている事を棚に上げて悪態をつく。
「ねえ、罰としてさ、あの二人には報酬額下げない?役立たずだしさ、二人で分けよう」
全く仲間意識もない最低な言葉だが、
「いいな、アイツらに反省させる意味でもいい」
リーダーは先程の行為で満足しており、提案に賛成した。
闇雲の歩いて居ると、怪しい憲兵が裏路地を歩いているのが見えた。
「もしかして、憲兵まであのガキどもを探してるのか?」
リーダーは、あの執事だと思われる依頼者があまりの遅くなったので、憲兵にも探してほしいと言ったのではないかと思った。
「マジい。憲兵達に見つかったらヤバいことになる、先に説明して事情を言わないと、場合によっては報酬無くなるぞ」
そんなリーダーの言葉に馬鹿女は慌てて、憲兵を追う。
憲兵に追いつく前に、憲兵は扉を蹴破り家の中に入って行った。
「急げ、二人又は一人は居るはずだ。魔術師だけならマズイ、アイツは口下手だ。上手く説明出来ない」
慌てて家に飛び込む、二人だが、何故か裸で刺されて居る仲間、何やら小さい物を抱きしめている憲兵。
リーダーは剣を抜き、憲兵の頭に剣を振り回した。
「テメー何してるんだよ、大事な仲間殺しやがって」
と叫びながら。
補足です。
冒険者は馬鹿です。アホです。酔って違う子供を拉致してます。完全な誘拐です。しかも、運が悪く偽装した仲間の死体を見て勘違いします。少しばかりディーが干渉してますが、ニブフークについて来てきた為です。
運が無いです。
では次回です。
お読みいただきありがとうございます!
少しでも面白いと思ったら、
ブックマーク&下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けると本当にありがたいです…!
皆様の応援が励みになります!
何卒、よろしくお願いします!!




