2章 十九話 ダメ猫よ、天使を怒らすな
本日2話目です。やっとお兄様パートから妹ちゃんパートに移行します。
では今後もお付き合いください。
何卒宜しくお願いします。
仕方ないので俺は状態異常回復魔法でギルド内の人を回復させた。
しかし、冒険者達を含めた全員が片手を天に突き立て、
「天使降臨!」
って叫んだ。うるさい。つうか、ラ◯ウじゃね。
妹もビックリして俺の陰に隠れてしまった。
クララさんの「黙れクズども」の一言で落ち着いたけど、鼻血は拭いたほうがいいですよ。
その後、改めてクララさんから職業天使の事が説明されて、一同皆納得してた。そらそうだ。天使降臨だもの
リーネームの皆さんも復活して天使に納得していた。
冒険者の人たちは、妹に好かれたいのか?飴玉なんかを差し出したが
「おじちゃん達、お口臭い。お洋服も臭い」
と言われて、白く灰になっていた。
無邪気な一撃。回避不可。
リーネームの人たちは買い取り窓口でウララさんと話をしていたが、何か良いことでもあったのか凄く安心した顔をした。
さてと俺たちも帰りますか。
しかしリーネームに回り込まれてしまった。
リーネームからは逃げられない。
「ディーよ、追いかけて来た人を無視して帰るのか?」
ドンさん、それチンピラです。
「そうだぞ、死ぬ気で、いや死んで走ってきたんだ、少しは付き合えよ。」
チンピラ二号クリスさん。
「二人とも落ち着け、もう子供は寝る時間だ。今度でいいだろう。」
流石、お人好しパーティのヒーラーマリアさん。
でも、目線はキャトラだ。そんなに好きかこの駄猫。
「俺も話はしたいが、もう遅いだろ。今度家にでも呼んだら良い」
アリスさんも味方だ。
「なら今から家に来ると良い、もてなすぞ」
「良い酒もある、ベットは俺と一緒に使えば良い」
クリスさんもドンさんもダメ人間でした。
未成年に酒呑ますな。この世界では制限無いけどさ。お酒は20歳から。
何とか“今度お邪魔します”の約束で解放してくれたが、どうしてそこまで誘うかは、分からなかった。幾つも理由がありすぎて。
やっと家に帰ってきたが、ご飯が無い。
魔石のお金が沢山あるので、外食でも良かったが、リーネームの人達も一緒になりそうなので帰って来てしまった。悪い人では無いけどテンションが、ついて行けない。実年齢おじさんですから。
カップラーメンもどきで簡単に済ませましょう。
案外、美味しいのだ。妹もお気に入りで、シーフード味にハマっている。勿論マヨネーズ投入だけど。果物くらいは出して終わりだ。
キャトラの餌だと、そんなのはキャットフードで十分だ。ドルジ達はササミだけどね。
「不公平じゃ、格差反対」などと騒いでいるが、
「これ案外美味いの、ネズミ味いいのじゃ」
雑食猫め。今度は、セミ味食らわせてやる。
妹がお風呂に入ってる間に部屋の改造だ。ソファーにテーブル。作業机出して終了。
少しは見栄えが良くなったかな?
だが所詮はハリボテさ。
「ぐぎゃー、何じゃこのソファー、ワシが乗っただけで壊れおった」
いきなり壊すな、駄目だめ猫。俺が自分の為にまともな物作るか!
「間違ってラファが座ったら怪我するぞ、ラファの為にも、ちゃんとした物作るのじゃ」
たまにはまともな事言ったな。確かに間違いがあってからじゃ遅い。前世くらいの安物ソファー位には作って置くか。よいしょと。
「ディーよ、ワシの為にクッションも作ってくれても良いんじゃぞ、フカフカなやつ」
明日のご飯はセミじゃなくてミミズ味で行こう。
決定だ。
それにこのバカ猫に構ってる暇はない。
俺の天使がお風呂から上がる頃だ。フルーツジュース持ってお出迎えだ。
職業“天使”間違いないな。風呂上がりの体はほんのり赤く染まって、愛らしさ倍々チャンスだ。けして萌え尽きない。
両手でコクコク飲む姿は、人類が残すべき姿だ。
但し、「もう一杯」の言葉は要らない。
お約束通り俺の部屋に向かったが、妹は何故か、キャトラをロックオンしていた。
部屋に入りベットに寝かせると
「お兄様に囲まれてます」とうっとりしていた。
その後小さな声を出したが聞こえなかった。
風呂に入ってくると言って一旦外に出たが、代わりにドルジ&キーが俺の代わりにベットに飛び込んで行った。
妹は嬉しいそうだが、困った顔をしていた。
猫2匹も一緒に寝るには狭いかな?
その辺りは、寝る時考えよう。
清浄魔法で一旦綺麗にして、シャワーを浴びる。
風呂に入ると言って風呂には入らない。
あまり待たすのも悪いのでね。
多分寝てしまっていると思うけど。
部屋に戻ると案の定妹は寝ていた。子猫2匹と一緒に丸くなっていた。天使で猫か。流石に起こせないし、寝れるスペースはない。
取り敢えずソファーで寝るかと思ってソファーを見たら、キャトラがシクシク泣いていた。
どうしたかと思ったが、尻尾がやもい結びでソファーの足に括られていた。
あーあ、やもい結びかよ、本結び出ないだけ優しいな。
しかしこのバカ猫、何を仕出かしたのだ?優しい天使の天使が怒るとは相当な物だ。
「何もしとらんのじゃ、お主が出て行ったら、いきなりこうなったのじゃ。お主様助けてくれんかの」
まじ泣き入ってるよ。しかし、本当にこうなったか不思議だ。猫好きの妹が幾らバカで駄目猫とはいえ尻尾をこうするとは思えない。
俺は尻尾を解きながら考えていた。
「お主のベットは硬いから少しでも柔らかくしようと、ワシの毛を撒いただけなのじゃが」
うん妹は正しい、むしろ優しいなぁ。取り敢えずもう一度やもい結びで固定だな。お前の毛だけ柔らかくなるか!ただ邪魔なだけだ。朝まで反省しろ。
補足です。
キャトラの毛に柔らかくなる性質は有りません。
特殊な力は有りますが、ここでは唯のありがた迷惑以外何も有りません。キャトラ自身優しさで行ったのですが、説明無しで毛を飛ばされたらね。でも不憫です。
ではまた次回です。
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